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鸟船遗迹/附带故事
< 鸟船遗迹
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- 本页面内容为官方音乐CD鸟船遗迹的附带文档(Booklet)的原文与翻译以及光盘的扫图。
光盘扫图
包含角色信息 | |
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作品序号 | ZCDS-0013 |
封面角色 | 玛艾露贝莉·赫恩,宇佐见莲子 |
外面
宇宙に捨てられた衛星トリフネ ――隔離された楽園に秘封倶楽部の二人が臨む | 被遗弃在宇宙中的卫星鸟船 ——秘封俱乐部的二人来到了与世隔绝的乐园 |
上海アリス幻樂団が奏でる、眩惑的で熱い音樂集第六弾 | 由上海爱丽丝幻乐团奏响,令人眩惑般狂热的音乐集第六弹 |
Booklet
内面与碟面
故事文本
故事内容
1.衛星トリフネ | 1.卫星鸟船 |
「ねえ。トリフネ、って有ったでしょ?」 「トリフネ? ああ、あの事故起こした宇宙ステーションの?」 | 「话说。鸟船,有这么个东西对吧?」 「鸟船? 啊,是那个发生事故的宇宙空间站?」 |
トリフネは数年前に原因不明の機械トラブルを起こし、宇宙の藻屑 と消えた不遇の宇宙ステーションだ。 | 鸟船是在数年前因为发生了不明原因的机械故障,成为了宇宙垃圾 而消失了的不幸的宇宙空间站。 |
「アレって、宇宙に適応出来るかどうかの実験で、色んな動植物を 乗っけてたんだよね」 「あ、あーそうねぇ。でもそれがどうしたって言うの?」 | 「那个啊,好像是为了进行能否在宇宙中适应下来的实验,搭载了 各种动植物吧」 「啊,好像是这样呢。不过那又怎么样呢?」 |
トリフネには最適化された生態系を乗せていた。限られたエリアだ けで完結する生態系の実験の為である。その目標はテラフォーミング の実現だ。 それも火星や金星などではない。そんな物はSFの世界の話だ。 テラフォーミングの対象として目されていたのは、地球である。 | |
「もしかしたら、まだ生きているかも知れないの」 | 「该不会,空间站或许还幸存着吧」 |
2.トロヤ群の密林 | 2.特洛伊群的密林 |
「メリー、何言ってるの? いくらミニ生態系が用意されていたと しても人間の手を離れた宇宙ステーションで維持なんて……」 | 「梅莉,你在说什么啊? 无论准备了多么完善的迷你生态系统 在脱离了人类的干预的宇宙空间站里怎么可能维持……」 |
宇佐見蓮子は苦い笑顔を見せた。 | 宇佐见莲子露出了苦笑。 |
「……メリーがそういうって事は、何かあるんでしょ?」 | 「……梅莉你这么说,是发生了什么吗?」 |
「うん、最近見えるの。”中”の様子が」 | 「嗯,最近我能看见。“里面”的样子」 |
トリフネは人類の制御を離れ宇宙の藻屑となったと言われていたが、 実は地球―月系のラグランジュポイントに留まっている事が判っている。 | |
万が一を考え、何らかの事故が起きて制御不能になった場合でも 推進装置に影響がない場合、地球への落下防止と未来の回収を考えて、 ラグランジュポイントに自動移動して留まる機構を備えていたのだ。 | 考虑到万一,由于什么事故导致空间站失去控制却没有影响到 推进装置的情况,也考虑到防止其坠落到地球以及方便将来的回收, 空间站上准备了可以自动飞往并驻留在拉格朗日点的装置。 |
3.デザイアドライブ | 3.Desire Drive |
――美しくも無秩序な緑の森。 | ——美丽却又杂乱无章的绿色森林。 |
むせ返るような蒸気。異常な熱気はコンピュータの暴走か。 | 让人喘不过气来的蒸气。这异常的热气是因为计算机的暴走吗。 |
人工的な重力空間を幻想的に舞うツノゼミの一種。 構造色なのか鮮やかな、そして毒々しい色をしたモルフォチョウの一種。 | 在人工重力空间中梦幻般飞舞着的是角蝉的一种。 色彩构造鲜明,甚至有些刺眼的是蓝闪蝶的一种。 |
絶えず水の流れる音はするが、川は見えない。 縦横無尽に張り巡らされた植物の根が川を覆ってしまったのだろう。 | 能听见不断的水流声,却看不见河在哪里。 或许是因为河被这纵横蜿蜒盘根错节的植物的根覆盖住了吧。 |
ジャングルとはこういう物だったのだろうか。 | 所谓的丛林也就是这样的东西吧。 |
マエリベリー・ハーンの探検心をくすぐる。 | 玛艾露贝莉·赫恩的探险心也被撩拨得跃跃欲试了。 |
4.フェアリー冒険譚 | 4.妖精冒险谭 |
目に映る光景は、余りに幻想的だった。 | 映入眼帘的景象,太过于梦幻了。 |
生命力の高い個体ばかり積んだからだろうか、人類の管理から 放たれた動植物は枯れること無く成長を続けていた。 | 也许是因为积聚了太多生命力顽强的生物,脱离了人类管理的 动植物并没有就此枯萎反而继续地成长着。 |
窓の外は有害な太陽風吹き荒れる無の世界。 そこに漂う宇宙船の中は、緑の閉鎖楽園。 | 窗外是有害的太阳风呼啸着的无的世界。 在此漂浮着的宇宙船之中的是,绿色的封闭乐园。 |
余りの異様な光景にマエリベリーは熱病にかかったかの様に 辺りを探索した。 地上とは異なる安定しない重力感覚がそうさせたのかも知れない。 | 在过于异样的景象中玛艾露贝莉像带着热病一样四处探索着。 或许是因为与地球上不同的不安稳的重力感使她如此的。 |
暫く探索すると蔦が密集した所に、一際違和感のある意匠を発見した。 | 经过短暂探索她在一个遍布爬山虎的地方,发现了一个充满违和感的设计。 |
二本の柱に木を渡したもの――鳥居である。 | 在两根柱子间架起横木的结构——也就是鸟居。 |
5.天鳥船神社 | 5.天鸟船神社 |
「……という所で目が覚めるの」 「え? 夢の話なの? ……って言ってもメリーの夢は怖いからなぁ」 「ところで、何で宇宙ステーションに鳥居があるのかしら」 | 「……到了这里我就醒了」 「诶? 是梦里的事吗? ……这么说来梅莉的梦还真是可怕啊」 「话说,为什么宇宙空间站里会有鸟居呢」 |
衛星トリフネには天鳥船神社が建てられていた。 一応、宙の交通安全の為に祀られているとされる。もしかしたら 大洪水の際につがいの動物を乗せたとするノアの方舟のイメージも あるのかも知れない。 人間はいくら科学が進もうとも、最後は神頼みなのだ。 | 卫星鸟船上建造了天鸟船神社。 姑且是,为了宇宙的交通安全的祭祀用而造的。或许是带有 在大洪水的时候,搭乘成对动物的诺亚方舟的形象也说不定。 无论人类科学再怎么进步,最后还是会依赖于神明。 |
「へー。詳しいわね」 「その事を知らなかったのにメリーの夢にも鳥居が出てくるのなら、 もう間違い無いわね」 蓮子は頷く。 「この近くにも天鳥船神社、あったよね」 「しょうが無いわねぇ。 今夜はそこから”見に行きましょう”」 | 「诶—。你知道得好详细啊」 「既然在之前都不知道这种事的梅莉的梦中会出现鸟居, 看来确有其事呢」 莲子点了点头。 「在这附近,好像也有天鸟船神社呢」 「真是没办法呢。 今晚就从那里“去看看吧”」 |
6.夜空のユーフォーロマンス | 6.夜空中的UFO恋曲 |
「――わあ、これが衛星トリフネの内部なの?」 「素敵でしょ? 地上じゃこんな世界、中々見られないわ」 「幻想的ね。隔離された楽園、かー」 | 「——哇啊,这就是卫星鸟船的内部吗?」 「很棒对吧? 在地上这样的世界,可是很少见的啊」 「真梦幻呢。与世隔绝的乐园,么—」 |
蓮子とメリーは地上から38万km離れた衛星トリフネの中にいた、 ……と言っても勿論夢の中である。 | 莲子和梅莉正在离地球38万km的卫星鸟船之中, ……虽说如此当然这是在梦中。 |
二人は結界の向こう側を見つけては遊んでいるのだ。 | 两人发现了结界的另一侧并开始游玩了起来。 |
「ここにある動植物は恐らく殆ど亜種ね。 このぐらい適応力が高いと、逆に地上には持って行けないかも 知れないわねぇ……」 「何、研究者みたいな目で見ているのよ」 「理系の人間はみんなこうよ……ん? 何の音?」 | 「这里的动植物恐怕几乎都是亚种呢。 有着如此强的适应力,或许反而不可以 带到地球上去呢……」 「什么啊,弄出一副研究者的样子」 「理科的人类不都是这样的嘛……嗯? 什么声音?」 |
何処からか低いうなり声が聞こえていた。 | 好像不知从哪里传来了低沉的吼叫声。 |
7.ハルトマンの妖怪少女 | 7.哈德曼的妖怪少女 |
目の前に立ちはだかる未知の生物。 羽の生えた獰猛な獣が姿を現した。 地球に存在する物に例えるのなら、キマイラだろうか。 | 出现在眼前拦住去路的未知生物。 是一只长着翅膀面容狰狞的凶兽。 如果要比作地球上存在的生物的话,应该就是奇美拉了吧。 |
「ちょっと、アレって!?」 | 「等一下,那个是!?」 |
「うーん、合成獣かしら。 でも身体の大きさに比べて翼が小さすぎて、アレでは飛べない。 ここは閉鎖空間だから遺伝子異常が起きやすいし、 ウィングキャットみたいな物かもね」 | 「唔——,是合成兽么。 但是和身躯的庞大相比那翅膀未免也太小了,靠那个可飞不起来。 因为这里是封闭空间所以很容易发生基因突变, 或许这就是类似于翼猫那样的生物呢」 |
「じゃ、なくて! 何でそんなに冷静なのよ! 明らかにアレは危険でしょ?」 | 「不,不是吧! 你为什么这么冷静啊! 很明显那个很危险吧?」 |
「だって、これは夢でしょ? メリーが見せた」 | 「因为,这不是梦吗? 梅莉你向我展现的梦」 |
キマイラは二人目掛けて飛びかかってきた。 | 奇美拉以两人为目标飞扑了过来。 |
8.天鳥船神社の結界 | 8.天鸟船神社的结界 |
「ふう、危ない危ない」 | 「呼唔,好险好险」 |
「あれ? もう終わり?」 | 「咦? 已经结束了吗?」 |
気が付くと地上の天鳥船神社に居た。 | 回过神来已经身在地上的天鸟船神社了。 |
「私一人の時は動物は昆虫くらいしか見かけなかったのに。 あんなの居るなんて聞いてない! ……って、蓮子は怖くないの?」 | 「明明我一个人的时候只看到昆虫那样的动物。 可没听说过有那种的啊! ……话说,莲子你不害怕吗?」 |
「だって、夢の中だし……それに未知の生物に興奮して 怖いとか勿体ない」 | 「因为,这是在梦中啊……而且能见到未知生物实在太兴奋了 哪有时间害怕啊」 |
「夢の中……って言ったって怖い物は怖いわよ」 | 「梦中……就算这样对可怕的东西还是会害怕啊」 |
「ねえ、もう一回行かない?」 | 「我说,再去一次吧?」 |
「え?」 | 「诶?」 |
メリーはこの夢がただの夢でない事を知っている。 あの光景は紛れもない、衛星トリフネの真実なのだ。 それを見ている自分は真実では無いのだろうか。 | 梅莉知道这个梦绝不仅仅是梦。 那个场景毫无疑问,是卫星鸟船的真相。 或许梦见那个的自己才并非是真实的吧。 |
リアルとヴァーチャル、どちらの方が人間に与える影響が大きいのか 判らぬ訳も無いのに。 | |
「……辞めようよ。 危ないってば」 | 「……算了吧。 很危险的啊」 |
「だってさ、いつでも逃げられるんでしょ? 今みたいに。 それに知っている? 夢の中なら人間は何にでもなれるんだわ」 | 「可是啊,想要逃跑的话随时都可以吧? 就像刚才那样。 而且你知道吗? 在梦中人类是可以为所欲为的哦」 |
9.感情の摩天楼 | 9.感情的摩天楼 |
――不安定な重力を乗りこなし、ひょうひょうと跳ねる蓮子。 | ——驾驭着不安稳的重力,莲子轻巧地跳跃着。 |
「おもしろーい! これだけ身軽ならさっきの怪物が出てきてもきっと余裕だよ!」 | 「太—好玩了! 像这样身轻如燕的话躲避刚才的怪物也肯定绰绰有余嘛!」 |
「不吉なことを言わないの」 | 「别说那些不吉利的话啊」 |
「大丈夫だって。 今の私はさながらシューティングゲームの主人公よ!」 | 「没关系啦。 现在的我简直就是射击游戏的主人公一样!」 |
蓮子は銃を構えたポーズで撃つ真似をした。 | 莲子做出举枪的姿势假装射击。 |
「いくら夢でも、光弾が撃てたりはしないと思う。 これは”私の夢”なんだからね」 | 「就算是在梦里,也发射不出光弹的吧。 因为这可是“我的梦”啊」 |
「判ってるって。 ここが本当の衛星トリフネ、”鳥船遺跡”だって事もね」 | 「我知道啊。 我还知道这里就是真正的卫星鸟船,“鸟船遗迹”呢」 |
衛星トリフネの事故の原因は一般には「コンピュータのバグ」 だと言われている。しかしバックアップからは原因を特定する 事は出来なかった。 勝手にラグランジュポイントに移動し始めた衛星トリフネを 止める手段が無く、専門家が 「日本の技術者は多額の金をかけて宇宙に遺跡を作った」 と揶揄した事を切っ掛けに、この衛星は「鳥船遺跡」と呼ばれる ようになった。 | 卫星鸟船的事故原因一般说是「计算机的BUG」。可是 并不能从备份资料中确认原因。 并没有阻止擅自向拉格朗日点开始移动的卫星鸟船的 手段,专家们揶揄道 「日本的技术人员花了这么多钱在宇宙中建了个遗迹」 以此为契机,这个卫星就被称为「鸟船遗迹」了。 |
「とすると、怪物は鳥船遺跡に実在するのよ。 ワクワクするわねぇ」 | 「也就是说,鸟船遗迹中的确存在着怪物咯。 真是好兴奋啊」 |
「んもー。 いくらこれが夢だとしても、怪我でもしたらどうなるか 判らないわよ?」 | 「真是的—。 就算这是在梦境中,要是受伤的话谁也不知道 会发生什么事啊?」 |
怪物が二人を襲ったのはその時だった。 | 就在这时怪物袭击了两人。 |
10.宇宙に浮かぶ幻想郷 | 10.漂浮于宇宙之中的幻想乡 |
衛星トリフネの回収の予算は下りそうに無い。 何故なら人間の制御の手を離れた時から、もう中の生物は 全滅し、わざわざ回収する程の価値は無いと思われているからだ。 | 卫星鸟船的回收预算似乎还没有审批下来。 原因是人们认为空间站在脱离了人类的控制之后,里面的 生物就全部死亡了,根本没有刻意回收的价值。 |
まさか地球―月系のトロヤ群に、断絶された生命の楽園が 存在している等と、誰が考えただろう。 | 在地月系的特洛伊群中,会存在着一个与世隔绝的生命乐园 这样的事,谁也想不到吧。 |
蓮子は病院の前で待っていた。 | 莲子在医院门前等待着。 |
「大丈夫だった?」 | 「没事吧?」 |
「何て事も無いかすり傷よ。 綺麗な傷で、別にバイ菌も毒も心配ないって」 | 「没什么大事就是擦伤而已啦。 说是伤口很干净,不用担心细菌和病毒」 |
「良かったぁ。 心配したわ、夢から覚めたら腕を怪我してるんだもん」 | 「真是万幸啊。 担心死我了,从梦里醒来发现你的手臂受伤的时候」 |
「不公平な話ね。蓮子は無傷だったのに……」 | 「真不公平啊。莲子倒是完全没有受伤……」 |
注释