• 欢迎来到THBWiki!如果您是第一次来到这里,请点击右上角注册一个帐户
  • 有任何意见、建议、求助、反馈都可以在 讨论板 提出
  • THBWiki以专业性和准确性为目标,如果你发现了任何确定的错误或疏漏,可在登录后直接进行改正

東方海恵堂 ~ Marine Benefit./海恵堂異聞:Migration to the conceptual sea./遷宮抄/之一

来自THBWiki
跳转至: 导航搜索
 迁宫抄   之二 >

♪:神様の気ままな大遷宮
「せっ!遷宮………ですか?!」
始まりは突然の海琴の召集だった。海恵堂の大客間、海琴と恵と海の十姉妹、そして香澄に乙姫と海恵堂に暮らす者が一同に会したこの場所で、海琴はいつもの柔らかな表情でそう言った。
の姉妹たち
的姐妹们
海 みなも/Kai Minamo
海 水面/Kai Minamo
海 すずり/Kai Suzuri
海 铃莉/Kai Suzuri
海 つしま/Kai Tsushima
海 津岛/Kai Tsushima
海 いろは/Kai Iroha
海 色叶/Kai Iroha
清川/Kiyokawa
清川/Kiyokawa
黒波/Kuronami
黒波/Kuronami
金流/Kinryu
金流/Kinryu
風香/Fuuka
风香/Fuuka
「えぇ。幻想郷に海を創って暮らしたはいいけれども、元々の神様たちや土着神…あげく仏教にその他諸々…色々な神話や民話が入り込んだ今、いくらここで認知を集めてもこれでは海恵堂が保てません」
 幻想郷の信仰事情…それは非常に複雑なものとなっていた。数年前の土着神信仰を皮切りにさまざまな信仰がこの幻想郷になだれ込むようにして流入している。それは新たな信仰の介入を拒む結果となり、この海恵堂…いわゆる海神信仰も例外なくその憂き目に遭っている。
「でも、遷宮といっても何処へ?何メートルか隣に引っ越して"はいおしまい"…とはならないですよね?お伊勢様じゃあるまいし」
 臆しながらも恵は海琴に伺いを立てた。いきなり遷宮といっても今聞かされた話にどうしていいのか誰もわからない。人魚を束ねる恵がわからないのだから、その下の娘達になんてわかるはずが無い。
「そうですねぇ………それなら現世にでも」
「現世で幻想入りしたからここにいるのでは…?」
「あらら」
「啊啦啦」
この海琴の信仰の本尊である海恵堂は、幻想郷の小さな湖を海に進化させた場所。そしてその位置は造られた海の奥深く…それはつまり、信仰を集めるべき人間が立ち入ることの出来ない、禁足の社ということになる。
以前、偶然にも海に迷い込んだ人間を招きいれてかろうじて人間による信仰を確保することは出来たが、あれ以降、この海恵堂に客が訪れたことは無い。ただの人間に…ましてやダイビング道具なんていう物が存在しないこの郷で、バチスカーフ・トリエステの足跡を追うことの出来るものなど居るはずも無い。
「それに、あまり易々と引っ越しては………」
 海琴の話を一通り理解した恵はそこまで言って、海の十姉妹の方を向いた。
海の姉妹の頭目
海 尾張/Kai Owari
海的姐妹的长姊
海 尾张/Kai Owari
「………」
「………」
 恵の視線の先には、何かを考えつつもそれを表に出すまいと訝しげな表情を浮かべた十姉妹の長姉"尾張"がいた。
 それもそのはず、今の海恵堂を保つために彼女や妹たちは産み出され、そして立ち回ったのだ。そんな今の海恵堂を放棄するようなこの考えに、不満げな態度を表すのも自然な話というもの。
「…私たちの娘がふてくされます」
「う~ん………」
「唔~嗯………」
 尾張の心配そうな表情に、恵も海琴も眉を歪める。
一方で尾張には海恵堂存続の立役者としてだけではなく、十姉妹の長姉としての心配もあった。新たな地に赴くのなら、そこでも人を集めるのは彼女達の役目。ただでさえ自分の思いで妹たちには舞踊やら接客やら色々詰め込んでいる手前、これ以上無用な負担は乗せたくないとも考えていた。
「…恐れながら申し上げます。遷宮をすると言えど、全くの未開の地では社は建ちません。信仰も浅はかな今、無理に遷宮を実施しては身を滅ぼすかと」
 様々な思いの込み入った尾張の質問に、海琴と恵はさらに悩み色濃く首をかしげた。
「そうですね………尾張たちが立ててくれたこの場所を手放しては、あまりに酷です。それに、新たな信仰が集まるかも課題ですし………」
 一同がホッと胸を撫で下ろすなか、一人だけその空気に相容れない者がいた。







「分社を建てればいいんじゃないの?」





「」





因果律の化身
観福宮 乙姫/Kanpukugu Otohine
因果律的化身
观福宫 乙姬/Kanpukugu Otohine
まぼろしの具現
深堂 香澄/Shindou Kasumi
海恵堂の基礎…竜宮城を建てる海を創った一人"観福宮 乙姫"は、海恵堂の妖怪蜃"深堂 香澄"の淹れたお茶を受け取りながらそう呟いた。
「分社ですか」
 いきなりふって沸いた新たな方法に、海琴は強い興味を示して乙姫の話に耳を傾けた。
「ん?そう。この幻想郷の海恵堂を本社、そして新しい海恵堂を分社として、海琴の神徳をそれぞれに分裂させれば、本社の海恵堂の信仰で分社の存在もまかなえるってこと」
 海神に限らず、あらゆる神徳は社を建てるごとに分裂し、本社の神徳と同じ力を持つようになる。乙姫はそれを利用すればと提案したのだ。
 これは、幻想郷に越してきた神々が利用した移動の手段で、どちらかが強まれば強くなった方を本社にコンバートして信仰を強める。信仰が廃れた方はそのまま放棄して新たな分社を一つないし二つでも建てながら、より信仰の強い場所へ巡っていく。
「つまり、ここに海恵堂を残したまま、新しく海恵堂を何処かに建てれば、こっちが残ってる内は信仰の心配はない。さらに分社の信仰が強まればそっちの力を借りてこの海恵堂も強くなるってわけ」
「なるほど、それなら未開の地であろうと神社は建てられると」
 乙姫の提案に、海琴の表情が明るくなっていく。それと同時に海琴の隣についていた恵の表情が少し怪訝にもなっている。海琴には見えない角度で。
「それなら、ここに海恵堂を残して新たな海恵堂を分社として設立する計画を立てましょう。そうすれば尾張たちにはここの管理をお任せして十分な役割を持たせられますね」
 思わぬ形で計画が進行した海琴は、晴れやかな表情で姉妹たちを見る。一方で恵は乙姫の傍らにいる香澄に念を送っていた。
(あんた、こうなる事知ってて黙ってるわね?)
(いいじゃないか。海恵堂が十分な力を得るための手段だよ)
(私の仕事が増えるじゃないのよ)