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東方天華楼 ~ Frantically Forbidden Fruit./角色设定与剧情

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○東方天華楼 ~ Frantically Forbidden Fruit.

 キャラ設定とかストーリーとか

                            Gore
                                  2017/12/26
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设定目录
■0.設定の目次
 ■1.エキストラストーリー
 ■2.キャラ設定(St1~Ex)
 ■3.ハーベストストーリー
 ■4.キャラ設定(Harvest)
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    *この先は、エンディング以降に係わる強烈なネタバレがあります
     クリアしたか諦めたか、そもそもどうでも良い方のみ見てください


            この先、一京フェムトメートル
                    ↓



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Extra故事背景
■1.エキストラストーリー
 宙に浮上していた浮島「天華楼」を天界周辺に収め、やっと果実の香りから解放された
 霊夢達だったが、鈴仙の調査によれば異変は複数が同時進行していたらしい。

 鈴瑚から経緯を聞いては見たが、どうにもイマイチ釈然としない。
 圧倒的情報不足の中、彼女達は再び調査を始める事にした。
 
 一方その頃、かつて紅霧をもたらした紅魔館では大騒ぎになっていた。
 地下に暮らしていた筈のあの少女が、再び破壊の炎を上げていたのだ。

 館の主であるレミリア・スカーレットは、自分の館と妹を守る為
 親友のパチュリー・ノーレッジと共に暴走を阻止すべく動いていたのだが…。

 予想以上に力の増幅が大きく、館の爆破を許してしまった。
 今はパチュリーの大魔法の雨で足止めが出来ているが、このままでは…。

 ―因果の糸は、既に混沌へと捻じ曲がっていた。
 狂気の炎の光によって狂気を孕んだ弾幕ごっこが、今始まろうとしていた。
角色设定(1面~Ex)
■2.キャラ設定(St1~Ex)
◇プレイヤーキャラサイド
 ○空飛ぶ不思議な巫女
  博麗 霊夢(はくれい れいむ)
  Hakurei Reimu

  種族:人間
  能力:主に空を飛ぶ程度の能力

  毎度お馴染みの巫女さん。博麗神社の巫女さん。

  何者に対しても平等に見る性格である。ただ、仕事は妖怪退治である
  為、妖怪に対しては厳しいポーズを取っているが、実際は人間にも妖怪
  にもさほど興味はない。

  好きなフルーツはリンゴらしいのだが、境内裏に大量に生えてきた林檎を
  勿体無いからと処理していく内に、割とどうでもよくなってきている。
 ○普通の魔法使い
  霧雨 魔理沙(きりさめ まりさ)
  Kirisame Marisa

  種族:人間
  能力:魔法を使う程度の能力

  幻想郷に住む、普通な魔法使い。蒐集癖を持つ。

  ひねくれて見えるが、内実は誰よりも真っ直ぐ。いつも黒い服を着て
  いるが、それは魔法使いは黒だと思い込んでいるのと、汚れが目立た
  ないと言う理由から来ている。真っ直ぐである。

  熱帯雨林化目前の魔法の森で取れたバナナを、
  贅沢にもアイスシェイクにして嗜んでいるらしい。

  一時は魔理沙の店「霧雨魔法店」の看板メニューにしようかと考えたが、
  異常な気温とそれに伴う高い使用頻度により、
  氷魔法媒体「竜の鱗」が在庫不足気味に陥った為、メニュー計画は白紙に
 ○紅い悪魔のメイド
  十六夜 咲夜(いざよい さくや)
  Izayoi Sakuya

  種族:人間
  能力:時を操る程度の能力

  悪魔に仕えるメイドさん。紅魔館に住む人間。

  紅魔館ではメイド長を勤めていて、ご主人のレミリアに仕える。
  主従関係はジメジメしておらず、わりとさっぱりしてる。
  たまに本当なのか嘘なのか分からない発言をするが、本人は至って大真面目。

  紅魔館で元から栽培されていたブドウが、異変により大豊作と化していた。

  このまま放っておくと、在庫過多で原価割れを起こしてしまう。
  自身の能力(時間加速)で自家製ワインやバルサミコ酢を作れるとはいえ、限度はある
  そんな思惑もあって博麗神社へ御裾分けに行った咲夜だった。
 ○威風堂々な現人神
  東風谷 早苗(こちや さなえ)
  Kochiya Sanae

  種族:人間
  能力:奇跡を起こす程度の能力

  妖怪の山にある守矢神社に住む巫女さん。妖怪退治は不慣れ。

  普段は神様と妖怪達に囲まれて暮している為、人間の話し相手が欲し
  いと思っているが、麓の人間は妖怪染みた人間ばかり。
  そのうち、自分もああなるのかと少しだけ心配している。

  果実の大量発生は妖怪の山にも及んでいた。それも高価なメロンが集中的に。
  本来は温暖な気候を好む果実であり、比較的冷涼な妖怪の山とは相性が悪い筈であるが
  そんな一般常識を嘲笑うのが、幻想郷の異変というものである事を早苗は知っていた。

  正体不明の甘い風と甘い雨が蔓延し、幻想郷全体が苛立ちの気に満ちていくのを感じた。
  不穏な現状を打破するため、早苗は再び二柱の力を借りて異変解決の旅へ。
 ○半人半霊の庭師
  魂魄 妖夢(こんぱく ようむ)
  Konpaku Youmu

  種族:人間と幽霊のハーフ
  能力:剣術を扱う程度の能力

  冥界の庭師兼、西行寺幽々子の剣の指南役。

  白玉楼のもの凄く広い庭の整備を担っている為、毎日の業務が大変。
  素直で真面目だが、騙されやすい。最近は少し平和ボケしている。

  彼の世である『冥界』の内部までは、流石に果実も生えてこなかったが
  蔓の方はというと幽冥結界を飛び越え、白玉楼の門前まで迫りかけていた。

  彼女は庭師である。屋敷の庭を守るのも、妖夢の務めである。
  幽々子に異変を報告した妖夢は、単身で顕界(此の世)へと向かう。
  主人への手土産のスイカを途中で背負いながら…。
 ○四季のフラワーマスター
  風見 幽香(かざみ ゆうか)
  Kazami Yuka

  種族:妖怪
  能力:花を操る程度の能力

  幻想郷に住む妖怪。花を操る程度の能力を持つ。

  季節の花が大好きであり、一年中花が咲いている場所を目指しては、気まぐれに移動している。

  花の異変の時は楽しんでいた幽香であったが、今回は生態系を無視した異変である。
  解決されなければならないことは十二分に理解していた。しかし彼女は動かなかった。

  異変の解決は本来は人間の仕事である、妖怪が表立って動くべきではない。
  そんな事を思いながら、甘い香りに包まれたミカンを眺めていた時に
  鈴仙が動いていたことを知る。彼女が大丈夫なら私にだって…。
  植物の侵略異変を解決すべく、幽香も単身で幻想郷の空を飛ぶのであった。
 ○地上に降りた月の兎
  鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)
  Reisen Udongein Inaba

  種族:月の兎
  能力:狂気を操る程度の能力

  幻想郷に住む元月の兎。狂気と暢気の持ち主。
  今は地上の妖怪として永遠亭に暮らしている。

  果実の大量発生異変を受けて、永琳様から調査と解決を指示されていた。
  しかし彼女は疑問に思う。『ただの異常気象の範囲ではないのか?』と。

  その認識が間違いだったと知るのは、果汁の解析を進めていた永琳から
  『何らかの薬の影響が認められる』という不穏な言葉を聞いた時だった。

  本来果実には穢れが宿り、月人にとっては猛毒である。
  しかし地上人にとっては最低限なくてはならない物であった。
  鈴仙は、妖怪同士の協力で作成した「ドリームシェイカー」を博麗神社に届けるのであった。
  参拝客に分けて信仰を獲得しようと画策したこともあったが、
  幻想郷全体がフルーツ塗れだった為、それほど効果は無かったようだ。
◇敵キャラサイド
 ○1面ボス 宵闇の妖怪
  ルーミア(るーみあ)
  Rumia

  種族:妖怪
  能力:闇を操る程度の能力

  何の為の生きているのか不明な妖怪。
  特に目的も無くふらふらしている。

  たまたま出会った人間達(妖怪含む)から、美味しそうな
  フルーツの香りがしたので、その場のノリで襲ってみる事に。

  尚、結果は安定の返り討ちの模様。
 ○2面ボス 河の便利屋さん
  河城 にとり(かわしろ にとり)
  Kawashiro Nitori

  種族:妖怪(河童)
  能力:水を操る程度の能力

  妖怪の山に棲む河童妖怪。
  とある人物からの依頼で、異変の収拾役として裏方に回っていた。
  光学迷彩スーツで人里のフルーツを回収していた所に霊夢達と遭遇する。

  能力をフル活用して、シェイカーの水回りの設計を担当していた。
  他にも異変収束用の道具をたくさん作っていたらしい。
 ○3面中ボス  風雨のブン屋
  射命丸 文(しゃめいまる あや)
  Syameimaru Aya

  種族:妖怪(天狗)
  能力:風を操る程度の能力

  普段は山の中に住んでいる天狗。
  異変の記事の原稿執筆中に侵入者の報告を受け、
  血走った眼でカメラ片手に飛び出してきた。

  それが見知った面子と知るや否や、部数拡大と新ネタの絶好の
  チャンスと意気込む文だったが、問答無用で撃墜される。

  自由落下をする文が、狂気の抜けた瞳で見たものは
  山の頂上に渦巻く不穏な黒雲であった。
 ○3面ボス  片腕有角の仙人
  茨木 華扇(いばらき かせん)
  Ibaraki Kasen

  種族:仙人
  能力:動物を導く能力

  山に棲み、修行を重ねる仙人。
  しばしば里や神社に現れては、ありがたいお説教をしてくれるらしい。
  動物を導く能力を持っており、龍や大鵬といった幻獣すらも自在に操る。

  今回の異変にはいち早く気が付いていた華扇だったが、
  どれだけ探りを入れても黒幕の尻尾すら掴めぬ現状にやきもきしていた。

  現実問題として、兎と河童に収束用のアイテムの製造と作業を
  山の裏で仙人権限を用いて指示していたのだが、それでも異変は解決のそぶりを見せなかった。

  猛暑と果実の誘惑で堕落した霊夢達を黒幕に仕向けるべく、華扇は時機を伺い続けた。
  そして某日、ついに「ドリームシェイカー」が完成したという報告を受けた。

  「これならば、あの人間達でもあるいは…。」

  そう思った華扇は神社に降りる途中で霊夢達と交戦。
  今度の相手は天人である事を遅かれ知った華扇は、山頂に渦巻く暗雲を目指す彼女達の後ろ姿を
  見送りながら、ふと「天界の飽和による成仏禁止の話」を思い出した。

  成程、「雲を掴むよう」とは言い得て妙であったのだ。
  仙人とは世を捨てた者であって、天人ではない。
  何も情報が掴めなかったのも、相手が天界では当たり前の事だったのだ。
 ○4面中ボス  空飛ぶレアアイテム
  永江 衣玖(ながえ いく)
  Nagae Iku

  種族:妖怪(龍宮の使い)
  能力:空気を読む程度の能力

  幻想郷の雲の中を泳ぐ龍宮の使い。
  妖怪の山頂に渦巻く暗雲を調査していた。

  今日も迷路結界に異常はなし。
  いつものように報告しようと天界に戻る途中に撃墜される。
 ○4面ボス

  ●3面クリア時に選んだ選択肢によってボスが変化します。
   RouteA → 博麗霊夢
   RouteB → 霧雨魔理沙
   RouteC → 十六夜咲夜
   RouteD → 東風谷早苗
   RouteE → 魂魄妖夢
   RouteF → 風見幽香
   RouteG → 鈴仙・優曇華院・イナバ

  妖怪の山の上空を覆う不思議な雲。
  それは天界の者が仕組んだ迷路結界だった。

  天華楼浮上の隙を作る為、そして天界本土に
  人妖が侵入してくることを阻む為に…。
 ○5面中ボス  浅葱色のイーグルラヴィ
  清蘭(セイラン)
  Seiran

  種族:月の兎
  能力:異次元から弾丸を飛ばす程度の能力

  元イーグルラヴィの鉄砲玉。
  今は天界の一部「天華楼」に居を構えている。
  穢れが多い地上よりは気に入っている模様。

  迷路結界の切れ目から突入してきた霊夢達を発見し、
  侵入者として天人達に報告を試みるも、無慈悲に撃墜されてしまう。
 ○5面ボス  非想非非想天の娘
  比那名居天子(ひなない てんし)
  Hinanai Tenshi

  種族:天人くずれ
  能力:大地を操る程度の能力

  天界に住む不良天人。
  かつて緋想の剣で幻想郷を揺るがした異変の主犯格。
  今は天界の退屈な暮らしを改善すべく、色々と趣味を探している。

  初夏のある日の事、退屈しのぎの風景がどこかにないか
  地上を映す水鏡「物見の湖」から覗いていると、見慣れない兎達の姿が視界に飛び込んできた。

  本来天界は地上の民の侵入を禁止しているが、面白そうだと思った彼女は
  自分の父である総領に掛け合って、試しに兎達を客として招き入れてみたのだ。
  話を聞いてみると、なんと元・月の兎だというではないか。

  天人達はすぐに迎合を始めたのだが、天子は
  「どうせ一時的だろう」と楽観視していたのである。

  その判断が間違っていることに気が付いたのは、地上が
  天界の果物達に浸食され始めた葉月の頃であった。

  「どうにかして解決しなければ、とんでもないことになる」

  そう考えた天子は、裏で緋想の剣で地上の天気を操作する事にした。
  果実の生育に不利な天気を自然に呼び寄せる事で、事態の収束を狙ったのだが
  どうも結果はあまり芳しくなかったようである。こうなったら頼れるのは人間しかいないのか…。

  そんな窮屈な毎日を過ごしていたある日の深夜、地上の人妖達が
  この屋敷に侵入してきたという知らせが、ボロボロになった清蘭から入った。

  天子は心の中で笑った。待ち兼ねていた者達がやっとここまで辿り着いたのだ。
  待たされた分、盛大な持て成しをしてやろう。
  そう、ストレスが溜まっていたのは地上の人妖だけではないのだから。
 ○6面中ボス  浅葱色のイーグルラヴィ
  清蘭(セイラン)
  Seiran

  再び霊夢達の前に立ちはだかった清蘭。
  敵わないと先ほどの戦いで判ってはいるが、
  彼女には逃げられない理由があった。
  地上で途方に暮れていた己を導いてくれた彼女を守る為に。
 ○6面ボス  橘色のイーグルラヴィ
  鈴瑚(りんご)
  Ringo

  種族:月の兎
  能力:団子を食べる程に強くなる程度の能力

  元イーグルラヴィの情報管理職。
  月の民による幻想郷遷都計画の中止により、幻想郷に取り残された。
  彼女自身は別にそれでも問題はなかったのだが、仲間の清蘭はそうでもなかった。

  「穢れを浄化して月に帰りたい…」
  そんな幽かな呟きが月夜の晩に聞こえてきたのだ。

  彼女とは上司と部下の関係にあったが、帰還命令が出なくなって久しい最近では、
  上下関係はそこまで強い物ではなくなっていた。
  地上の味覚を十分堪能した鈴瑚は、清蘭達の帰還を手伝ってやる事を決めたのだった。

  しかしそこに現実的な問題が立ちはだかる。

  食糧が底をついた為、地上の食物を口にした事により、イーグルラヴィは既に穢れに満ちていたのだ。
  そんな状態で都に入れば心身ともに強制浄化されてしまうだろう。
  可能性があるとするなら、穢れの少ない場所で穢れを祓う果実を食べて生きていく事だが…。

  そんな思惑が鈴瑚に渦巻いていた矢先に、天界の存在を博麗神社の宴会で偶然耳にする。
  聞けば月の都と類似点が多く見つかるではないか。更に天界の桃には体を鍛える力もあるという。

  春先の某日。鈴瑚は清蘭含む旧イーグルラヴィと共に、地上探査車で天界へ向かった。
  彼女達の応対を担当したのは比那名居一族の娘であった。かつては地上の地震を収めた一族である。
  幸運にも、総領から比那名居一族の土地を少し分けてくれる事になった為、食と住は確保する事ができた。

  天界に住むことが決まって少しした頃、天界の桃だけでは飽きが来ていた鈴瑚は
  かつて訓練生時代に履修していた選択科目の「果菜農業」の存在を思い出す。
  月の都では家庭菜園のノリで、本格的な果実を作ることを可能にしていたのだ。

  荷物の中から、私物として密かに持ち込んでいた教科書及び研究ノートを取り出すと
  鈴瑚はおもむろに机へ向かい、品種改良の研究を始めた。

  果汁が二倍もある瑞々しいリンゴ、皮が向きやすくジューシーなミカン、
  長持ちするバナナ、爆発するスイカ、気軽に量産できるマスクメロン、種がない大粒ブドウ、
  そして芳醇な香りと味わい深さを兼ね備えた天界の桃。

  それらは試食した天人を唸らせ、イーグルラヴィの地位向上に必要以上に貢献していた。
  もはや彼女たちは天界に必要不可欠な立場になってしまったのだ。
  それは、屋敷の改築まで許される程までに。

  何時しか鈴瑚達の目的はすり替わり始め、果実を作る事が主目的になっていた。
  創作意欲という名の狂気に取りつかれたのであろう。

  そして鈴瑚は幾重の徹夜と試行錯誤の未、7種すべてのフルーツの味を持つ
   「ミラクルスターフルーツ」を品種改良と遺伝子操作を駆使して完成させた。

  完成させた葉月のある夜に、鈴瑚は充実感を覚えて眠りについた。
  その緩んだ寝顔を盗み見る者がいた事に気が付かずに…。

  朝起きると屋敷の中は大騒ぎとなっていた。
  量産目的として試験制作していた、インスタントフルーツの種が丸ごとなくなっていたのだ。
  これは、地面に撒けば初心者でも簡単に果実を実らせる事ができるマジックアイテムである。
  発育場所や条件が少しでも悪いとまともに育たない為、いまだに実験段階の代物であった。

  ところが、天界や地上のそこかしこに、インスタントフルーツらしき
  不思議な果樹が生え始めたのは、それから数日後の事である。

  対応に追われる末に、比那名居の屋敷にある物見の湖から見えたのは、地上から天を目指して
  飛んでくる巫女達の姿であった。そう、果実異変の始まりである。

  鈴瑚は急遽、天人とイーグルラヴィが住まう屋敷「天華楼」を浮上させ
  天界の入り口に雲の迷路結界を設置し、時間稼ぎする事を天人達に伝えた。

  天界への混乱や戦闘余波の伝播を防ぐ為、そして鈴瑚自らが相手をする為に。

  異変解決後は天華楼を後にし、地上の人里で
  団子屋を開き、清蘭と売り上げを競っているらしい。
 ○エキストラ中ボス 七曜の魔女
  パチュリー・ノーレッジ
  Patchouli Knowledge

  種族:魔女
  能力:火+水+木+金+土+日+月を操る程度の能力

  紅魔館当主レミリア・スカーレットの親友にして一週間少女。
  精霊魔法系の使い手。地下の魔法図書館に籠っている。

  親友の妹君であるフランドールが、妖精と共に
  屋敷を出ようとしていたので、雨魔法で足止めをしている。
  レミリアがなんとか抑え込んでくれているが、
  それも何時まで持つかは知識人の彼女でも正確には判らない。

  実力が(見かけ上でも)均衡している相手の場合は、
  些細な事でバランスが崩れてしまうのだから…。

  やはり頼りになるのは、あの人間達しかいないようだ。
  先ほどの爆音に咲夜達が気付いてくれればいいのだが…。
 ○エキストラボスその1 地獄の妖精
  クラウンピース
  Clownpiece

  種族:妖精
  能力:人を狂わす程度の能力

  地獄の妖精。
  ヘカーティアの部下である。
  月の侵略騒ぎの後、地上の博麗神社の床下にこっそり住んでいる。
  純化の力はもう抜けきったようだ。

  左手に持っている松明は、光を浴びた者を狂わせてしまう力がある。
  地上暮らしも落ち着いてきて余裕が出てきたのか、彼方此方で悪戯して回っているようだ。

  人里への悪戯も飽きてきた頃、魔法の森を探検していた帰りに見たのは
  妖怪の山を目指して進んでいく月の兎達の行軍であった。
  そう、旧イーグルラヴィである。

  興味が湧いたクラウンピースは、前線基地の妖精に扮して付いていく事にした。
  山の上に立ち込める暗雲を抜けると、そこには膨大な広さを誇る花の海が広がっていた。
  地上の天上世界という物を知らなかった彼女は、大いに浮かれた。
  地獄の妖精という対極に位置していたが故に、天界の世界は眩しく見えた。

  彼女はしばらく天界に居座る事にした。面白い事が起きそうな予感がしたからである。
  その予感は大いに的中する事になる。鈴瑚の手による果実農園プロジェクト発足によって…。

  彼女が同居組に紛れていた事により、松明の光を自然に浴び続けてしまったのだろう。
  天界の比那名居一族及びイーグルラヴィ達は、狂気的な勢いで果実を作り始めたのだ。
  嬉しい誤算だったのは、誰でも簡単に発芽する果実の種を開発するという噂が耳に入った事だ。

  クラウンピースは魔法の森で見つけた紺色の薬を思い出す。
  魔理沙の家に保管されていた「未使用の紺珠の薬」であった。

  あの薬には過去を巻き戻し、穢れを否定する作用があるらしい。
  それを生育前の植物にかけたりしたら、果たしてどうなるのか…?

  鈴瑚達が寝静まった頃、彼女の悪戯は遂行された。
  紺珠の薬に浸した状態の種を、目の前の庭に放り投げてみるとあら不思議。
  完全な状態まで発育が進んだフルーツの樹が、投げた数だけ植わっていたのだ。

  新たな悪戯道具を手にしたクラウンピースは、満面の笑みでありったけの種を撒き続けた。
  天界にも、山頂にも、地上にも、魔法の森にも、人里にも、そして紅魔館にも…。

  紺珠漬けの種による悪戯をし終わって満足した彼女は、今度は紅魔館に忍び込む。
  奇しくも、館を纏める咲夜が異変の解決で出かけている最中の出来事であった。

  妖精メイドの話を聞くと、どうやら妹様なる人物が活発になってきているという。
  新しい悪戯の矛先が見つかった瞬間であった。

  折角だから、自分が悪戯した場所を彼女を狂わせて共に回ってみよう。
  仮に退治されそうになっても、強力な助っ人になればあるいは…。
 ○エキストラボスその2 悪魔の妹
  フランドール・スカーレット
  Flandre Scarlet

  種族:吸血鬼
  能力:ありとあらゆるものを破壊する程度の能力

  紅魔館当主レミリア・スカーレットの妹。吸血鬼にして魔法少女。
  その歯止めの効かない破壊力は、遥かにレミリアを凌いでいる。
  手加減が上手く出来ない為、495年間紅魔館の地下に閉じこもっていたが
  紅霧異変以降の最近は館内を闊歩する姿が目撃されている。

  「嗚呼、最近の幻想郷はどこもかしこも騒がし過ぎるわ」
  メイド達の喧騒には慣れてきたフランでも、流石に疎ましく思い始めていた。

  紅魔館にいても特にやる事はないし外出先もないので、暇を持て余していた彼女だったが
  地下にまで匂ってくるフルーツの香りの濃さに精神の限界を感じていた。
  閉じこもっていても、彼女は幻想郷の妖怪だったのである。考える事は皆同じであった。

  「これはまとめて粉砕してやる必要がありそうね」
  冗談交じりにストレスの発散口を探すフランだったが、咲夜もいない今
  美味しい紅茶のティータイムも、来客との弾幕ごっこも望めそうになかった。

  さてどうしてやるべきか、そう考えていたフランは
  派手で奇抜な服を身に纏う妖精と、怪しく光る松明の炎を目にする。

  そう、目にしてしまったのだった…。狂気に誘(いざな)う光を。
  刹那的な快楽と力の開放を求める様になった二者は、辺り構わず暴れ回った。
  更にその妖精は、フランを天上世界に連れていくつもりだという。

  吸血鬼にとって有害な太陽光が燦然と降り注ぐ環境なのだが、
  二人は外界を、そしてお互いの事を余りにも理解していなかった。

  ――悲劇的なカウントダウンが人知れず始まる。

  紅い衣を纏い妖魔を封じる巫女も、夜空の魔法で狂気を退ける魔女も、
  館を束ねる銀の従者も、奇跡を呼ぶ風祝も、迷いを断ち切る剣士も、
  誰一人として辿り着いてはいなかった。

  彼女の狂気は月の兎にも拭いきれるのだろうか…?
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    *この先は、エキストラステージ以降に係わる強烈なネタバレがあります
     クリアしたか諦めたか、そもそもどうでも良い方のみ見てください


            この先、5000兆マイクロメートル
                    ↓



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Harvest故事背景
■3.ハーベストストーリー
 紅魔館に潜伏していたフルーツ拡散の悪戯主犯、クラウンピースを撃破して数週間。
 幻想郷はようやく秋の空気に包まれる、筈だったが…。

 猛暑は衰える所か、更なる活発化の兆候を見せていたのだ。
 誰かが秋を止めているのか、それとも新たなる異変なのだろうか…。

 ――トロピカルな夏の青空の中、少女達は華麗に飛び回る。
角色设定(Harvest)
■4.キャラ設定(Harvest)
◇敵キャラサイド
 ○ハーベスト中ボス  風雨のブン屋
  射命丸 文(しゃめいまる あや)
  Syameimaru Aya

  異変は終わった頃合いなのに、妖怪の山の季節は未だに夏のままだった
  それが気がかりで、麓に降りてきてみたものの…。

  通りがかりの人間に取材を申し込もうとするが、
  やはり案の定撃墜されるのであった。嗚呼、無情。
 ○ハーベストボスその1 豊かさと稔りの象徴
  秋 穣子(あき みのりこ)
  Aki Minoriko

  種族:豊穣の神
  能力:豊穣を司る程度の能力

 ○ハーベストボスその2 寂しさと終焉の象徴
  秋 静葉(あき しずは)
  Aki Sizuha

  種族:紅葉の神
  能力:紅葉を司る程度の能力


  幻想郷の秋を姉妹で司る神様達。
  果実異変の際、度を越した収穫量の影響で土がやせ細ってる状況を見た彼女達は
  なんとかバランスを取ろうと、季節の調整という形で裏側から奮闘していた。

  果実の増殖自体は異変の解決により止まったが、果実そのものが消えたわけではない為
  旬がバラバラなインスタントフルーツの影響で妖精達が暴走。辺り一帯が何故か夏に逆戻りしてしまった。

  今は季節の境目である「土用」にあたるので、夏と秋が同居していてもまだ問題はないが
  このまま季節の逆行を野放しにしておくわけにはいかなかった。

  この現状を打破するためには、フルーツを暴走した妖精達から回収する必要があるが
  戦闘が苦手な彼女達には少し分が悪かった為、四季の花を愛する妖怪「風見幽香」に協力を頼むことにした。

  その結果、無駄に強い人間が6人もセットでついて来て、無慈悲な弾幕を浴びるのであった。