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东方香霖堂/东方外来韦编第2话/中日对照

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 ひときわ暑い夏が始まる――。
 格外炎热的夏天开始了——
(第二話)オカルトを知り尽くす者
(第二话)尽晓灵异之人
 「あー、この店は暑いわねぇ、エアコンとか無いの?」
  “啊——这店里真热呀,没空调吗?”
 客は団扇を大袈裟にバタバタ振った。
  访客夸张地挥舞着吧嗒作响的团扇。
 「んー、そんなに暑いかい」
  “嗯——有那么热吗?”
 「暑いねぇ。屋外はより涼しく感じるんだけど、屋内だとエアコンが無いからどうしても暑く感じるわねぇ。あ、エアコンって言っても判らないか。ビッてすると冷たい風が出る魔法のような機械の事よ。まあ、無いのは判っているけど」
  “很热喔。感觉屋外比要凉快,但屋里没空调的话还是会感觉到暑热啊。啊,只说空调你会无法理解是什么吧。就是哔地一按便会吹出冷风有如魔法般的机械。唉,我也知道你这里没有啦。”
 そう言って、店でくつろいでいるお客は外の人間だ。眠って夢を見ると何故か幻想郷に居るのだという。幻想郷では主に神社か僕の店に入り浸っているのだ。
  作出如上发言,且在店内不拘礼法的客人正是来自外面的人类。据她所言每当她入眠做梦之后就不知为何会滞留在幻想乡中。而身处幻想乡时她若不是在神社多半便是待在我的店里。
 「じゃあ、そのエアコンなるものを持ってきてくれないか。君の住む外の世界から、さ」
  “既然如此,你能不能把那个叫空调的东西拿来啊。从你生活的外面世界、呀。”
 「いやー、エアコンを抱いて寝ろって、そりゃ無理よ。室内機と室外機の二つあるし」
  “不行——抱着空调睡觉,那怎么可能。而且空调还分为室内机与室外机两部分。”
 実はエアコンというものは、昔から店に転がっているので知っている。冷たい風だけでなく暖かい風も出る機械だと、僕の目で。だがいつものように使い方が判らない。宇佐見君に聞いてみたところ、業者じゃないし設置できる訳がない、室外機もないしそもそも電気が無いじゃん、と突っぱねられてしまった。
  实际上所谓的空调从很久以前就积压在店里了,因此我也对其略知一二。以我的眼睛,这是一台不只能吹出冷风还可以涌出暖风的机械。不过如往常一样使用方法并不清楚。我向宇佐见君问询,却被回绝说“我又不是空调安装工怎么可能会安装,何况除了没有室外机之外究其根本就没有电”,只好作罢。
 「ところで今日は神社のところに行ったのかい?」
  “话说回来你今天去过神社了吗?”
 「いやー、行ってない」
  “不——还没去。”
 「そうか、霊夢にもよく言われているんだ。君が来たら念のため神社に寄るように言ってって」
  “这样啊,灵梦跟我嘱咐过很多遍了。要是你来了慎重起见就提醒你去趟神社。”
 「はーい。まあ今日は幻想郷探索とは別の用事で来てるんで、そっちの用事を済ませてからね」
  “知——道了。不过今天其实是为了探索幻想乡以外的事情前来。先让我把那件事处理掉吧。”
 「……また、待ち合わせかい」
  “……你,又在等人啊。”
 僕の名前は森近霖之助。古道具屋「香霖堂」の店主だ。
  我的名字是森近霖之助。乃是旧道具店“香霖堂”的店主。
 古道具と言っても、主に通常使う道具や骨董品だけではなく、外の世界の道具を取り扱っている。
  虽然名义上是旧道具,这里贩卖的不只是日常使用的道具和古董,也会受理外面世界的道具。
 今いるお客は宇佐見蓮子。店に外の世界の道具と知識を与えてくれる良い顧客だ。しかし、最近は古道具屋として利用している節は無かった。
  此刻光临本店的客人是宇佐见莲子1。她是位总能为本店带来外面世界的道具及知识的优秀顾客。不过,她在近期内从未将此作为旧道具店善加运用。
 彼女は様々な連中から注視されている。彼女の身に何か有って外の世界に幻想郷の事が知れてしまうと一大事だし、また逆に彼女が幻想郷に悪い物を持ち込む可能性があるからだろう。もちろん霊夢は彼女を監視下に置きたいと考えているようだ。しかし、彼女は束縛を嫌い、あちこちに顔を出している。だからうちに来る時は大体、霊夢に隠れて誰かと会うときだ。
  她被各种各样的家伙注视着。若是她身上发生了什么变故致使外面世界知晓幻想乡的存在那可是大事一桩,而她本人也有着将危害幻想乡的事物携入而来的风险。灵梦理所当然会考虑让她置于自己的监视之下的。可是,她厌恶拘束,常常在各种地方露面。综上所述每当她来我这里,多是为了瞒着灵梦去会面某些人。
 「逢うのはまた、山の仙人かな」
  “晤谈的对象,又是山里的仙人吗?”
 「そうよ。それ以外だったら神社で逢うから」
  “是啊。其他人我就在神社见了。”
 「あの仙人、君に色々仕事を依頼しているようだね」
  “那个仙人,好像委托了你不少事务吧。”
 「そうね……」
  “是啊……”
 余り深く訊かれたくないのか、スマートフォンを弄っているので、僕はそれ以上詮索するのは止めた。
  似乎是不想让我再作深究,她开始摆弄起智能手机,我也不再继续追问。
 山の仙人とは、茨華仙と呼ばれている仙人である。定期的に神社に降りてきては、霊夢に教育をしているそうだ。その仙人が何故霊夢に隠れて外の人間と会っているのかまでは判らない。
  所谓山里的仙人,是被称作茨华仙的仙人。她似乎会定期降临神社,并对灵梦进行教导。至于这个仙人缘何会隐瞒灵梦而与外面的人类相见之事我就不得而知了。
 聞いたところに寄ると、春には外の世界から桜鯛を調達してきたり、弱っていた霊夢に元気を与えるなどの仕事を依頼されていたようだ。
  曾有耳闻,她托付过想在春季时从外面世界采购鲷鱼、激励起情绪低迷的灵梦之类的事务。
 彼女は驚くほどに人外の連中と馴染んでいる。普通の外来人(外の世界から幻想郷に来た人間)なら平常心なんか保てないのだが、彼女は肝が据わっているのか少しねじが外れているのか、まるで慣れ親しんだ街にいるかのような感じだ。
  而她与非人的家伙们令人惊讶地亲近。按理说普通的外来人(从外面世界来到幻想乡的人类)来到这里根本无法保持镇定,她却不知是因为胆子过大还是性格有违常态,身处幻想乡却犹如在熟悉的街区一般。
 ――チリンチリン。
  ——叮铃叮铃。
 「来たよ。仙人だ」
  “来了。是仙人。”
 茨華仙。片腕は包帯にグルグル巻かれ、もう片方の腕には鎖に繋がれている、明らかにカタギの者では無いというオーラを放っているが、物腰は柔らかい。人間だろうと妖怪だろうと、優しく接する。
  茨华仙。一只胳膊缠满了层层绷带,另一只胳膊则拴着锁链,乍眼一看散发着绝非善类的气场,她的言谈举止却柔缓和婉。不论人类还是妖怪,她都会温柔对待。
 「暑い場所で待たせたわね」
  “让你在这么热的地方久等了。”
 「大して待ってないけど、暑いわー」
  “虽然没等多久,但是好热啊——”
 「売れ残りが多いから風通しが悪いのよ。このお店」
  “剩货堆积过多,所以通风很受影响。这家店。”
 そんなに暑いかな、と思ったが、最近風通しが悪いのは確かである。こいつらが少しでも商品を買っていってくれれば、風通しも良くなるんだが。
  没感觉到有多么热啊,我觉得,但最近店内通风不畅的情况确实存在。面前这俩人要是能稍微购置点商品回去,通风肯定会好得多。
 二人は店主である僕をそっちのけに会話をし始めた。僕は話を聞かないように、少し離れて本を読むことにした。
  两人压根不理身为店主的我径自说起话来。我并不想听到她们在聊什么,于是稍微挪动距离读起了书。
 ――暫く経って。
  ——稍过片刻。
 「終わったわよ。いつもありがとうね。待ち合わせ場所のお兄さん」
  “完事了。每次都叨扰你了,碰头地方的小哥。”
 「誰が、待ち合わせ場所のお兄さんだ。……って宇佐見君は?」
  “谁啊,碰头地方的小哥是什么啊。……宇佐见君呢?”
 「もう帰っていったわよ」
  “已经回去了。”
 「相変わらず早いな。挨拶もなしか」
  “还是那么急促。连个招呼都不打。”
 「いつも消えるのは突然よ。まあ、目が覚めたらお帰りだからね。それに大体、一回につき四、五十分位しか幻想郷 (こっち) に居られないようね」
  “每次都是突然就消失了。毕竟,睡醒就会回去了。而且大体来说,每次也只能在幻想乡 (这边) 停留四、五十分钟。”
 「眠りについてすぐに夢の世界に入ったとするなら、随分と短期睡眠だな」
  “就算是睡着后马上就能进入梦境世界,这也真是短眠啊。”
 「まあ、今は昼間ですからねぇ……」
  “嘛,毕竟现在是白天嘛……”
 茨華仙は少し呆れたように笑った。そりゃそうだ。昼間にちょくちょく寝ている方が不思議だった。
  茨华仙稍显恍惚地笑了笑。想想也是。时常白天睡觉这点才更让人深感不可思议。
 「ところで今回は何を依頼したんだい?」
  “那么你这次又拜托什么了?”
 「あら、長生きしたければ詮索しない方が良いって言ったでしょ」
  “唉呀,不是跟你说过了要想长寿就别寻根究底的嘛。”
 「まあ、長生きはしたくないからね。それに待ち合わせ場所の利用料としてその位教えてくれても良いだろう?」
  “反正,我不想活太久的。就当作会面场地的使用费告诉我也无妨吧?”
 「……うーん。まあ、今回はちょっとそういう訳にはいかないのよねぇ」
  “……嗯——但是,这次是真的不方便告诉你。”
 「まあいいや。宇佐見君に聞くよ」
  “那算了。我去问宇佐见君。”
 「そうしてくれれば問題ない」
  “那样就没问题。”
 「? ところで前々から気になっていたのだが――」
  “? 话说我之前就很在意了——”
 僕が気になっていたこと、それは何故、宇佐見君はこの仙人の言いなりになっているのかということだ。
  我所在意的是,宇佐见君为什么,会对这个仙人言听计从。
 「うーん。言いなり、ねぇ。そういう風に見えるの?」
  “唔——言听计从、吗。从你的角度来看是这样的吗?”
 「何か君が、彼女の弱みでも握っているのかなとしか思えないんだ。外の世界の物を調達させたりと、彼女にとってメリットが無い依頼も多いじゃ無いか」
  “我只能认为是你,掌握着她的什么弱点。比如你委托她筹措外面世界的道具之类的诸多事务,对她一点好处都没有。”
 茨華仙は少し考えている。
  茨华仙若有所思。
 「……確かに、弱みを握っているのかもね。今日の依頼の内容は話せないけど、待ち合わせ場所の利用料として彼女の周りで去年起きた事を教えてあげるわ」
  “……确实,我可能是掌握着她的弱点。我无法告诉你今天我委托她的事情,但作为答谢我可以告诉你从去年开始在她身边所发生的事件。”
 茨華仙は話し始めた。それは戦闘を好まない僕には知らない事実ばかりだった。
  茨华仙开始讲起此中原委。而那些事件正是不喜战斗的我无从知晓的事实。
 ――彼女が幻想郷に現れるようになったのは、去年の今頃からである。
  ——她开始现身于幻想乡,是在去年的这个时候。
 彼女は外の世界で幻想郷の事を知り、自らの力で幻想郷に入ってきたそうだ。しかし、強力な結界により外からの作用だけでは完全に入り込むことは難しかった。その為、不完全ながら幻想郷の中に入った時に罠を仕掛け、誰かに結界を解かせようと試みたそうだ。その策は半分成功し、今の夢の中だけ幻想郷に入るという不完全な形でのみ、実現したという。
  她在外面世界得知了幻想乡的存在,通过一己之力进入了幻想乡。然而,由于强大的结界的缘故仅凭外面的作用是难以完全进入幻想乡的。因此,她在尚未完全进入幻想乡的时候设下了陷阱,尝试让别人替她解除结界。她的计谋只成功了一半,最终只能像现在这样在睡梦中才能来到幻想乡,以不完全的形态实现了。
 「なる程、その罠というのは、去年うちの前でもやってたオカルトボール騒ぎという事か」
  “原来如此,所谓的陷阱,就是去年在我家门口也上演过的灵异珠骚动啊。”
 「そう、オカルトボールは外の世界の非常識の結晶で、常識の境界という大結界を揺るがす不安定 (イレギュラー) な代物だったのよ」
  “正是,灵异珠是外面世界非常识的结晶,是能够动摇被称作常识之境界的大结界的极不稳定 (Irregular) 的道具。”
 非常識は内側、常識は外側、となる様に大結界は作られている。そこに非常識かつ、外の世界に実在するという、結界的には矛盾した物が入り込めば、結界その物の存在が危うくなるという事か。
  非常识在内,常识在外,大结界以此为构造。此时若有非常识的、实际存在于外面世界的,而又有悖结界的物品进入,就会危及结界本身的存在。
 「そうかー。そのオカルトボール。見たかったな。」
  “是这样啊——那个灵异珠,真想瞧一瞧啊。”
 「貴方が手に入れていたらもしかしたら安全だったかも知れないわね。結果論から言うと」
  “如果那东西一直在你手里说不定会更安全。虽然是事后诸葛亮。”
 「それは僕が外の世界の代物を扱う古道具屋だから、何か特別で優秀な存在って事かい?」
  “你的意思是因为我是交易外面世界商品的旧道具屋的店主,所以是某种独特而优秀的存在?”
 「見ただけで名前と使い方が判るんでしょ? だったら罠も見抜けるかも知れないじゃない」
  “你不是能够看一眼就可以得知名称和使用方法吗?即便是陷阱的话你看一眼也就知道了。”
 「確かにそうかもね。ああそうか、それでか」
  “的确有可能。啊原来如此,我明白了。”
 「何?」
  “什么?”
 「そのオカルトボール騒ぎで、宇佐見君は君に強く出られないって事か」
  “正因为那个灵异珠骚动,宇佐见君才对你抬不起头吧。”
 「あー、んー、まあ、そんなでもないんだけど……」
  “啊——嗯——是啊,你这么说倒也没错……”
 暫くして茨華仙は帰った。お店はいつものような孤高の空間に戻った。
  不久茨华仙就回去了。店里又恢复成往常的孤高的空间。
 あの非力そうな宇佐見君が幻想郷の結界を破壊させようとしていて、しかも半分成功していたなんて思ってもみなかった。しかしそれを知ると、霊夢や茨華仙が過干渉する理由も判る。危険な幻想郷で妖怪から守っているのではなく、事故が起こらないようにでもなく、何か悪意を持って行動する要注意人物として監視しているんだろう。
  我从未如此设想过看似乏力的宇佐见君曾经企图破坏幻想乡的结界,而且成功了一半。但知道个中缘由之后,我也能理解灵梦与茨华仙过度干涉的理由。她们并非为了保护宇佐见君在危险的幻想乡免受妖怪袭击,也不是为了防止发生什么事故,而是将她当作一名可能会抱持恶意去行动的危险分子而进行监视。
 幻想郷に対して順応性が高すぎると思ったが、はなから来ようと思って来ているのなら当然なのかもしれない。
  我还在想她对幻想乡的适应能力有些太高了,但如果是她自愿想来也就不奇怪了。
 ――チリンチリン。
  ——叮铃叮铃。
 「あれー? もう帰ったの? カセンちゃん」
  “咦?已经回去了吗?小华扇。”
 「ちゃ、ちゃん⁉ ま、まあもう帰ったけど、また来たのかい」
  “小、小华扇!?是、是啊她已经回去了,你怎么又来了。”
 一時間もしないうちに、再び宇佐見君が店に来た。
  一小时不到,宇佐见君再度拜访。
 「まあちょっと雑談したかったんだけどなぁ。さっきは昼食時間になって起こされたけど、午後の授業になったんでまたこっちに来たの」
  “我还想和她稍微闲聊一会儿来着。刚才到了午餐时间所以被人叫起来了,现在下午的课开始了所以我又来了。”
 「昼間にちょくちょく寝ている君が心配だよ。ところでさっきの依頼、茨華仙から君からなら聞いてもいいって言ってたんだけど、良かったら教えてくれないか」
  “你这样大白天就经常睡觉真让人担心。话说回来关于刚才的委托,茨华仙说是可以自行来问你,可以的话能告诉我是什么委托吗。”
 「さっきの話? うーん、どうしようかなぁ……。あ、でもカセンちゃんは話しなかったんだ」
  “刚才的?嗯,怎么办呢……啊,不过小华扇没告诉你啊。”
 何故か嬉しそうに見えた。
  不知为何,她的神色稍显愉快。
 「実は、さっきの話は私からカセンちゃんに依頼するターンだったのよ」
  “其实,刚才是轮到我来拜托给小华扇一些事情。”
 「へ?」
  “嘿?”
 「ほら、私がいつも仕事の依頼を受けている様に見えてたかも知れないけど、あれって一方的じゃ無くて、交互に仕事をお願いできるという交換条件付きの依頼だったのよ。だから今回は私が依頼したの」
  “是这样,虽然你可能看起来是我一直在接受各种委托,但其实我们之间并不是单方面的委托,作为交换条件我们可以互相拜托一些事情。所以这次就由我来委托事务了。”
 仙人と言えば、幻想郷ではある程度敬われるものである。ましてや人間と仙人の間には大きな隔たりがあるものだが、この外来人はどうやら僕が考えているよりずっと大物なのかもしれない。仙人と対等な条件で仕事を依頼しあっているのだ。しかも、ちゃん付けで呼んでいるなんて……。話に聞いてはいたが、女子高生という種族は恐ろしい。死をも怖れないというのは本当だろう。
  说到仙人,在幻想乡内一直是受到某种敬仰的。而且人类与仙人之间原本就存在相当大的隔阂,这个外来人可能比我想象得还要大人物。她能够以对等的条件向仙人委托工作。而且,还昵称其为小……。女高中生这个种族着实恐怖,百闻不如一见。不惧生死这种说法看来并非空穴来风。
 「な、なる程ね、それで茨華仙が依頼内容を聞くのに君の許可が必要だと言う訳だ」
  “原、原来如此,难怪茨华仙会说询问委托内容必须征得你的同意。”
 「依頼の内容はね、まあ他愛も無いものよ。幻想郷のオカルトスポットを案内して欲しいって言ったの。そうしたら来週まで待ってくれれば準備してくれるって」
  “至于委托的内容嘛,其实是些无关紧要的事情啦。我问了她能不能带我逛逛幻想乡里的各种灵异地点。然后就告诉我等到下周她就有时间准备了。”
 「なる程ね、確かに他愛も無いが……。幻想郷のオカルトスポットって何処なんだろう」
  “原来如此,确实是无关紧要……幻想乡的灵异地点到底指的是哪里啊。”
 「本当は、暑いからこの待合い場所にエアコンを付けて、ってお願いしたんだけど、その仕事は私の手に余る、って断られちゃった」
  “这个碰面地点太热了,本来我还期望她能装个空调,结果她说‘恕我无能为力’,把我拒绝了。”
 「ほうほう付けてくれたら有り難かった……て、ここは待合い場所じゃ無いぞ」
  “是吗是吗要是能帮我安装一个那可就太感激了……所以说,这里可不是专门给你们碰面的地方啊。”
 去年から妙な都市伝説が具現化し、あちこちに古のオカルト達が現れている事は知っていた。オカルトボールが現れたのも、彼女の置かれた現状も、そのオカルト騒ぎの所為だと思っていた。だが、オカルトボールに関しては、幻想郷のオカルト騒ぎとは別の話であるとさっき仙人に聞いた。
  我之前就已经知道,从去年起各种奇妙的都市传说化为现实,在各处都上演着古旧的灵异事件。我曾以为灵异珠的出现,以及她所置身的现状,都是那场灵异骚动引起的。可是,仙人适才告诉我,灵异珠,以及幻想乡的灵异骚动其实并不是一码事。
 それの証拠に、オカルトボールが消えても、オカルト騒ぎは収まるどころか、どんどんと広がっている。さらに自由に制御出来る物も現れているようである。
  作为证据,在灵异珠消泯之后,灵异骚动非但没有止息,反而愈演愈烈。甚至出现了可以自由操纵之人。
 彼女は幻想郷のオカルト騒ぎを見て、何か恐ろしい策を思いついているのかも知れない。僕はそれとなく聞いてみた。
  可能她看到了幻想乡的灵异骚动,心中有什么可怕的谋略。我若无其事地问道。
 「幻想郷のオカルトスポットを見てどうするのかい?」
  “你看过幻想乡的灵异地点之后,想做些什么呢?”
 「私はねー、秘封倶楽部、まあいわゆるオカルト部みたいなのの部長なの。単純にオカルトに興味があるのよ」
  “我啊,其实是个叫秘封俱乐部,也就是所谓的灵异学研究部的部长。我只是单纯对灵异学感兴趣啦。”
 「幻想郷ってだけで、外の世界からみたらオカルトなんじゃ無いのかい」
  “单说幻想乡,在外面世界看来不已经是灵异了吗。”
 「……そうね。確かにそうなんだけど」
  “……是啊。虽说确实如此。”
 言葉を濁した、何か有るはずだ。
  她含糊其词,想必有些个中缘由。
 「オカルトに執着するのは、君が今置かれている状況に関係するのかい」
  “这么执着于灵异,和你现在置身的状况有关吗。”
 「状況、まあ確かにそれね。今の夢を見ている時だけ幻想郷に来る状況を何とかしたいと思っているのは確かよ。オカルトが幻想郷の世界を変えているのも判ったので、オカルトが何故具現化するのかを追い求めれば、私の状況も変化するかも知れないと。それに、完全な形で幻想郷に入る事だって出来るかも知れないわ」
  “状况啊,可以说确实有关吧。对现在这种我只能在做梦的时候来到幻想乡的情况我的确想改善一下。我也知道灵异正在改变幻想乡的世界,如果能探明灵异事件因何化为现实,我觉得我的情况也能有所好转。而且,说不定我就能够以完整的形态进入幻想乡了。”
 彼女は聡明だ。オカルトの仕組みについては、幻想郷の誰よりも詳しいのかも知れない。外の世界で行われた、人工的に広められたオカルトや、最新の技術に必ず忍び込むオカルト、キャラ化してまで忍び込むオカルト、そういった話をした。
  她很聪明。关于灵异的原理,她可能比幻想乡中的任何人还要熟悉。在外面世界,被人为传播的灵异事件、必然会伴随着新兴技术诞生而逐渐渗透的灵异传闻、甚至被萌化了而悄然密布的灵异形象等等,她提及了这些事情。
 そこでオカルトを信じず、一切オカルトの影響を受けない一番の方法は、オカルトを知り尽くすことだ。だか研究しているのよと語った。それは幻想郷の者には無い発想だった。
  在这种情形下,要想不信灵异,不受一切灵异影响的最佳办法,就是尽晓灵异。她告诉我这就是她对此钻研的原因。这是幻想乡中的人们不会产生的构想。
 彼女のオカルト論は幻想郷のオカルト騒ぎにも関わっていて、どうやら第三の勢力でオカルト異変が起きていること、そして近い未来オカルトパワーを使った大きくて破滅的なうねりが来るとまで予言した。
  她的灵异论还包含着幻想乡内的灵异骚动,她猜测灵异异变是由第三方的势力引起的,还预言称在不久的将来会有一场灵异力量引起的毁灭性的大动乱。
 彼女には妙な説得力があった。うかうかしているとこの外来人がキーとなって、幻想郷の結界は破られてしまい、幻想郷は外の世界のオカルトの一部になってしまうのでは無いかとさえ感じた。
  她的言语中有着一种莫名的说服力。我甚至还想象,如果不仔细留意这个外来人会成为一个打破幻想乡的结界的关键点,令幻想乡成为外面世界的灵异的一部分。
 一週間後の夜、約束通り彼女と仙人の二人は幻想郷のオカルトスポットを巡ったようである。それは寺の墓場だとか神社だとか、変わったところだと湖の洋館だとか妖怪の山だとか、そういうところを巡ったそうだ。どうやら全てのスポットに茨華仙に頼まれて威かすオカルト役がいて、安全が保障されたVIP対応の肝試しだったらしい。
  一周后的夜里,按照约定她和仙人两人一同游遍了幻想乡的灵异地点。其中包括寺庙的墓地以及神社,也巡游去了一些奇特的地方,譬如湖畔洋馆和妖怪之山。据说在所有的地点,都有着受茨华仙的委托而扮演灵异角色进行威吓的人物,这个巡游也因此变成了一个有安全保障的VIP级别的试胆大会。
 その話を聞いて僕は、こんな茶番を見たいんじゃ無かっただろうなと思い、がっくり肩を落とす彼女を想像して笑ってしまった。
  我闻知游览的经过,便相信宇佐见君想看的必然不是这般闹剧,我想象了一下她失望的神情不禁莞尔。
次号へ続く
下回待续

注释

  1. 原文如此,常见误植错字。应作宇佐见堇子。
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