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东方外来韦编/参/书籍的流派

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  • 该内容于杂志中页数:004-019
  • 翻译:京都人形

序言

巻頭特集
東方Project
書籍の流儀
卷首特辑
东方project
书籍的流派
Windows版から数えても
今年で既に15周年を迎える東方Project。
当然本書のみならず、かずかずの関連書が世に送り出されてきた。
今回は主に「書籍」に焦点を当てて、
それぞれの歩みや裏話などを資料とともに振り返っていこう。
東方公式書籍のこれまでとこれからが“ここ”にある。
(聞き手・編集部)
从Windows版开始数来,
如今已经迎来了第15年的东方Project。
在这15年里,包括本书,各种各样的东方相关书籍问世。
本次我们主要将焦点放在「书籍」上,
与资料一同回顾各个书籍的演变和幕后故事。
“这里”,有着东方官方书籍的过去与未来。
(采访者・编辑部)
【東方Project 書籍関連略年表】

2002年  「東方紅魔郷」頒布

2003年  「東方妖々夢」頒布

2004年  小説「東方香霖堂」連載開始
       同人誌即売会・博麗神社例大祭開催(第1回)

2005年  漫画「東方三月精」連載開始
       書籍「東方文花帖」発売

2006年  ビブロス倒産
       書籍「東方求聞史紀」発売

2007年  漫画・小説「東方儚月抄」連載開始

2009年  書籍「The Grimoire of Marisa」発売

2010年  漫画「東方茨歌仙」連載開始

2012年  書籍「東方求聞口授」発売
       漫画「東方鈴奈庵」連載開始

2015年  ムック「東方外來韋編壱」発売

2017年  ???
【东方Project 相关书籍的简略年表】

2002年  「东方红魔乡」发布

2003年  「东方妖妖梦」发布

2004年  小说「东方香霖堂」开始连载
       同人志展销会・博丽神社例大祭举办(第1届)

2005年  漫画「东方三月精」开始连载
       书籍「东方文花帖」发售

2006年  BiBLOS倒闭
       书籍「东方求闻史纪」发售

2007年  漫画・小说「东方儚月抄」开始连载

2009年  书籍「The Grimoire of Marisa」发售

2010年  漫画「东方茨歌仙」开始连载

2012年  书籍「东方求闻口授」发售
       漫画「东方铃奈庵」开始连载

2015年  杂志「东方外来韦编壹」发售

2017年  ???
ことのはじまりと概要
书籍化的开端与概要
ZUN
  いろいろ書籍や漫画のオファーが来たのは「紅魔郷」を出した後、わりとすぐだった気がするんですが、正確なところは昔過ぎて覚えてないなあ。今思うと、よくそのくらいの時期にみんな企画を持ってきましたよね。
  振り返るとゼロ年代って同人から発掘してメジャーに持っていくっていう流れがあったような気がするんです。今はそれが当たり前に見えて、逆に少なくなったような。同人で作っていても、最初からメジャー感がありますよね。同人とインディーみたいな言葉が出てきたように、同人と商業の境目もどんどん少なくなってるんだろうね。流通とかも個人でできるような仕組みというかプラットフォームが増えて、いろいろ整ってきたし、電子書籍も個人で販売できるみたいだしね。実際、僕が「香霖堂」を開始したころは、まだ「ブログ」なんて単語もないくらいで、ウェブで何か連載するなんてことも時代的には追いついてなかった。
  各种书籍和漫画的提案来到我手里的时候,我记得是我刚出了「红魔乡」之后,但准确时间因为太久远了,已经记不住了。现在想来,他们还真敢在那个时期就给我各种企划。
  回想起来,00年代感觉有一种从同人挖掘素材并将其带到主流的风潮。到了现在因为这种事情都感觉是理所应当的,反倒变少了。就算以同人做了什么东西,从最开始就有种主流感。就像同人和独立这种词汇诞生,同人与商业的境界也越来越模糊了。流通上也多了很多个人可以使用的构造或者平台,各种事情都变得更完善,电子书籍也能进行个人贩卖了。实际上,我开始执笔「香霖堂」的时候,就连「博客」这个单词都没有,时代还没有先进到能让人在网上连载什么东西。
——
  ちょうど同じころにブログが輸入されて、その数年後にそれらを書籍化するブームがありましたね。「腐女子彼女」とか。
  正好在那段时间,博客被引进到网上,在那数年后有了一个将那些博客书籍化的风潮。比如说「我的腐女友」。
ZUN
  ネットにあるものを取り上げてメジャーにするっていう時代がそのあたりから活発になってきましたよね。
  从网上选择一些东西主流化,也是从那个时代开始活跃起来的。
——
  今もコミック方面での流れと、ライトノベル方面での流れが、それなりにあります。
  如今的漫画方面的潮流和轻小说方面的潮流,也是继承了这个。
ZUN
  ウェブ漫画をそのままコミックに出すというのは何のひねりも無いっていうか、作家に乗っかってるだけのずるいイメージだけど、昔はそうじゃなくてちゃんとメジャー化していきましょうっていうほうが多かったんじゃないですか? 一緒にやって、育てて、まあ最後はアニメ化なんでしょうけど(笑)。ちょうどその流れは見えてきた時代だった。やっぱり「月姫」が大きかったんでしょうね。当時同人から会社を興していった人たちがいろいろいたのも、その影響があったように思います。まあそういった流れで「香霖堂」の話が来たわけなんですが、最初は面白かったですよ?
  把网络漫画直接出版这种事,感觉有点投机取巧,或者说完全依赖着作家,有种狡猾的印象,但过去更多的还是去认真地主流化的吧?一起弄这个作品,培育这个作品,不过最后大概还是会动画化(笑)。那个时代正好是这个流程逐渐清晰起来的时代。果然还是因为「月姬」的影响很大吧。当时很多人以同人起步兴办公司,感觉也是受了这个的影响。总之就在这样的背景下,「香霖堂」的提议来了,最初还是很有趣的。

香霖堂

「香霖堂(こうりんどう)」
「香霖堂(kourindou)」
——
  というと?
  怎么说?
ZUN
  最初はビブロス(※主にボーイズラブ系の漫画や雑誌を盛んに出していた出版社)の担当さんと二人で会った気がするんですが、向こうから「こういう設定でどうだろう」って企画を持ってきてくれたんだけど、ちょっとそれはないんじゃないかっていう内容だったから、結局こっちが考えざるを得ないんです。まあどんな企画も、基本はみんなそうですけど。向こうから持ってきた企画はだいたい使いものにならないんですよね。
  そんなわけで、じゃあ打ち合わせしましょうってなるんだけど、それまで編集の人なんて会ったことないですから、こちらはせめて小奇麗にしていくわけですよ。どういう人が来るんだろうと思ったら……。えっ、この人? みたいな、かなり想像とは違う人でしたよね。もっとビジネスマンみたいな人が来るかと勝手に思っていたんだけど(笑)。
  我记得最初是单独见了BiBLOS(※一家曾经频繁出版BL漫画与杂志的出版社)的负责人,对方说「这样的设定怎么样」,给了我一个企划,但内容实在是不忍直视,最终不得不由我来思考。不过不论是什么企划,基本上都是这样的。对方拿给我的企划基本上都用不了。
  就这样,我们就准备进行商讨了,但我之前从来没见过任何编辑,所以我打扮得整整齐齐的。我还在想会有什么样的人来呢……。咦,是这个人吗?这种感觉,和我想象中的人完全不一样。我自以为来的人会是一个像商界精英一样的人(笑)。
——
  そのあたりはピンキリですので。
  这个就因人而异了。
ZUN
  その時の話は、TINAMIの佐藤さん(※香霖堂の初代担当編集、佐藤心氏。当時はイラスト投稿サイト「TINAMI」の運営母体である株式会社多聞に所属。多聞は編集プロダクション業務も行っている)からは小説を書いてほしい、書きたくないですか? くらいだったのね。でもビブロスの担当の人(※佐藤氏は外部スタッフなので、ビブロスの会社側の担当編集のこと)からは「小説を書くっていうことは、その世界の中では何を食べて、何を着て、そういうことを全部想像できてないと書けないよ」って諭されたんです。そういうことができますか? って。たしかに、その時点ではそういうことを考えてはいませんでしたよね。
  当时,也就是TINAMI的佐藤先生(※香霖堂的初代责任编辑佐藤心。当时他隶属于绘画投稿网站「TINAMI」的运营母公司株式会社多闻。多闻也进行编辑外包业务)想让我写小说,问我想不想写,仅此而已。不过BiBLOS的负责人(※由于佐藤氏是外部员工,这里指BiBLOS公司的责任编辑)教导我说「写小说,就要能想象小说世界里的人吃什么、穿什么,如果无法全部想象得出来是写不了的」。他问我,你能做到这些吗?确实,我那时候从未考虑过这些事情。
——
  なんでビブロスの方はちょっと引き気味なんですか(笑)。
  为什么BiBLOS那边反倒一副勉为其难的样子(笑)。
ZUN
  あとで考えると、編集担当と会社の担当が違っていたからですよね。ビブロスの人は編集として来ているわけじゃないから、僕が書かないかって依頼されている側なのに、なぜかちょっと怒られてるの。この人ほんとできるの? みたいな感じで(笑)。ドキドキものでしたよ。でも、別に僕が小説を書きたいって持ち込んだわけじゃないから、言われたところで「えええ……これどうするんだ……?」って。でもやる流れになってるからさ。「じゃあプロットとか原稿書いてみます」ってとりあえずなってね。
  后来想想,应该是因为责任编辑和公司的负责人不同吧。BiBLOS的人不是以编辑的身份过来的,所以明明我是被请求写小说的人,却被责备了一番。这个人真的行吗?这种感觉(笑)。当时我可是很紧张。不过,毕竟也不是我提出要写小说的,所以他问我我也只能说「这个……这可怎么办……?」之类的。不过当时基本上已经确定要做了。我就说「那我先试试写写剧本或者原稿」。
——
  佐藤さんは当時美少女ゲーム関連のライターとして最前線にいて、とても活躍されてた。東浩紀の弟子的なポジションでした。だから連載媒体が「カラフルピュアガール」という美少女ゲーム誌だったわけなんですが。
  佐藤先生当时在美少女游戏相关的写手中处在最前线,相当地活跃。他相当于是东浩纪的弟子。所以小说的连载媒体是「Colorful PUREGIRL」这种美少女游戏杂志啊。
ZUN
  そういう人に頼まれたんですね。男性向けのジャンルでは、同人誌も同人ソフトも美少女ゲームのLeaf・Keyが流行っていたけれど、そろそろ転換期だったのかもしれない。でももう当時からエロで売る時代じゃなくなってたように思うし、そこには新しいことに挑戦する人がいっぱいいたんですよね。もちろん「月姫」はエロゲーとして捉えられていたかもしれないけど、「東方」もジャンル的には同じだと思われていたかもしれない。昔は特に「東方って何のエロゲ?」って聞かれていましたもんね。今そろを言う人は、逆にわかっていてネタで言うコアな人しかいない。それだけ同人=エロゲーの時代だったんだね。
  「香霖堂」は、最初の予定では6話までで終了の予定だったんですよ。1本が前後篇になっていて、合計で1年分だったかな。連鎖を続けていくうちに、延長するとか打ち切るとかいう話が一切ないままずるずると、いつの間にか7話8話と続いていってさ。いつ終わるんだろうと思ってたら、雑誌に休刊になった(※2004年10月休刊)。じゃあ、やっとこれで終了かーと思っていたら、新しい雑誌が始まりますっていう。「マガジンエルフィックス」っていう雑誌だったんだけど(※ビブロス関連会社・ビブロポートがダウンロード系の同人ショップサイト「エルフィックス」を運営しており、そこから派生した雑誌)、今では考えられないキワモノでしたね。同人ソフトをメインに取り扱うという意味では先鋭的な雑誌だったけど、いやー、とにかくひどかった(笑)。
  我原来是被这么厉害的人拜托的啊。当时在男性向的领域,不论是同人志还是同人软件,美少女游戏制作商Leaf、Key都很流行,但可能正值一个转换期。我觉得当时已经不再是只凭成人要素就能卖钱的时代了,有很多人都在挑战全新的事情。当然可能大多数人都把「月姬」视为一个成人游戏,而大家也可能觉得「东方」在分类上也是一样的。尤其是在过去,可能很多人都会问「东方是什么成人游戏?」之类的。反而如今说这种话的人,都是知道这个典故故意调侃的核心粉丝。当时就是同人=成人游戏的时代,到了这种程度。
  「香霖堂」最初预定6话完结。有1篇分为前后篇,加起来可以连载1年。就这么连载着,也没人问过我要不要延长连载或者结束连载,不知不觉间就写了第7话、第8话,接着连载下去了。正当我还在想这要连载到什么时候结束,杂志休刊了(※2004年10月休刊)。这样,我正觉得这下终于结束了,结果他们告诉我新杂志要开始了。那是一个叫做「Magazine Elfics」的杂志(※与BiBLOS的子公司BiBLOPORT运营着下载式的同人购物网站「Elfics」,由此派生的杂志),是个现在难以想象的极端杂志。虽然从专门针对同人软件这点来说是本前卫的杂志,怎么说呢,总之很糟糕(笑)。
——
  権利関係的にダメなものを掲載するという蛮勇でしたね。さすがに許されなかった。
  有时甚至无视权利问题刊载各种东西,真是鲁莽。实在是难以得到原谅。
ZUN
  あれにしばらく連載していましたけど、前の雑誌と本の形が違うから、困るんですよね。書かなきゃいけない文字の量も変わってきちゃうし。そうしているうちに案の定また雑誌が無くなって(※同誌は2005年10月に発行のVol.6で休刊)、今度はウェブ連載になった。あの時は、「香霖堂」の中身を読めばわかるんだけど「紙の時代がやってきた」みたいなことを書いたんですよね。
  我在那上面连载了一段时间,因为和之前的杂志纸面大小不一样,很麻烦。我需要写的文字量也不一样了。就这样,果不其然杂志没了(※该杂志在2005年10月发行了Vol.6后停刊),这回又变成了网络连载。那个时候,你读一读「香霖堂」的内容可能会发现,我写过类似「纸的时代到来了」这样的话。
——
  紙が幻想入りした、と(笑)。
  纸张幻想入了(笑)。
ZUN
  そう。そうしたら今度は会社ごとなくなった(※2006年4月5日にビブロスは経営破綻)。いやー、大変でした。倒産がニュースになったときに、担当さんが朝会社に行ったら会社に入れない。だから原稿とかのデータもパソコンから取り出せない。実は、その時には単行本化の話が進んでいたんです。当時は文庫本サイズで出す予定で、もう2冊分くらい原稿が溜まってるから出そう出そう、っていう感じだったんだけど、折角だから文庫じゃなくしてCDを付けようとかいう話になってすったもんだしていたら、会社のほうが終わっちゃった。
  そこで、さあどうしようってなったんだけど、当時のビブロスの編集の人がすごく気にしていて、次に連載をさせてくれる会社を探してくれたんですよね。その行き先が電撃だった。すんなり掲載が決まり、そのまま続けることになったんですよね。単行本も移籍先が出してくれるだろうって。その担当の人は置き土産のように連載の行き先を決めて、その後何処に行ったか本当にわからないんです。連絡先もビブロスのメールアドレスしか知らないから、全く連絡も取れないし。でもおかげで「香霖堂」は何事もなかったかのように「電撃萌王」で連載が始まりました。
  对。结果后来公司都没了(※2006年4月5日,BiBLOS宣告破产)。哎呀,那时候非常麻烦。负责人早上去了公司,发现进不去。所以也没法从公司的电脑里取出原稿之类的数据。实际上,当时已经有出版单行本的计划了。当时预定是以文库本的大小出版,而积攒的原稿已经够出版两本左右了,所以就觉得那就出版吧,但又说既然要出版的话与其出文库本,不如附赠个CD,就这么讨论着,公司先没了。
  于是,我们就得想该怎么办,当时BiBLOS的编辑非常照顾我,一直帮我在找能够让我继续连载的公司。所以我接下来就去了电击。电击很爽快地允许了,我就继续连载了下去。那个负责人还告诉我单行本也会由我转过去的地方出版。那个人就像是临别的礼物一样给我找好了接着连载的地方,我之后再也不知道他去了什么地方。他的联系方式我也只知道BiBLOS的邮箱地址,完全无法取得联系。不过多亏了他,「香霖堂」得以平安无事地在「电击萌王」上开始连载。
——
  「戻ってきたぜ、この美少女界隈に!」
  「老子又回到这个美少女圈子了!」
ZUN
  新連載のハズなのに、しれっと続きっぽい内容で始まった。ある意味、「香霖堂」は奇跡の連載ですよね。
  明明是个杂志新连载,我却以一个延续了之前故事的内容开始了。某种意义上,「香霖堂」真的是一个奇迹般的连载。

文花帖

「文花帖(ぶんかちょう)」
「文花帖(bunkachou)」
——
  「文花帖」は、第1回博麗神社例大祭のときにスタジオDNA(※現・一迅社)側からの企画の持ちこみがきっかけでした。
  「文花帖」发行的契机,是第1届博丽神社例大祭上Studio DNA(※现·一迅社)提出的企划。
ZUN
  あの時はアンソロジーコミックの話が優先的な感じだったんですよね。あと担当編集が今より痩せてた。
  当时感觉出版社更优先制作一个同人漫画精选集。另外责任编辑比现在要瘦。
——
  ただ、実際に打ち合わせが始まるのはその年の末の、しかも今は無き「談話室滝沢」で(※コーヒー1杯1000円と割高だが、長時間居られたため出版関係の利用者が多かった)。あのころはアルコールが無くても打ち合わせができたのに……。
  但是,实际上开始商讨则是在年末,还是在现在已经不存在的「谈话室 泷泽」(※虽然1杯1000日元的咖啡稍显昂贵,但由于可以长时间留在店内,很受出版业界人士的欢迎)。那个时候明明没有酒精也能商讨……。
ZUN
  基本、場所代を払う感覚の店でしたよね。あの時は「香霖堂」とかもそうだけど、ほとんど昼間に打ち合わせをしていたんです。まだサラリーマンをしてたから休日しか打ち合わせができなかったので。あの時はアンソロと設定資料集を出したいってことだったけど、僕は設定資料集を出すのが嫌だったんですよね。なんであの時あんなに嫌がったんだろう……? なんとなくだけど、設定資料集が将来的に自分の首を絞めるイメージがすごく強くて。
  基本上,感觉那就是一个需要付场所费的店。那个时候,包括「香霖堂」,我都是在白天商讨的。因为我当时还是个上班族,所以只能在休息日商讨。那个时候你们想出版精选集和设定资料集,但我不想出版设定资料集。为什么我那时候那么反感设定资料集呢……?我只是隐隐约约觉得,有很大可能设定资料集会让我在将来搬起石头砸自己的脚。
——
  (笑)。
  (笑)。
ZUN
  ゲームが発展・展開していく時に設定で縛られていくんだろうなと思って。だから、設定を確定するようなものじゃなくて、さらに設定が拡がるようなものがほしいと思っていました。でも二次創作をする人にとっては設定週の方が良かったんでしょうね。ここはこうなってるんだ、みたいな説明書が。でも、そういう説明が無いほうが作品が拡まるんだろうっていうイメージを抱いていたんです。あとは「香霖堂」のときに学んだんだけど、結局僕がやりたいって言ってるわけじゃないから、自由に言っていいんだなって。まあ言った結果、作業が増えるのも自分自身なんだけどさ(笑)。そうして作られたのが「文花帖」だったんですよね。
  我觉得这会导致我的游戏发展、展开的过程中会被设定束缚。所以,与其说出版一个能确立设定的东西,我更想要一个能扩展设定的东西。不过对于进行二次创作的人来说,有个设定集可能更好吧。这里是这样的,这种说明书。不过,我当时觉得没有说明才会让作品更加广阔。另外一点就是在「香霖堂」的时候学到的,因为这东西终归不是我想做的,所以我怎么提意见都可以。不过提了意见,需要干的活增加的也是我自己(笑)。「文花帖」就是这样制作出来的。
——
  そこで、拡げるためにどういう見せ方をしようかという話になったんですけど……。
  于是,问题就到了为了扩展作品需要什么样的表现形式……。
ZUN
  覚えてますよ。最初の企画書に「カワウソの新キャラを作ろう」って書いてあって(笑)。それも悪くは無いしネタは他にもあったんだけど、カワウソだけは印象に残ってるなあ。僕としては本のために新キャラを作るという話が持ち上がっていたからキャラを作ることは前提として、もう一歩そこから上に行きたいと思って。その新キャラを制作中のゲームに同時に登場させることで、より広げていこうと思ってたんです。カワウソじゃゲームを作りづらいからね。天狗を作りたい、天狗のブンヤにしようって提案したんです。
  我还记得呢,最初的企划书上写着「设计一个水獭的新角色吧」(笑)。这不是个坏点子,虽然除了这个也有别的点子,可我印象中只记得这个。对于我来说为了书设计新角色是已经打算好的,所以制作新角色是个前提条件,可我还想更进一步。我想通过让这个新角色同时在制作中的游戏里登场,来更加扩展我的作品。水獭做起游戏来不容易。我想设计一个天狗,就提议能不能用天狗记者。
——
  今思うと、04年に「萃夢想」「永夜抄」で「かぐや姫」や「鬼」といったわかりやすいキャラが出てきた。だから05年に「天狗」が出てきても、元の妖怪の個性に負けないインパクトを東方が獲得してきという判断がZUNさんの中にあったんでしょうね。
  回想起来,04年在「萃梦想」「永夜抄」里已经出现了「辉夜姬」和「鬼」这些通俗易懂的角色。所以05年就算出现了「天狗」,ZUN先生心中也觉得东方能够获得不亚于原本妖怪个性的冲击力吧。
ZUN
  そうかもしれない。でもそこまでには、さすがに3年くらいかかったわけですよ。
  可能是这样。不过走到这个地步,还是花了3年。
——
  新聞については、キャラを外側から見た時のことが書けて、さらにそれを本人に見せることで、書かれたキャラが自分自身に対してどう思ってるかが見えるんじゃないか、そうできたらキャラに深みが出るんじゃないかという話をしたような気が。
  关于新闻,我记得您说过,新闻可以描写一个角色从外部所见的样子,再通过把报道给那个角色本人看,就能看出那个角色对自己是怎么想的,从而让角色更有深度。
ZUN
  当時としてみれば結構な冒険でしたね。今の書籍の流れは、ほぼ「文花帖」で決められてしまったと言ってもいい。深く掘り下げるんじゃなくて、横に拡げていく、ということなんですよね。本来はそれがファンサービスなんじゃないかって思うんです。コスプレしやすいように、衣装の細部を解説をすることとかではないんじゃないかって。
  在当时这还真是个冒险。可以说现在的书籍的走向,完全是被「文花帖」决定的。也就是说,并非向深处挖掘,而是向两侧拓展。我觉得这才应该是真正的回馈爱好者。并不是为了让人能更好地Cosplay,从而解说服装的细节等等。
——
  他には「幻想神主」が書いたという体の音楽コラムとか、異変の説明、アンソロジーコミック、インタビューなんかがあります。
  除此之外还有采取「幻想神主」所写这种形式的音乐专栏、异变的说明、精选漫画,以及访谈等等。
ZUN
  謎なものが多いよね(笑)。
  奇怪的东西真多啊(笑)。
——
  最近は当たり前になり過ぎて意識されなくなっているかもしれませんが、やっぱり作品としての東方の良さがどこにあるかを考えた時に、キャラはもとより物語も音楽も作者本人も、外せなかったわけです。
  虽然最近可能因为过于理所当然而令人意识不到,但是每次想到东方作为作品到底好在哪里,除了角色以外,也不能不提到故事、音乐,还有作者本人。
——
  「文花帖」は今では珍しいというか、「外來韋編」に近いバラエティ感がありますよね。初期の頃という言い方が正しいかは微妙だけど、この時には既に4年目なんですよね。今、4年間同じことをやってるコンテンツがどれだけあるだろうか……。
  「文花帖」在当今有点罕见,有种像「外来韦编」这样的荟萃的感觉。我不知道初期这个说法用在这上面合不合适,毕竟当时已经是第四年了。放到现在,有多少作品会在四年里一直做着同样的事呢……。
新キャラ・カワウソ案
新角色・水獭案
・狂言回し用新キャラ(案)
  瓦版師、というかジャーナリストっぽいものを志すカワウソの少女。
  彼女が作った瓦版(を作るための取材メモ)や、幻想郷の住人たちから聞いた話、居合わせたときに起こった小さな事件、古文書、そしてそれらの訂正文(非常に重要)の集大成が、この本の書籍パートとなります。

  彼女は、カワウソという種族的な特性により、ジャーナリスト志望のくせに、本能的にウソをついてしまいます。つまり彼女自身が書いたものは、全てデマ。彼女の瓦版はかつての東京スポーツやSunよりも信頼できない代物です。
  幻想郷の住人たちは、結果的に彼女の瓦版にツッコミを入れ、訂正するという手間をかけるハメに陥ってしまいます。
  そして、その両者をワンセットにしたものが、この書籍というわけです。
  なお、狂言回し用新キャラに必要なのは「印刷物を作る動機」「ウソをついてしまう本能」「水陸両用属性」。これを兼ね備える最もメジャーな妖怪と言うことで、当プランではカワウソにしてあります。必要な条件の最後のものは関係無いじゃないかといわれると思いますが、東方シリーズの既存のキャラと被らず、雰囲気を壊すことも無い属性と言うことで選択しました。氷関係のキャラはいますけれども。
・推动剧情用新角色(提案)
  立志成为瓦版师,或者说是类似新闻工作者的水獭少女。
  她制作的瓦版(或者是制作过程中的取材笔记)、从幻想乡居民处听来的话、偶然遭遇的小事件、古文书,以及她对这些的订正文(非常重要)的集大成,是这本书的书籍部分。
  她由于水獭这个种族的特性,明明立志要成为新闻工作者,却会由于本能说谎。也就说,她所写的东西,全部是一派胡言。她的瓦版比曾经的东京体育和太阳报还要不可靠。
  结果幻想乡的居民就会对她的瓦版吐槽,她只好一一订正这些报道。
  而这两部分合二为一的,就是这本书籍。
  另外,这个推动剧情用的新角色所需要的是「制作出版物的动机」「说谎的本能」和「水陆两栖属性」。作为兼备这些属性的常见妖怪,本计划选择了水獭。可能您会觉得最后一个必要条件和作品没什么关系,但由于这个属性和东方系列的既有角色并不重叠,且不会破坏作品整体的气氛,我们选择了这个属性。虽然与冰有关的角色已经登场过了。

求闻史纪

「求聞史紀(ぐもんしき)」
「求闻史纪(gumonshiki)」
ZUN
  そしてその後にようやく出てきた設定資料集。よっぽど僕がひねくれ者なんだね(笑)。
  然后就是在那之后终于出版的设定资料集。我还真是个别扭的人(笑)。
——
  お葉書がたくさん来て「今度こそ設定資料集を見せて下さい」って。
  有好多信寄到我们这里,说「下次请一定让我们看到设定资料集」。
ZUN
  結局ほしいのはそっちでしたか、っていう(笑)。だから、ちゃんと帯にも設定資料集ですって書いてありますよね。
  我心想,到头来你们想要的还是那个啊(笑)。所以,这次在腰封上也好好写着设定资料集几个字。
——
  そういえば「求聞史紀」を重版するときにふと気付いたんですよ。せっかくスペルカード表示風デザインの帯なんだから、重版するたびにカードを取得していったことにしたほうがいいんじゃないかって。だから「求聞史紀」以降の書籍で、重版されたものは帯を見ると何刷りかわかるようになってます。
  说起来「求闻史纪」再版的时候我忽然想到一件事情。既然腰封是符卡界面风格的设计,是不是每次重版的时候都取得一张符卡会比较好。因此「求闻史纪」以后的书籍,重版过的书籍只要看腰封就能看出是第几版。
ZUN
  僕の家にあるやつは全部初版だからわからないなあ(笑)。重版見本は全部事務所に置いてあるし。そういえば「求聞史紀」って、どれくらい発売延期したんだっけ?
  在我家放着的都是初版,所以不清楚这种事情(笑)。重版的样本也全都放在事务所里。说起来,「求闻史纪」的发售,推迟了多长时间来着?
——
  約半年ですね。当初は「文花帖」発売の1年後に出る予定でした。
  大约半年。最初预定在「文花帖」发售一年后发行。
ZUN
  まあそのおかげか、この本はいろいろと遊びが多いですよね。カバーを取った本の、本体表紙にヘコんでるところがあって、印鑑が押された風になっているんですよ。知らない人もいるんじゃないかな?
  あと、「文花帖」のときと同じパターンで、「求聞史紀」用のキャラを作ったのか音楽用のキャラをコレに使ったんだか、どっちだったか忘れちゃいましたけど、ほぼ同時にやってた気がします。阿求が生まれた理由自体は「求聞史紀」が発端だったと思うんですが。
  可能也多亏于此,这本书里面玩了很多游戏。比如说如果拿掉封皮,会发现书真正的封面上有个凹进去的地方。这是为了模仿印章盖在这里的样子。有些人是不是都不知道?
  另外,和「文花帖」的时候一样,虽然我忘记了我是特意设计了一个「求闻史纪」用的角色,还是说我把原本打算用在音乐CD上的角色用在了这里,总之书籍和音乐CD基本上是同时制作的。不过我觉得阿求诞生的理由应该还是因为「求闻史纪」。
——
  編集側からの提案で、完全記憶能力を持ったサヴァン症候群の少女を出しましょう、というものはありましたね。いろいろなことを覚えてそうだから。
  编辑这边的提案里,有一个是设计一个拥有完全记忆能力的患有学者症候群的少女,因为感觉会记住各种事情。
ZUN
  稗田阿礼が「れい=ゼロ」だから、ちょうど9作目の「花映塚」まで作っていたんで阿「求」にしようってなった。こういう設定資料集用のキャラを作ることによって、ただ「こうですよ」って情報を出すよりは、物事に深みが出るんじゃないでしょうかね。あとは記述の真実性に揺らぎが出るというか、疑問を挟む余地が残されることになるんだけど、それはそれで使いやすいというか都合がいいんです。
  因为稗田阿礼是「礼=零」,当时刚好做到第9作「花映塚」,所以就想用阿「求」这个名字。设计一个设定资料集专用的角色,感觉和单单说「这个是这样的」来介绍信息相比,可以更加让事情有深度。另外这样一来就会使记述的真实性产生动摇,或者说留下一个可以质疑的空间,这也很好用,或者说符合我的意图。
——
  積極的に煙に巻いていくスタイル。
  积极地去扔烟雾弹的风格。
ZUN
  あとこの時から本まるまる一冊の中身を全部自分で書くようになったけど、量が多いから大変。文章がメインの資料集ですからね。そういえばカバーのイラストが西遊記をモチーフにしているんだけど、なんで西遊記になったんでしたっけ……こちら側から唖采さんに指定した記憶はあるんだけど、それがなんでだったかは覚えていない(笑)。
  另外从这个时候起,我开始一个人写整整一本书的内容,这个量实在是太大了,非常辛苦。毕竟是以文章为主的资料集。说起来封面插画的原型是西游记,但为什么是西游记来着……我记得是我向哑采指定的,但我不记得是为什么了(笑)。
——
  この本が「経典」みたいに大切なものだよってことじゃないんですか?
  是不是因为这本书像「经典」一样重要?
ZUN
  そういえばそうだったかも? 買った人はカバーをよく見てください。かなり謎です。まあ「文花帖」が売れたから、いろいろなことができるようになりましたよね。
  你这么说也有可能?买了这本书的人请仔细端详一下封面。非常谜。不过因为「文花帖」销量很好,我也能尝试各种各样的事情了。
「求聞史紀」初期企画案
「求闻史纪」初期企划方案
一迅社様

夏の書籍案
 タイトル『幻想郷縁起 ~ Phanpedia(仮)』

以下はあくまでも案です。

本の持ち主(編纂者)

 稗田 阿求(ひえだのあきゅう)
  年齢は10代前半。人間の少女。
  稗田家は、幻想郷でも歴史のある人間の家系の一つ。代々貴重な資料を纏める仕事をしてきた。
  幻想郷の人間の中ではもっとも知識が深い。
  そのような膨大な資料を残せるのは、稗田家は特殊な家系だからである。
  稗田家には、二百年に一度程度、特殊な能力を持つ子供が生まれる事がある。
  その子供とは、一度見たこと、聞いたことを忘れない能力を持つ子供。
  特殊な能力を持つ子供が生まれることを、御阿礼(みあれ)神事と呼び、
  生まれた子供は阿礼男(あれいおとこ)、阿礼少女(あれいおとめ)と呼ばれていた。
  阿求は九回目の御阿礼の子供(阿礼少女)だったので、阿求(あきゅう)と名付けられた。
  御阿礼の子供が居ない時期は、稗田家は出来事を無造作に記録し、書庫に積んでいく。
  そして御阿礼の子供が生まれた時は、膨大な書が眠っている書庫を整理し、また新たに本を編集する時期に入る。
  膨大な書類を要点だけを纏めて編纂するには、通常の人間の記憶力ではとうてい無理だからである。
  御阿礼の子供には他の人間にはない特徴がある。
  まず、膨大な記憶を覚えられるが、口数は少ない。目の色が青い。髪が白い、短命などが挙げられる。
  そもそも、稗田家が幻想郷資料を作る理由は、人間を妖怪の恐怖から解放し、暮らしやすい場所を作る為である。
  初代編纂者、阿一(あいち)は、妖怪に怯える人間の世を嘆き、自分の能力を使い資料を作った。
  阿一は、自分が『一度見たこと、聞いたことを忘れない能力』の持ち主だった先代の阿礼(あれい)の生まれ変わ
りで
  あることは判っていた。また、自分が死んだ後に再び世に戻ってこれるよう、転生の術を使った。
  この転生の術(御阿礼神事)は、阿礼が膨大な資料の中から作り出した稗田家の秘術である。
  しかし、稗田家も長い間、ルーチンワークになっていた為、その目的は既に判らなくなっていた。
  今では妖怪に恐怖する事はほとんど無くなったが、同じように本の編纂だけは続けている。

 種族
 * これは以前、紅魔郷用に作成した物にちょっと手を加えた物で、今は少し変更があります。
  また、キャラの居ない種族があったり、既にこれ以外の種族が出ていたりします。
  順番はこうではなくて、もっと何か違う順番の方が良いかも。
 
 ○神に等しい者 滅多に姿を見せない
 
  龍    … 幻想郷での唯一の空想上の生き物。誰もが恐れ敬う。最高位(未出)
  仏様   … 温かく見守る有難い存在。滅多に姿を見せることは無い(未出)
  神    … 善悪、強弱、ピンからキリまで居る。凄く沢山いる。既に飽和気味(未出)
  鬼    … 賢く力強い。カリスマ性も高い。人間から鬼になる場合(人鬼)もある。
  天狗   … 鬼の一種。狡猾。ゴシップ好きで情報ネットワークに長けている。幻想郷のブン屋。
  修羅   … 鬼の中で戦いを好む者。平和な幻想郷には馴染まず殆ど居ない(未出)
 
 ○魔物 西洋系の者が多い
 
  悪魔   … 生粋の魔物。渡来してきた魔物を総称そう呼ぶ。ピンキリ(未出)
  吸血鬼  … 悪魔の一種。我侭な上に強大な力を持つ。自己中心的。何故か納豆と相性が良いらしい。
  魔法使い … 人に近い魔物。人間から魔法使いになる場合もある。趣味に嵌りやすい。
 
 ○人畜 普通に良くいる
 
  天人   … 毎日のんびりと暮らす。釣りが趣味。不老長寿で暇人。もしくは皇族の末裔(未出)
  仙人   … 色々と逸脱した人。仙人以上になると人間も長寿になる(未出)
  魔人   … 魔に堕ちた人。もしくは呪われた人。本人は自覚していない事も多く、迷惑な人間(未出)
  人妖   … 妖怪染みた人間。もしくは人間か妖怪か判らない者。
  人間   … 食料。美味。
  畜生   … 食料。やや美味。
 
 ○自然 何処にでもいる
 
  妖精   … 虫。
  精霊   … 空気(未出)
 
 ○霊体 自由な死に物
 
  神霊   … 主に霊体の神(未出)
  幽霊   … のん気。自由気ままで平和主義。
  亡霊   … 主に人間の霊。人間から亡霊になる場合もある。
  怨霊   … 悪意のある霊。常に退治される運命にある。やられ役(未出)
 
 ○その他
 
  妖怪   … 種族外のあり得ない存在(殆ど一人一種)。幻想郷では最もメジャーかつ強大。
  幻想郷外の生き物 … 死神や閻魔様(地獄の住人)
             宇宙人(宇宙の人)
             外来人(外の世界の人)
             等々……
             * 式神は種族ではなく、プログラミングされた行動を取る者を指す
致一迅社

夏天的书籍方案
  标题『幻想乡缘起 ~Phanpedia(暂定)』

以下仅为设想的方案。

书的主人(编纂者)

 稗田 阿求
  年龄是10代前半。人类少女。
  稗田家是在幻想乡有悠久历史的家系之一。代代负责整理贵重的资料。
  在幻想乡的人类中知识最为渊博。
  能够留下如此庞大的资料,是因为稗田家是特殊的家系。
  稗田家大概每二百年,就会有拥有特殊能力的孩子出生。
  那个孩子,从不会忘记自己见到、听到的所有事情。
  他们将有特殊能力的孩子的出生,称之为御阿礼神事,
  出生的孩子则被称作阿礼男、阿礼少女。
  阿求是第九个御阿礼的子嗣(阿礼少女),所以被命名为阿求。
  御阿礼的子嗣不在的时期,稗田家会事无巨细地记录各种事情,积攒在书库中。
  等到御阿礼的子嗣出生后,他们会整理长眠于书库中的庞大数量的书籍,进入重新编纂史书的阶段。
  仅仅整理出庞大数量的书籍中的要点来编纂史书,凭借一般人的记忆力是怎么也做不到的。
  御阿礼的子嗣有着与众不同的特征。
  首先,他们虽然能够维持庞大数量的记忆,却沉默寡言。有着蓝色的眼睛。此外还有白发、短命等特征。
  本来,稗田家制作幻想乡资料的理由,是将人类从妖怪的恐怖中解放,创造一个更加宜居的地方。
  初代编纂者阿一,哀叹畏惧妖怪的人类世界,使用了自己的能力制作了资料。
  阿一深知自己是拥有『过耳不失、过目不忘的能力』的先代阿礼的转世。此外,为了能够让自己死后重回世间,他使用了转生之术。
  转生之术(御阿礼神事),是阿礼通过研究大量资料而制作出的稗田家的秘术。
  然而,对于稗田家来说,由于编纂史书已经成了例行公事,他们早已忘记了当初的目的。
  如今人们已经很少恐惧妖怪了,但他们对史书的编纂仍在继续。


 种族
 * 这一段是我以前为红魔乡写下的,稍微进行了一些润色和修改。
  此外,有一些种族尚无相应角色登场,也有些登场的角色属于这个列表之外的种族。
  顺序最好不是现在这样,能稍微调整一下比较好。

 
 ○与神同等的存在 很少露面
 
  龙    … 幻想乡中唯一的空想中的生物。人人敬畏。最高位(未出)
  佛陀   … 温暖守望着幻想乡的尊贵的存在。很少露面(未出)
  神    … 有善有恶、有强有弱、五花八门。非常多。已经有点饱和了(未出)
  鬼    … 聪明强大。人望也高。人类可以变成鬼(人鬼)。
  天狗   … 鬼的一种。狡猾。喜欢八卦,擅长建立情报网。幻想乡的记者。
  修罗   … 鬼中的好战者。无法适应和平的幻想乡,基本不存在(未出)
 
 ○魔物 西洋系角色较多
 
  恶魔   … 纯粹的魔物。从海外前来的魔物的统称。五花八门(未出)
  吸血鬼  … 恶魔的一种。任性,却拥有强大的力量。自我中心。不知道为什么和纳豆很合得来。
  魔法使  … 接近人的魔物。人类可以变成魔法使。容易陷入某种兴趣不能自拔。
 
 ○人畜 普通的存在
 
  天人   … 每天悠闲地生活。以钓鱼为乐。长生不老的闲人。或者说是皇族的后裔(未出)
  仙人   … 脱离了各种事情的人。成为了仙人以上的存在,人类也会长寿(未出)
  魔人   … 走火入魔的人。或是被诅咒的人。很多人都不会发觉自己成了魔人,令人困扰的人(未出)
  人妖   … 有妖怪性质的人类。或者是不知是人是妖的存在。
  人类   … 食材。美味。
  畜生   … 食料。较为美味。
 
 ○自然 无处不在
 
  妖精   … 虫。
  精灵   … 空气(未出)
 
 ○灵体 自由的死者
 
  神灵   … 主要是灵体状态的神(未出)
  幽灵   … 悠闲。自由,随心所欲,信仰和平主义。
  亡灵   … 主要是人类的灵。人类可以变成亡灵。
  怨灵   … 有恶意的灵。常常遭受被驱除的命运。小喽罗(未出)
 
 ○其他
 
  妖怪   … 不属于任何种族,难以置信的存在(基本上每个人都是单独的种)。在幻想乡中最为主流,实力强劲。
  幻想乡外的生物 … 死神和阎魔大人(地狱的居民)
             外星人(来自外星的人)
             外来人(来自外界的人)
             等等……
             * 式神并非种族,专指进行被编排好的行动的存在

儚月抄

「儚月抄(ぼうげつしょう)」
「儚月抄(bougetsushou)」
——
  「求聞史紀」のあとに「儚月抄」の連載が動きはじめて、今度は物語を提供していこうって。で、その際にひとつのお話を多方面から見られたらいいんじゃないか、という発想でした。それを雑誌ごとにやる、という。
  「求闻史纪」之后开始策划「儚月抄」的连载。这次希望您能提供一个故事。同时,要是能从多个角度来看同一个故事就好了,是这种设想。而这件事要通过各个杂志来完成。
ZUN
  あちこちに迷惑かけつつ実験した感じでしたね。名前の通り「儚月抄」は「永夜抄」のアンサーなんです。タイトルの文字も対応している。儚いと永遠は反対方向。夜と月とかは同じ方向性みたいに。
  感觉是我边给各方添麻烦边在做实验。正如标题,「儚月抄」是对「永夜抄」的答复。标题的文字也是对应的。虚幻与永远处在相反方向,而夜与月在一个方向,这种感觉。
——
  幻想郷は山の中だけど、海のシーンを出したい、という話がカギだった気がします。
  我记得故事的关键是,虽然幻想乡在山里,却想展现一个有海的场景。
ZUN
  そこで当然、「月の海」にしようっていう話になる。そしたら「永夜抄」と絡んだ話になってきますよね。「3誌同時連載」っていうことだったんだけど、さすがに厳しいから1つは4コマにしてもらって、わりとお任せになってた(笑)。ちょうど新連載「キャラ☆メル」の立ち上げに合わせたタイミングだったんだけど、今はもうみんな知らないですよね。「茨歌仙」が連載されている「Febri」は「キャラ☆メル」っていう名前で、サイズも今より大きかったの。
  「儚月抄」は珍しく話の終わりが決まっていて、全部の構成を最初に決めていたんですよね。そうじゃないと同時連載できない。おかげで過去最高に大変でしたね。連載当時はけっこうボロクソに言われたんだけど、今は「儚月抄」を好きな人が増えてきた気がするな。当時は「なんでこんなの出すんだ」っていうファンが多かったけど、いろいろと行き過ぎていたんでしょうね。求められるのはそこじゃなかった。霊夢が負けたりなんかせず、縦横無尽に焼き払えばよかったってことなんだろうけどさ(笑)。
  这么一来就当然是用「月海」了。这样一来故事就会与「永夜抄」产生联系。虽说是「三本杂志同时连载」,但那样实在是太辛苦了,所以其中一个就成了四格,基本上完全交给了画师(笑)。那时正好还配合了新杂志「Chara☆Mel」的成立,但现在应该已经没人知道这个杂志了吧。现在正在连载「茨歌仙」的「Febri」原本叫做「Chara☆Mel」,杂志纸面要比现在更大。
  「儚月抄」很罕见地在一开始就决定好了故事的结局,最初就已经定好了故事的全部结构。要不然的话根本无法同时连载。正因如此,这是迄今为止最辛苦的一次。连载的时候作品的反响很差,但感觉如今喜欢「儚月抄」的人越来越多了。当时很多爱好者都说「为什么要出这么一个作品」,可能是我有点做过头了吧。这并不是爱好者们所追求的东西。大家追求的可能是无敌灵梦随心所欲地碾压一切的剧情(笑)。
——
  (笑)。
  (笑)。
ZUN
  最後に何かを倒して終わるわけでもないし、読む人がみんなモヤモヤしちゃってね。
  最后的结局也不是击败了什么人,读者可能都有些不解气。
——
  それまでボスを倒して終わるようなゲームを作ってきましたからね……。
  因为之前您一直在制作击败BOSS然后结束的游戏……。
ZUN
  あえてそうじゃないもののほうがいいじゃんっていう冒険だったんだけど、冒険しすぎた。でも最近、サインを求められると「儚月抄」なことが多いんですよ。「儚月抄」の漫画連載が始まった時の「REX」とかにサインしたこともあります。まあ僕の中では漫画が「上巻・中巻・下巻」となるところを、「下巻」を「底巻」に変えただけでもかなり満足しています(笑)。
  那算是我的一个冒险,故意制作一个不是这种展开的作品,但有点太冒险了。不过最近,每次有人找我要签名,大抵都拿着「儚月抄」。我还在「儚月抄」漫画连载刚开始时的「REX」上签过名。不过在我心里,我光是把漫画「上卷·中卷·下卷」的「下卷」改成了「底卷」,我就已经够满足了(笑)。
——
  終わりというか区切りがあるのは読みやすいのかもしれませんね。
  有一个明确的结局或者阶段,可能更易于阅读。
ZUN
  あと小説に関してはキャラクターアンソロジーみたいな感じの内容で、読まなくても一応本編のストーリー的には問題ない。だけど、こっちのほうがある意味キャラクター設定集みたいな内容になりましたよね。けっこう1話分が長くて書くのは大変だったなあ……。珍しくこの本では書名の文字が連載の時とは違っていて、TOKIAMEさんに書いてもらってるんですよね。毎回打ち合わせで古風なカメラを持ってきてくれるのが面白かったな。
  另外作品的小说则是一个像是角色精选集的内容,不读也不会影响理解正篇的剧情。这么一看,反倒是这一本的内容在某种意义上更像是角色设定集。每一话的内容都很多,我写起来很辛苦……。这本书标题的字体,很罕见地是和连载时不一样的,是TOKIAME特意帮我写的。每次商讨会上他都会拿一个古风的照相机,非常有趣。
小説用大プロット
小说用 大剧本
キャラメル 小説

東方儚月抄 ~Cage in Lunatic Runagate
今回は、新キャラ(ボス)は姉妹で行きます。
名前は、
 綿月 豊姫(わたつきのとよひめ)
  海と山を繋ぐ能力 (依姫の姉)
  この場合、海は月、山は幻想郷に当たる。
 綿月 依姫(わたつきのよりひめ)
  神様の依代となる能力で、取りあえず仮。
第一話
 永琳視点で兎を見つつ、依姫の話
 綿月姉妹とは古い知り合いなので、思い出の中に混ぜる
 古い神様の言葉を聞いていた頃の話
 名前は出てこないので、読者は神の依代の話になって
 霊夢の修行と混同するはず。
第二話
 輝夜視点で豊姫の話
 豊姫は月と地上を結びつける神様で、輝夜が恐れている相手。
第三話
 豊姫視点での話(ここらでフルネームが明かされる)
 意外と軽いノリの姉妹が現れて拍子抜けな感じ。
 漫画の方で、霊夢が神様を呼び出している(筈)なので
 依姫がその事に気付く
 霊夢に住吉三神を呼び出された時に異変に気付く
 住吉三神は上筒男命、中筒男命、底筒男命、がそれぞれ
 多段式ロケットになっている、船(宇宙船)の神様。
第四話
 妹紅視点での永遠亭の話
 特に月の人の話は出てこないが、客観的に見ての話
 なにやら慌ただしい地上の風景を、過去の歴史と重ねる
第五話
 紫視点での話
 そろそろ戦闘シーンで、漫画の方とリンク
第六話
 綿月姉妹から見て、月面戦争の話
 〆の戦闘と、後日談
CharaMel 小说

东方儚月抄 ~Cage in Lunatic Runagate
这一次,新角色(BOSS)将是姐妹。
名字是:
 绵月 丰姬
  连接山海的能力 (依姬的姐姐)
  在这里,海指月,山指幻想乡。
 绵月 依姬
  让神明附体的能力,此处暂定。
第一话
  以永琳视角看着兔子,讲述依姬的故事
  因为与绵月姐妹很早就认识,所以她们会出现在回忆里
  还在听着古老神明的话语的时代的故事
  因为不会出现具体名字,所以读者在神明凭依的故事上应该会与灵梦的修行混淆。
第二话
  以辉夜视角讲述丰姬的故事
  丰姬是连接月与地面的神明,辉夜提防的对手。
第三话
  丰姬视角的故事(全名在这里揭晓)
  意外地出现了一对行事轻浮的姐妹,令人有些白紧张的感觉。
  在漫画里灵梦(大概)已经召唤出了神明,依姬注意到了这件事
  灵梦召唤出住吉三神时察觉到异变
  住吉三神是上筒男命、中筒男命、底筒男命化为多级火箭的船(太空船)的神明。
第四话
  以妹红视角讲述永远亭的故事
  并不会提及月人,是一个客观的内容
  将过去的历史,重叠在不知为何有些慌张的地面的场景
第五话
  紫视角的故事
  大概已经到了战斗场景,与漫画联动
第六话
  以绵月姐妹的视角,讲述月面战争
  最终的战斗,以及后日谈

The Grimoire of Marisa

「The Grimoire of Marisa」
「The Grimoire of Marisa」
ZUN
  「グリモワールオブマリサ」は、軽~く作った本だけど、苦労したのは場面写真撮る人だよね(笑)。
  「魔理沙的魔法书」是我随便做的一本书,最辛苦的应该是截取画面照片的那个人吧(笑)。
——
  たぶんこの本用に7000枚くらい撮ったんじゃないですかね。まだ残ってる画像も多いです。「外來韋編」ではまた新たに撮ってるんで、毎回地味に面倒です。
  为了这本书大概截了7000多张屏。好多图片现在都还在我这里。「外来韦编」里的图片也都是新截的,每次都非常麻烦。
ZUN
  僕は自分の感覚でスペルカードを選んで、どれに絵を描いてもらうか指定して、あとは文章をちょっと書くだけっていう、文章量もそこまで多くないし比較的楽なポジションでした。
  我是自己凭感觉选的符卡,然后指定了画哪些画,之后就稍微写了写文章,文章量也不多,是个相对轻松的活。
——
  本としては、「魔理沙が小脇に抱えてるカワイイ本がいい」って言われたので、ちょっと前までとは変わってます。
  作为书来说,因为您说「魔理沙夹在腋下的可爱的书比较好」,所以和之前的那些不太一样。
ZUN
  ゲーム側にスポットをあてたいっていう話から始まって、その結果できあがったのがコレという……(笑)。「the Grimoire of Alice」っていう曲がもとにあって、それを魔理沙に変えたセルフパロディにしたらいいかなって。
  一开始说要把聚光灯放在游戏上,结果完成的是这样一个东西……(笑)。原本我就有一首叫「the Grimoire of Alice」的曲子,我觉得我自己引用一下这个典故,把名字改成魔理沙比较好。
——
  じゃあそろそろアリスの本も出しましょうよ……。
  既然如此您也出本关于爱丽丝的书吧……。
ZUN
  今思うと、なんのためにあるのかサッパリわからない本だよね(笑)。このときに、もう「地霊殿」の画像まで収録されてるんだから、みんなどんどん古いゲームになっていくなあ。この本は表紙もキラキラしてるし、いろいろお金かかってるんでしょ?
  现在想来,这真是本完全不知道为何存在的书(笑)。在这本书里已经收录了「地灵殿」的画面了,感觉我做的游戏一个个都越来越来老了。这本书封面还闪闪发光的,花了不少钱吧?
——
  それなりに。
  差不多。
ZUN
  思い出した。「こういう加工があるんですよ」って渡されたサンプルが、エロ漫画のカバーだった(笑)。なるほどこういう本を買ってるんだなって(※たぶん朝木貴行氏の単行本「しょーぱん!!」のこと。2008年茜新社発行)
  想起来了。你跟我说「封面还可以这么加工」,结果你递给我的样本,是个成人漫画的封面(笑)。我心想,原来如此,你还买这种书啊。(※大概是指朝木贵行的单行本「しょーぱん!!」。2008年茜新社发行)
——
  ほかにも一緒に印刷所のサンプルがたくさんありましたけど?(笑)。
  我还给了你很多别的印刷厂的样本啊(笑)?
ZUN
  漫画のやつはハートだったよね?
  漫画上那个是个心吧?
——
  あれが加工の面積が大きくて、見てわかりやすかったんです。だから覚えてたでしょう?実際には魔理沙なら星だろうってことで、細かい星柄になりましたけど。
  那个因为加工的面积很大,很容易看出来。所以你才记住的吧?实际上因为觉得魔理沙应该是星星,做了很多细小的星星图案。
ZUN
  そういえば、この頃はまだCDを付けなきゃいけないみたいな呪縛がありましたよね。でも、ある時から付けなくても売れるじゃん、って思い始めてからはやらなくなった。
  说起来,这个时候我似乎依旧被凡是书籍必须要附赠CD的诅咒所束缚。不过,有一天我忽然觉得,我的书不附赠CD也能卖得出去啊,于是我就不再弄了。
——
  今でもどちらかを選ぶなら付いてる方って言ってくる側がほとんどだと思いますけど。
  不过就算现在,您要是问读者们想不想要附赠CD,估计他们还是会回答想的。
ZUN
  もう最終的には僕が作らなくなってるっていう(笑)。「外來韋編」はあえてCDを付ける方が面白いと思っていますけどね。外の世界の「ストレンジクリエイター」の本だから。
  最终只是我不去做了而已(笑)。「外来韦编」我倒是觉得附赠CD会更有意思。因为是属于外界的「Strange Creator」的书。

求闻口授

「求聞口授(ぐもんくじゅ)」
「求闻口授(gumonkuju)」
ZUN
  企画としては明確に「求聞史紀」の続編なんだけど、やっぱりただそのまま続きをやるのは面白くないからって、インタビューっていうか座談会にしようということになって。ちょうどそのころに出ていた作品が、信仰がテーマに入ってるものが続いていたから、じゃあ宗教対談にしようと。「風神録」と「星蓮船」と「神霊廟」ね。「地霊殿」は微妙に違うけど……。なのでかなり宗教的な内容が多いのに、この本の副題は『これからの「正義」の話をしよう』(著:マイケル・サンデル)に乗っかってる。
  作为企划来说,这是「求闻史纪」明确的续篇,但毕竟直接出续篇也没什么意思,所以就想做成采访,或者说是座谈会的形式。正好当时制作的作品,都接二连三地以信仰为主题,所以就做成了宗教对谈。「风神录」「星莲船」和「神灵庙」。「地灵殿」有一点点不太一样……。总之明明宗教内容很多,这本书的副标题却借用了『我们来谈一谈「正义」吧1』(著:迈克尔·桑德尔)。
——
  (笑)。
  (笑)。
ZUN
  当時流行ってましたからね。乗っかって「これからの幻想郷の話をしよう」でいいんじゃないのって。時事ネタに乗っかるの大好きですよね。後になるとなんのことだかわかなくなっちゃうけど、時代を感じられてよくないかい? 今回の本は座談会が中心だけど、どうしてもそこには登場できないキャラもいたから、なるべくそのあたりは新聞とかをいれて紹介することにしたんですよね。しかもこの時には文だけじゃなくて、はたてがいるからウェブニュースっぽいページを作ったりした。それでも入らないキャラは最後に無理やりインタビューを入れて……(笑)。
  毕竟当时这本书很流行。我就觉得借用一下,写一个「我们来谈一谈今后的幻想乡吧」有什么不好。我最喜欢借用时事典故了。虽然后来可能就不知道说的是什么了,但这不就有一种时代感吗?
  这本书是以座谈会为中心的,但也有一些实在是无法在那里登场的角色,我就尽量地通过新闻之类的介绍了。而且因为这个时候不仅有文,还有果,所以就制作了一个像是网络新闻的页面。这也无法适用的角色就在最后强行做了一段采访……(笑)。
——
  この本が出る3年くらい前に「いつかこの人にイラストを依頼する時が来る」と思って匡吉さんの連絡先を押えていたんですが、そのいつかがこの本から始まった。今も大変お世話になっています。
  这本书出版的3年前左右,我就觉得「总有一天我会拜托这个人画画」,所以留了一份匡吉的联系地址,而这个总有一天从这本书开始了。如今我们受到了他很大的关照。
座談会試作版(詳細不明)
座谈会试作版(详细不明)
第6部:これからの妖怪退治の話をしよう

出席:八坂神奈子/東風谷早苗/聖白蓮/豐鄉耳神子/博麗霊夢
司會:霧雨魔理沙

魔理沙「長かったぜ、ここにたどり着くまでが……。というわけで、ここからがようやく今日の本題、『これからの妖怪退治の話をしよう』。あー、しかしこんなテーマ、アイツがいないところで話を進めちゃって本当にいいもんなのか?」

神奈子「問題ありません。これからの妖怪退治は守矢神社およびわが社の神子であり現人神、東風谷早苗がお引き受けいたしますゆえ。そうよね、早苗?」

いつのまに呼びつけたんでしょう、神奈子の後ろに早苗さんがいます。あれ、その横にしゃがんでいるのがケロちゃん様でしょうか。案外と可愛い帽子をかぶっているんですね。あとで貸してもらえるか聞いてみようっと。

白蓮「ちょっと待ってください! 今日こそはハッキリ言わせてもらいますけど、私が復活したからには無意味な妖怪退治はやめていただきます。それがたとえ博麗の巫女だろうと守矢の巫女だろうと、ましてや豊郷耳! あなただろうと同様にだ。だいたいなぜ人間たちは、いつまでたっても妖怪と聞けば怯えることか退治することしか考えない。この幻想郷こそ、妖怪と人間にとっての新しい一歩を踏み出せる場所のはず」

神子「おや、先にお目ざめになった割には案外と理解していないんですね」

神奈子「人間は妖怪を倒す。これは変えられない理ですわ」

魔理沙「やれやれ、みんなお待ちかねが過ぎてたのか、いきなり飛ばしてるな。だいたい坊さんってのはそんなにすぐアツくなっちゃ駄目なんじゃないのか」

魔理沙さんって意外とツッコミ役ですよね。

白蓮「冷静で僧侶が務まるなら、いくらでも努めればいい。そういう話をしているんじゃない。弱い者いじめが許されていいのかと言っている」

魔理沙「まあ確かに、最近歯ごたえがあった妖怪の記憶があまりないな。鳴り物入りでやってきたマミゾウのやつだってせいぜいうるち米の煎餅くらいだったぜ」(※強がり)

神子「しかし、私たち流に言うと道(タオ)を高め合うことで存在が保たれている、そういうことならもっと頻繁に仕合うのがよいのではないのですか。(中略)この幻想郷はそういったルールで保たれているのでしょう? だったらそれが有用に使わないと。一度博麗の巫女に痛い目にあわされたからと言って、再び挑んではいけないと言う法は無い。貴方たちは単に退治する側に回った方が“楽”なんですよね。神などと言ってはいるが、、所詮はそこらの精霊風情が信仰を集めただけの存在。そんなものは神でもなんでもない」

諏訪子「まあねー」

早苗「諏訪子様~~~」

※かれこれもう18時間は過ぎています。皆さんタフですね。
第6部:来谈一谈今后的妖怪降伏吧

来宾:八坂神奈子/东风谷早苗/圣白莲/丰乡耳神子2/博丽灵梦
主持人:雾雨魔理沙

魔理沙:“到这里花了好长时间啊……。总之,接下来就让我们开始今天的主题,『来谈一谈今后的妖怪降伏吧』。啊,可是这样的主题,那家伙不在就擅自进行真的没问题吗?”

神奈子:“没有问题。从今以后的妖怪降伏将会由守矢神社以及敝社的巫女及现人神东风谷早苗承包。对不对,早苗?”

不知是什么时候叫来的,早苗小姐就在神奈子大人身后。咦,蹲在旁边的是小青蛙大人吗。这还真是戴着顶可爱的帽子。我稍后就去问一下能不能借我一戴。

白莲:“等等!我今天可要说清楚了,既然我复活了,就请不要再毫无意义地降伏妖怪了。不论是博丽的巫女还是守矢的巫女,还有你,丰乡耳!就算是你也一样。为什么人类总是一听到妖怪两个字,不是害怕就是想降伏?这个幻想乡,本应该是妖怪与人类能够共同踏出新的一步的地方。”

神子:“哎哟,明明您觉醒得比我还要早,却一点也不明事理。”

神奈子:“人类会击败妖怪。这是永恒不变的道理。”

魔理沙:“唉,大家是等得着急了吗,一上来话题就发展得这么快。为什么和尚动不动就慷慨激昂的?”

魔理沙竟然是个负责吐槽的角色。

白莲:“要是光凭冷静就能胜任僧侣,那我愿去尽一切努力。我说的不是这些。我说的是你们能够容忍欺负弱小这种事吗?”

魔理沙:“说得确实,印象里最近很少遇到打起来很来劲的妖怪。就算是大张旗鼓进来的猯藏那家伙,也跟粳米做的煎饼一样脆。”(※逞强)

神子:“可是,因我们的说法来说,人们只有相互提高各自的道才能维持其存在。这样的话频繁地交手对我们不是更有好处吗?(中略)这个幻想乡是靠这样的规则维持的吧?那就应该物尽其用才行。就算是过去受到过一次博丽巫女的教训,也没有法律规定你不能再去挑战一次。对于你们来说,专心做降伏妖怪的一方会比较‘轻松’。虽然你们自称为神,但也只不过是随处可见的精灵获得了信仰。这种存在不能真正地称之为神。”

诹访子:“有道理啊~~”

早苗:“诹访子大人~~~”

※神子已经讲了18个小时。大家真的是很顽强啊。

关于漫画

番外編:漫画について
番外篇:关于漫画
——
  ところで、角川系の雑誌で連載されている漫画はゲームでスポットが当たりにくいキャラを中心に取り上げる形が続いてますよね。最初は妖精、次は里の人間。
  话说,在角川系列的杂志连载的漫画都是以游戏中很难被聚焦的角色为中心的,最初是妖精,随后又是村子里的人类。
ZUN
  もちろんあの手のものは全部僕が決めていますからね。せっかく漫画をやるならこういう内容で、って。だって「三月精」のときは、編集から持ちかけてきた企画は「永夜抄」のコミカライズでしたよ。雑な企画キターと思った(笑)。
  这些当然也是我决定的。我觉得既然好不容易弄一个漫画,就应该是这种内容。因为「三月精」的时候,编辑部拿给我的企划是「永夜抄」的漫画化。我当时就觉得,随便的企划又来了(笑)。
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  「茨歌仙」は、ZUNさんがお説教キャラを描くのが得意だからと思って。
  「茨歌仙」我觉得是因为ZUN先生擅长刻画爱说教的角色。
ZUN
  今のところ、説教っていうよりは霊夢のダメなところを出す漫画になってますよね(笑)。他の作品だと出しづらいんだけど、そうしたほうがキャラクターの魅力が高まるのかなって。実際のところも、「茨歌仙」が出て以降のほうが霊夢の人気は高まってるんじゃないでしょうか。あと最初から仙人が主人公っていう話はあって、死神から追いかけられてる話をしようっていう企画だったんだけど、僕としては鬼にするのがいいかなって。
  到目前为止,与其说是说教,不如说是把灵梦的缺点全都暴露出来的漫画(笑)。在别的作品里很难做这种表现,但我觉得这样做应该可以提高角色的魅力。实际上,「茨歌仙」出来以后,灵梦的人气是不是比以往更高了呢。另外企划上从一开始主人公就是仙人,原本是希望讲一个被死神追杀的故事,但我觉得以鬼做主人公更好。

外来韦编

「外來韋編(がいらいいへん)」
「外来韦编(gairaiihen)」
ZUN
  「外來韋編」は何でこんな形になったんだっけ? 雑誌を作りたいってことだっけ。
  「外来韦编」是怎么变成现在这种形式的来着?我记得是因为想办一本杂志吧。
——
  いろいろな企画があった中で、それらはさておき一冊まるごとの雑誌はやってなかったから雑誌がいいかな、という流れです。
  在各种各样的企划中,因为以前从未办过一本完整的杂志,所以觉得杂志比较好,这样的想法。
ZUN
  そろそろ知名度的にも一周して、本当にキャラの名前だけしか知らないファンも増えてきましたから、って話だっかな。あと定期的に出す、とか?
  我记得是说,东方的知名度大概也转了一圈,开始有很多真的只知道角色的名字的爱好者出现了吧。另外当时是想要定期发行来着?
——
  定期とは……。まあ例大祭にも若い参加者が増えましたし、コンシューマプラットフォームに進出もしてきたから。これまでとは全く別の経路で東方を知った方もいるだろうと。
  定期是指……。不过例大祭上确实多了很多年轻的参加者,游戏也开始进军主机平台了。我觉得很多人是通过和过去完全不同的途径接触东方的。
ZUN
  この話をまとめると、つまり同人が変わってきたんですよね。それが東方にもろに影響をあたえていて、「Play, Doujin!」みたいに二次創作がそのままコンシューマになったり、ユーザーも同人大好きみたいな人じゃなくても気軽にコミケとかに参加するようになって、おかげで例大祭にも若い子がいっぱいになってきた。そういう時代の移り変わりがモロに出ているんじゃないかな。その人たちにとってみれば、公式や二次創作なんていう区切りはなんの意味も無くて、ただ「東方」っていう部分だけしか見ていないのかもしれないですよね。そういう時代が来たんですよ。
  简而言之,就是同人开始变化了。而这对东方产生了直接的影响,像「Play, Doujin!」可以直接让二次创作登上主机平台,用户也不必再是热爱同人的人,任何人都能够轻松地参加CM,多亏于此例大祭也开始有了很多年轻人。我觉得这种时代的变化非常明显。对于这些人来说,官方和二次创作的区分没有任何意义,大家可能都只盯着「东方」这个部分。现在是这种时代了。
——
  とはいえヨドバシみたいな量販店で東方のゲームが並んでるのを見ると、まだまだビックリしますけどね。
  在友都八喜3这种量贩店也能看到东方的游戏了,实在是令人惊讶。
ZUN
  普通に置いてあるから、もうそういうものなんだなって。そういうことに対して「ここまで来たんだ」みたいな感じが一切しないの(笑)。やっぱり時代が変わってきたんですよ。昔だったらヨドバシで自分のゲームが売られているのを見たら感動したかもしれない、今は特になんとも思わないですよね。何故なら時代は常に変わっていくし、その時代が変わってることに僕自身が必死についていこうとしているからなんです。「これはこうでなければいけない」って思い込むんじゃなくてさ。柔軟に、でも行きすぎず。もちろんただ流されるままじゃなくて、自分が思ってるモノを大切にしながらね。理想はどんな激流でも穏やかな流れでも、同じ船に乗って先へ進めることだけど、例え沈んでも大丈夫な船にしたいですね。
  いやー、それにしてもいろいろ思い出しますよ。でもさ、みんなそうやって提案だけは持ってくるけど、設定を考えるのも他の何をするのも全部自分だから、えらい苦労するんだよね。とにかく手探りだし。やらないかって来るのはいいけど、こっちの仕事はすごく増えるし、「慣れてないことを全部でこっちでやりますよ」みたいな感じで持ちかけてきても、やっぱりぼくがやらないといけなくなってくるんだよね。
  因为普通地放在那里卖,所以我觉得东方已经到这个程度了。对于这种事,我丝毫没有「我已经走到这里了」的成就感(笑)。果然还是时代变了。在过去我要是看见Yodobashi在卖我的游戏我可能会很感动,但现在已经不在乎了。因为时代是一直在变的,每当时代变化的时候我都在拼命地追赶时代。我并不会去想「这个必须是这样的」。我会灵活地思考,但也不会做过头。当然我也不是任凭时代的潮流摆布,而是珍惜着我自己的想法。我的理想是,不论是在激流还是在平缓的河流,我都能够同舟共济,但也希望这是艘沉了也无所谓的船。
  不过,我还是会回想起很多事情。虽然大家会给我拿来各种各样的提案,但思考设定和做别的事情的都是我自己,每次都很辛苦。毕竟我都是自己摸索出来的。有人问我要不要做倒也没关系,但我的工作就会显著增加,就算是对方说「您不习惯的事情我们这边都会帮着做」,到头来还得是我自己去做。
——
  そうは言っても、最終的に一番の要因はZUNさん自身が「そうしたい」人なんですよ。
  虽然这么说,但最后成了这个样子,还是因为ZUN先生自己才是「想去做」的人。
ZUN
  任せられないんですよね。まあ自分が作ったものは全て自分の物にしようとしますから、大切なことだと思いますよ。ものを作っている人間は、昔作ったものを「いいや」って投げっぱなしにしちゃうと変な食い物にされちゃう可能性がありますからね。もういいや、自分の物じゃないからって手放した瞬間に、作品の質が落ちる。落ちたうえに後で自分がもう一回使おうと思っても、手の届かないところに行ってしまっている可能性があるんですよ。実際そういうものは多いんじゃないでしょうか。
  我不放心把事情交给别人。毕竟我想自己掌控所有自己制作的东西。我觉得这是很重要的,创作作品的人如果把自己过去的作品因为「无所谓」而弃之不顾,那这个作品可能就会被任人鱼肉。算了,这作品也不是我的了,这么想着而放弃的那一刻起,作品的质量就会降低。不仅质量降低,如果后来自己还想再用这个作品一次,可能那个作品已经到遥不可及的地方去了。我觉得现实中这种事情还是很多的。
——
  子供にとっては何が原作かわからないですものね。「妖怪ウェッチ」なんてコロコロの漫画が原作だと思ってる人もいれば、アニメが原作だと思ってる人もいるでしょう。
  对于孩子们来说根本不知道什么是原作。很多人都觉得「妖怪手表」原作是Coro-Coro上的漫画,也有人觉得原作是动画。
ZUN
  「ポケモン」とかもそうかもね。でもまあ、最初の頃はそういう申し出が来ても「いやあ、ありがたいなあ」と思うのと同時に「これを自分でやっていいのかな、上手くいくのかな」っていう疑問とか不安が半分ずつみたいな感じでしたよ。なんで僕みたいなところまで話が来るんだろう?って。でも嫌な気はしていなかった。やれるんだったらやってみようかな、って感覚だったので、話を持ってきてもらってよかったですね。
  「宝可梦」可能也是。不过,最初有人提出制作书籍的时候我还会想「哎呀,真是太感激了」,同时想「我能一个人做这种事情吗,会顺利吗」,疑问和不安各占一半。为什么这种事情会找上我?之类的。不过我并没有觉得为难。我的想法是既然可以做,那就做做吧,所以我很感谢提出企划的人。
——
  なるほど。
  原来如此。
ZUN
  一迅社から話が来た時も、最初はアンソロジーコミックの提案でしたよね。
  一迅社最开始找到我,是漫画精选集的提案吧。
——
  合併前はそれが中心の会社でしたので。
  因为在合并之前就是一个以此为中心的公司。
ZUN
  アンソロジーはあんまりっていうか、自分が参加できる部分がほとんどないしさ。それに当時、もう同人誌で二次創作があったので、そういう悪い意味じゃなくて勝手にやっているものを、こちらが公式として出すわけにはいかないと思ったんです。
  精选集怎么说呢,基本上没有我能够参加的部分。而且当时,已经有同人志的二次创作了,我并不想以官方出版这些好的意义上随心所欲的作品。
——
  「妖紅綺想」(※前述の佐藤心氏が、当時所属していた編集プロダクション経由で作った同人誌)には参加してるじゃないですか……まあ同人の同人が出ること自体が異例なことですけど、周りの動きは早かったかもしれませんね。
  您不是参加了「妖红绮想」(※前述的佐藤心经由所属的编辑外包工作室制作的同人志)吗……不过同人的同人在当时是个罕有前例的事情,可能周边的动作更快。
ZUN
  当時はそういう風に盛り上がる作品がいっぱいこれから出るだろうと、そこそこ多くの人が思っていた時代だったような気がします。ただ、その後成功したのがどこだったかと考えると……あまり無いですね。みんな何処に行っちゃったんだろうなぁ。その次に同人ソフトに来たブームがニコニコ動画を通じた流れで、そこで出てきたのが「青鬼」とかなんだけど、まあとにかく今みんなが思う同人と、当時の同人では取り巻く状況とか含めてちょっと別の物だったかもしれない。
  那个时代,我想很多人都觉得将来会有很多以这种形式倍受欢迎的作品。不过,想想后来有哪些作品是像这样成功的……基本想不到什么。大家都去哪了呢。随后同人软件的潮流借助了NICONICO动画,诞生了「青鬼」这样的作品,不过我觉得现在人们所想的同人,和当时的同人,包括周围的环境,都是不一样的。
——
  情報を取り入れる経由も変わってますし。
  获取信息的途径也不一样了。
ZUN
  でも当時の情報の流通規模って今の拡散の規模よりも圧倒的に少ないよね?
  当时的信息流通规模,和现在扩散的规模比起来要压倒性地小吧?
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  ちょっとシェアしよう程度の関心も数字に乗っかっちゃいますから、必ずしも見た目の数で興味関心の度合いが測りにくくなっているのではないでしょうか。
  现在这些数字里面可能也包含着稍微分享一下的心理,所以我觉得转发的数量很难代表有多少人真正关心这件事情。
ZUN
  今の人にはインターネットが当たり前すぎますからね。当時はわざわざ「ネットを見に行く」「ネットサーフィンしに行く」って言い方があるくらい、ちょっとだけハードルが高かった。「テレホーダイ」(※23時から翌8時まで、指定した2つの電話番号までの通信料が月極め一定となるサービス)の時間だけ見に行く、みたいな。そういう、ちゃんと「ネットの時間」があって、それ以外の時間はネットに接続してなかったですよね。
  对于现在的人来说,网络变得过于理所当然了。当时还有「去上网」「去网上冲浪」这种特定的说法,网络的门槛是很高的。大概只会在「通信自助」(※从23点到第二天早8点,指定的最多两个电话号码的话费是按月定价的服务)才去看一看。像这样,在过去是有一个专门的「上网的时间」,其他时间里是不联网的。
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  ISDN(※通常の公衆電話回線よりもちょっとだけ通信速度の速い回線)導入したいなー、みたいな。
  好想引进ISDN(※比普通的公共电话线路的通信速度稍微快一点的线路)啊,这种感觉。
ZUN
  今なんて、外だろうとちょっとスマホさえ触れば常にネットに接続できる。そのあたりの違いは大きいですよね。そうなったことで、初めて本の意義を考えますよね。今本を出す意味とは、ってさ。
  现在,就算在外面,只要碰一下智能手机就能一直上网。这个区别实在是太大了。正因为此,才会去真正地思考书的意义。如今出版书籍的意义何在,之类的。

关于新作

新作について
关于新作
ZUN
  そんなわけで新作の書籍がようやく形になろうとしているわけなんですね。今度は週刊誌をネタにしたような内容のものを作っています。去年があまりにもね。「ゲス」でしたからね。
  总之,新作书籍马上就要成形了。这次内容的点子来自于周刊杂志。去年实在是啊。太「卑劣」了。
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  報道の信頼も揺らいでますし。
  报道的可靠性也受到了质疑。
ZUN
  なぜか週刊誌のスクープは信じられやすい傾向にあって、そこだけが真実みたいになってないですか? あそこで出てくるものって基本的に芸能人のどうでもいい話が多くて、たまに社会派なモノもあるけどさ。でも今回のネタの発端は「不倫」ですよね。芸能人のプライベートなんてどうでもいいのに、そこを報道するのが正義みたいなことになってるのって、おかしくないかい? なんで周りの人がその報道に乗っかって叩いているのかも全くわからない。ただ、それを逆手に取って考えてみると、ゲームのキャラクターの私生活はみんなが求めているんじゃないかなって。本来、設定資料集は週刊誌的なものであるべきじゃないかな。そういう風に去年思ったんですよ。
  現実社会の芸能人はどうでもいいけど、二次元のキャラクターはどうでもよくない、ということの面白さですよね。そういうわけで新聞からさらに進んで週刊誌を作ろうということになりました。
  为什么周刊杂志的爆料就会更让人信服,仿佛只有那上面的才是真相一样?那上面刊登的事情基本上都是艺人无关紧要的事情,尽管偶尔会有社会派的报道。这次的点子的开端是「外遇」。明明艺人的私生活没你什么事,却觉得报道这种事就像代表了正义一样,是不是有点奇怪?我一点都不懂为什么身边的人会借着那种报道去批判某个人。不过,反过来想,我觉得大家可能都在追求游戏角色的私生活。我觉得,原本设定资料集就应该是像周刊杂志一样的东西。我去年产生了这种想法。
  现实社会里的艺人无关紧要,但是二次元的角色至关重要,这种有趣的想法。所以我从新闻更进一步,决定制作周刊杂志。
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  AlternativeなFactsが世にあふれようとしています。
  世上快要充满Alternative的Facts了。
ZUN
  ただの週刊誌じゃない。Post Truthな内容になっている。けっこういろいろな冒険をしているから、見たことが無いタイプの本になると思います。絶賛制作中すぎて、あまり言えることが無いけれど。誰かを叩いて快感を得るタイプの本ではないですね。流れとしては、やっぱりこれまでの本に出てないキャラを登場させようっていうことはあります。『文花帖』のころにあった、「設定資料集? いや、東方としてやるべき本はこういうものだよ」っていうところに戻ってきました。そういう意味では「文花帖」の正統な続編ですよね。それにしても、どんどんと本を出すたびに、1冊にかかる制作期間が長くなってますね。この本に何年かかってるんだか(笑)。
  这不仅仅是个周刊杂志。这还是一个Post-Truth的内容。因为我在里面做了很多冒险,所以感觉会成为一本从来没见过的形式的书。因为我现在还在风风火火地制作,还透露不了什么。不过这并不是一本通过批判某人来获得快感的书。按照近来的趋势,我还是打算会让之前的书籍里从未登场过的角色登场。这次又回到了「文花帖」时代的「设定资料集?不,东方需要的书籍是这样的东西」的感觉。从这个角度上来看,这本书是「文花帖」的正统续篇。不过,每当制作一本书,每本书上花的制作时间就越来越长。我已经不知道我花了几年在这本书上了(笑)。

  1. 中文题:正义,怎样做才正确?
  2. 原文如此
  3. 即日本知名电器销售平台。也作yodobashi、淀桥商店。