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東方海恵堂 ~ Marine Benefit./宴の従者/剧情/舞ノ一

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BGM: 海神の従者
BGM: 海神的从者
 乙姫の部屋の隅…複雑な模様に紛れて小さな扉がそこにあった。私は弾幕の隙間をぬってその扉に手をかけた。
 在乙姬房间一角…有扇小小的门藏在复杂的图案当中。我瞅个空子,从弹幕中钻了过去,推开了那扇门。
风花
「なっ!?」
「什么!?」
 いち早く反応したのは風花さんだった。そしてその様子を興味深げに見る乙姫と、弾幕の狭間から殺意に近い視線を向ける花錦さんの二人を背に、私は扉の奥に潜り込んだ。


………


 扉の奥は何もない廊下だった。いや、何も存在しない廊下だった。今までに見てきた妖精も、装飾も調度品もここにはない。有り体に言えば殺風景な場所だ。
 最先反应过来的是风花。将兴致勃勃地看着的乙姬与从弹幕缝隙间投来好似杀意一样的视线的花锦留在背后,我向门里冲去。


………


 门里是空无一物的走廊。不,是一切都不存在的走廊。刚刚一路上所见的妖精、装饰、家具全都没有。实话实说,是个大煞风景的地方。
乙姬
「ははーん、どうやらあなたを連れてきたのはあの子みたいね」
「哈哈,看来带你来的是她啊。」
 後ろの扉から乙姫様の声がした。後ろを振り返ると、扉から企み顔を覗かせる乙姫様と、二人の姉妹の姿があった。
 从身后的门那里传来了乙姬大人的声音。我回头一看,那里有正在门口翘首偷看着的乙姬,以及两个姐妹。
乙姬
「そうね、あの子なら色々できるかも。神様と人魚の合の子だしね」
「对了,她的话应该做得到。毕竟是神和人鱼的孩子啊。」
花锦
「あんさんを呼んだのは姉様どしたか、そりゃあ通さんわけにはいきまへんな」
「既然叫你来的是姐姐大人,那就都说得通了。」
风花
「あっ、あのっ………姉様には気をつけてくださいね」
「那、那个………请小心姐姐大人。」
 三者三様の激励をもらって、私は廊下をまっすぐに歩いていった。


………


 かれこれなん十分歩いただろうか。この廊下、感覚的に言って屋敷の大きさに反して長すぎる。もしかして、あの悪巧み乙姫様に騙されたのか…?と、そんなことを考えていると、
 在三人各有不同的鼓励下,我向走廊深处直直走去。


………


 大概走了几十分钟吧。这条走廊,感觉而言长到超出这个屋子了。莫非是被那个莫非是被那个狡诈的乙姬大人给骗了…?就在我这么胡思乱想的时候。
海琴
「…あら、こんな場所にお客様ですか?ここは秘匿の場所、何人も立ち入ることはできませんが」
「…哎呀,这种地方居然有客人来?这里是秘密的所在,理应无人能近的。」
 未だ長く続いている様に見えた廊下から声がした。その声は人の気配のなさに反して近く、間近で言葉を交わされているような錯覚を受ける。
 看上去还很长的走廊里传来了声音。虽然毫无人类的气息,但这个声音正相反,非常近,让我有种就在我身边的错觉。
「…あぁ、あの娘の意思ですか。また随分と普遍な者を選んだのですね」
「…啊,是那孩子的意志吗。又选了个相当普通的人呢。」
 そんな言葉と共に、長い廊下に明かりが点り、見えないと思っていた終端が視界に入ってきた。そこには、青を着た優しげな者と、青を着ない仏頂面な者が立っていた。
 说着,长长的走廊亮了起来,还以为根本看不到的尽头进入了视野中。那里站着一个着蓝的温柔的人,以及一个没有着蓝的板着脸的人。
海を創るディバイン
八尾比 海琴/Yaobi Mikoto
创造大海的神
八百比海琴/Yaobi Mikoto
海に造られるリヴァイアサン
八尾比 恵/Yaobi Megumi
被大海创造的利维坦
八百比惠/Yaobi Megumi
「海琴様、そろそろ覚えておいてもらわないと、この方にも私たちにもご迷惑がかかります」
「海琴大人,她再不能记住我们的话,不管是对她还是对我们都是件麻烦事。」
 青を着ない少女が粛々と話しかける。会話に混ざらない方がいいか、それとも…
 未着蓝的少女严肃地说。我是不插话比较好呢,还是…
「…ま、ここに来たと言うことは、これでようやくあの娘の目的も果たされると言うことね。しかし、なんでただの人間にそれを任せたのかしら?あの娘の嗜好は知れないわ…」
「…嘛,既然能到这里来,就说明那孩子的目的终于实现了。不过,为什么要把它交给一个普通人类啊?真搞不清楚那孩子的嗜好…」
 青くない少女がため息混じりにぼやいた。そんな彼女を青い女性がなだめる。
 不蓝的少女叹息着牢骚道。蓝色的女人安慰她说:
海琴
「あの娘はあの娘なりに頑張っているのです。それに、こうして結果を残してくれたのですから、そこは認めてあげましょう」
「那孩子在用她自己的方式努力呀。而且,这样一来也成功有了结果,你就认同她吧。」
 そういって、青い女性は青くない少女ではなく、私に向かって微笑みを向ける。穏やかなその笑みは、さっきまでの殺伐とした記憶を一気に吹き飛ばすような安らぎに満ちた表情だった。
 说完,蓝女人不是向不蓝少女,而是向我露出微笑。那温和的笑容,把我刚刚的杀伐的记忆一口气吹飞,充满了平安喜乐。
海琴
「さて、幾度となくいらしたお客様、あなたの目的はこの先です。あの娘に出会ったのなら、どうぞあの娘のお話を聞いてあげてください」
「那么,不知来了多少回的客人,你的目的地就在眼前。遇到那孩子的话,就请听她解释吧。」
「あの娘が真剣になって私たちに話を通したんだから、それにふさわしい人間でありなさい」
「她向我们说起的时候是非常认真的,所以,希望你能不让她失望。」
 よくわからないが、激励をもらったようだ。そしてこの先に、私を連れてきた真犯人がいて、私がここに来た理由を教えてくれる者がいるようだ。私は二人の姿を後ろに、まっすぐと先へ進んでいった。壁があるとわかっていても、それが壁でないことを直感で理解しながら…
 虽然不是很懂,但好像被鼓励了?然后,前面似乎就是带我来这里的真凶,能告诉我我为什么会来这里的理由。我离开了这两人,继续前进。虽然有墙,但直觉告诉我,那不是墙…
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