東方邪星章 ～ The Last Comer./设定与剧情/设定文档

------------------------------------------------------------------- ○東方邪星章　～ The Last Comer. 　キャラ紹介とネタバレ 　 　　　　　　　　東方邪星章製作チーム　シナリオ担当　親須ミルカ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 2012/06/18 ==================================================================== ■０．設定の目次 ==================================================================== 　■１．エキストラストーリー 　■２．キャラ設定 ＊この先は、エンディング以降に係わる強烈なネタバレがあります 　クリアしたか諦めたか、そもそもどうでも良い方のみ見てください 　　　　　　　　　　　この先、一光年 　　　　　　　　　　　　　　↓ ==================================================================== ■１．エキストラストーリー ==================================================================== 　博麗神社。 　邪星異変の難を辛うじて逃れた桜も、最早殆ど葉桜に代わり、春の終わり を静かに、しかし雄弁に告げている。 　霊夢と魔理沙、そして咲夜とレミリアの4名は、恐らく今春最後となるで あろう花見に興じていた。 　　霊夢　　「平和ねー、すっっっごく平和」 　　魔理沙　「ああ平和だな、今度はこいつらがあの新入り吸血鬼と何かや 　　　　　　　らかすと思ったんだが」 　　レミリア「ふっ、こんな気持ちの良い春に誰が異変なんか起こすもんか」 　日傘の下で寝ぼけ眼を擦りながらレミリアが答えた。 　紅魔館の悪魔の長という肩書きからは到底想像出来ない醜態である。 　いつもであれば直立不動で日傘持ちを担当する咲夜さえ、時折大きな欠伸 を噛み殺しているのが分かった。 　　咲夜　「それにコリン様はお嬢様以上にお身体が弱い。今は落ち着いて 　　　　　　いらっしゃるけど、あの時はどうしようかと…」 　　魔理沙「落ち着くと言えば…私達これで良いのか？　何だか落ち着き過 　　　　　　ぎのような気がするぜ」 　　霊夢　「そう？　春と言えばそんな物だと思うけど。でも確かに、何か 　　　　　　平和ボケして忘れているような…」 　不意に春一番と紛うばかりの突風が4人を襲った。 　葉桜が舞い上げられると同時に、何処かから真っ黒い小片が降り、魔理沙 の白いエプロンの上に飛来した。 　つまみ上げて見たそれは、先日の隕石の落下によって燃やされ、炭化した 木片であろうと想像がついた。 　　霊夢　「あ、そうだ。そう言えば異教の連中は片付けたけど、結局あの 　　　　　　隕石って何だったのかしらね」 　　魔理沙「ああ、そういや調べに行く途中で方向転換して忘れてたな」 　　咲夜　「例の預言書では隕石が落ちて水が汚染されるとか。でも、だと 　　　　　　したら、森に落ちたのはいささか妙な感じね」 　　無々夢「先に言っておくが、余の仕業ではないぞ。これでも幻想郷には 　　　　　　迷惑をかけんよう自粛して居るのでな」 　何時から居たのだろうか。霊夢の背後で賽銭箱に腰をかけながら、魔王・ 甕星無々夢が酒を煽っている。 　やけに和装の似合う魔王は、驚く霊夢の反応を見て笑い飛ばすと、満足そ うに姿を消した。 　　レミリア「では、ルシファーでないとしたら誰が？　まさか天使の側が 　　　　　　　そんな真似はしないと思うのだけど」 　ようやく彼女達は、未だに異変の全容が明らかとなっていない事の重大さ に気付いた。 　いかに春とは言え、一体全体どうして今まで、隕石の爪跡を前にこんなに 落ち着いていたのだろうか。 　示し合わせたわけでもなく、素早く準備を整え、三人は殆ど同時に森へと 飛び立って行った。 　後には途方に暮れるレミリアだけが残った。 ==================================================================== ■２．キャラ設定 ==================================================================== -------------------------------------------------------------------- ◇プレイヤーキャラサイド -------------------------------------------------------------------- 　○太陽の巫女 　　博麗　霊夢（はくれい　れいむ） 　　Hakurei Reimu 　　種族：人間 　　能力：空を飛ぶ程度の能力 　　毎度お馴染みの巫女さん。博麗神社の巫女さん。 　　明けの明星は、彼女が天照大神の力を借りて鎮めている。 　　夜の象徴たる星が昼に輝けば、幻想郷の闇の存在たる妖怪の力が強まる。 　　妖怪退治が生業の巫女にしてみれば、これ程都合の悪い話は無い。 　　久々の異変らしい異変、見事解決して、博麗の巫女の素晴らしさを 　　見せつけてやる。 　　雨水と埃ばかりが入る賽銭箱は、彼女に本気を出させるには 　　十分な物だった。 　○星天の魔法使い 　　霧雨　魔理沙（きりさめ　まりさ） 　　Kirisame Marisa 　　種族：人間 　　能力：魔法を使う程度の能力 　　幻想郷に住む、普通な魔法使い。蒐集癖を持つ。 　　明けの明星が強く輝こうが、それは魔理沙にとってはさほど重大な事 　　ではなかった。 　　それよりも、自身の手の届く所に落ちて来た隕石にこそ、珍品コレク 　　ターの興味は強く引かれていた。 　　外界と途絶された幻想郷において、知識欲旺盛な彼女にとっては、 　　外の世界から時折やって来るものは神の賜物であった。 　　それが例え幻想郷を揺るがす一大異変であろうとも。 　○満月のメイド長 　　十六夜　咲夜（いざよい　さくや） 　　Izayoi Sakuya 　　種族：人間 　　能力：時間を操る程度の能力 　　紅魔館の瀟洒な従者。 　　主人レミリアの命により、久しぶりに異変解決に立ち上がる。 　　夜の闇に生きるレミリアにとって、明けの明星の輝きは歓迎すべき物 　　であった。 　　ゆえに咲夜は、光と昼の世界を取り戻そうとする巫女達を阻めという 　　命令を受ける。 　　喉元過ぎれば何とやらとはこの事か。 　　そう思ったけれど敢えて黙っていた。 　　それはさて置いても、異変の真相は突き止めねばならない。 　　必ずしもこの異変が幻想郷に闇をもたらすと決まったわけではないの 　　だから。 　　時間を操る力を持つ彼女も、未来に起こる事だけは読む事は出来ない。 -------------------------------------------------------------------- ◇敵キャラサイド -------------------------------------------------------------------- 　○１面ボス　楽しき森の羊飼い 　　メリーシェパード 　　Marry Shepherd 　　種族：妖精 　　能力：羊を数える程度の能力 　　時は博麗大結界の成立直前。数多の異国文化と外来人が、この国に急 　　速に流れ込んでいた頃のお話。 　　とある外来人が、毛布としての需要を時の大臣に熱弁し、この国での 　　初めての羊産が行われる事となった。 　　しかし程なく、当時の政治的混乱の中で大臣は暗殺。 　　ウール牧場もいつの間にか忘れ去られ幻想入りしてしまう。 　　妖精・メリーシェパードは言わばそんな牧場と羊たちの具現である。 　　魔法の森の一角で羊たちと戯れる平和な生活を送っているが、いつか 　　羊毛製品で一山当てたいと思っていた。 　　そんな所に今回の異変である。 　○２面ボス　夜霧に過（よぎ）る影 　　コリン・シャーリット 　　Corin Charite 　　種族：吸血鬼 　　能力：血を吸わない程度の能力 　　紅魔館当主レミリア・スカーレットを主犯として起こされた紅霧異変 　　を覚えているだろうか。 　　コリン・シャーリットは彼女と同族、すなわち最強クラスの悪魔たる 　　吸血鬼である。 　　…のだが、一族の中でも年若い彼女が生まれた時代には、既に古臭く 　　そして血生臭いカニバリズムは排除されつつあった。 　　時代の流れかな、コリンは人間の血を吸う事を嫌い、気付けば、風が 　　吹けば飛ぶ虚弱体質となってしまった。 　　勿論このまま外界で生き延びられる訳もなく…レミリアを頼って幻想 　　郷へやって来た。 　　よりにもよってその時に異変＆巫女達に出くわすとは、果たして一体 　　誰が予想できたであろうか。 　○３面ボス　星夜見の預言者 　　ピアシテ・パスカル 　　Phiased Pescar 　　種族：魔法使い 　　能力：星を見ると未来が分かる程度の能力 　　天体の運行から未来を予知する「占星術」と呼ばれる魔科学に長けた 　　魔法使い。 　　種族：魔法使いとしては、某紅魔館の魔女や某人形使い、さらには某 　　僧侶よりも遥かに先輩に当たり、外の世界の古い書物にも彼女らしき 　　人物の活躍が記されていると言う。 　　しかし最近の外界は、照明光やスモッグで星空を汚染する人間が何と 　　多い事だろう。 　　これを憂いた彼女は、ひっそりと幻想郷の山間部に、観測所を構える 　　事にした。 　　今回の降って来た隕石に関しても、それが意味する所をいち早く理解 　　しているようだが… 　○４面ボス　背徳の星帝 　　甕星 無々夢（みかぼし　むむむ） 　　Mikaboshi Mumumu 　　種族：星神 　　能力：終焉に導く程度の能力 　　明けの明星＝金星の神である天香香背男命。 　　その正体こそがこの甕星無々夢である。 　　より正確には「天香香背男命」も「甕星無々夢」も、彼女の本質を表 　　す名称ではない。 　　真の名はこれらとは別に存在する。彼女の正体は、八百万の神々の力 　　が及ばぬ、遥かな海の向こうからやって来た異教の星神なのだ。 　　かの地での一般的な呼び名はルシファー、またはサタン。 　　恐らく、全世界で最も有名にして、最も強大な悪の神だろう。 　　彼女の邪神としての恐ろしさを伝える伝説は世界中に事欠かない。 　　にも関わらず、ここ数千年の間誰一人としてその姿を見た者が居ない 　　のは何故か。 　　当然ながら、それは彼女が各地を転々として身を隠しているからだ。 　　外界から途絶され、その上金星神・天香香背男という偽りの姿で自分 　　が受け入れられる幻想郷の居心地は格別らしく、近年では伝説の様な 　　苛烈な一面はかなり影を潜めたようだ。 　　しかし、いかに世界最強の邪神と言えども、人間達の信仰が無ければ 　　生きられない存在。 　　暴虐の魔王としてのイメージを守る為に、時々外界に赴いては、ここ 　　では言えないような非道も行う。 　　そして「来たるべき時」の為に、その力がいまだ衰えていない事を確 　　認するのだ。 　　ぶっちゃけ、このまま幻想郷で平和にマイナーな星神をやってるのも 　　アリだな。そう思っていない事も無い。 　　だが彼女には、いつの日か必ず、互いの存在を賭けて戦わなければな 　　らない相手が居る。 　○５面中ボス　弓無き弓使い 　　ジャネット・アルカンジェ 　　Janet Arc’Angelo 　　種族：天使（元人間） 　　能力：応援する程度の能力 　　「天使」と呼ばれる、西の国の神ヤハウェに仕える霊的な存在。 　　元々は人間の少女であったが、現在の上司であるミシェルによって、 　　魂を拾い上げられ、天使として生まれ変わった。 　　現在は彼女の部下として第二の人生（？）を満喫している。 　　ミシェルが面倒臭がる為、ミシェル配下の天使軍団は、ジャネットが 　　ある程度指揮を代行しているが、本人は生前の輝いていた自分を思い 　　出してまんざらでも無いそうだ。 　○５面ボス　神に最も似たる者 　　ミシェル・サンタンジェ 　　Michel Sant’Angelo 　　種族：大天使 　　能力：啓示を下す程度の能力 　　ジャネットの上司にして、天使達の中で最も高い地位を持つ天使長。 　　主である神ヤハウェの玉座に近付く事を許された数少ない天使であり 　　神より授かった剣に斬れない物など滅多に無い。 　　そしてそんな輝かしい経歴の彼女は、何と魔王ルシファーこと、甕星 　　無々夢の妹であった。 　　神話の時代には、ヤハウェと二人三脚で初期の天使を率いていたのは 　　無々夢の方だった。 　　しかし彼女は、些細な事でヤハウェとの大喧嘩に至り、復讐を誓って 　　天上界から姿を消してしまう。 　　当時ルシファーと呼ばれていた彼女を失う事は、全天使の三分の一を 　　失うに等しい損害だった。 　　彼女の居たポストに後任を配置しようにも、殆どの天使は、実力も、 　　カリスマも到底比べ物にならなかった。 　　悩んだ末の人選が、無々夢の妹でありながら、忠実な神のしもべであ 　　るミシェル・サンタンジェだ。 　　姉に比べれば力は多少劣るかも知れないが、これならば無々夢を支持 　　する天使達も納得させられる筈。 　　神による支配体制は、盤石なものとなる筈であった――。 　　しかし、残念な事にミシェルには、強烈なうっかり属性があった。 　　炎上する街からある家族を助けようと避難勧告を出した事がある。 　　決して後ろを振り返るな、振り返ったら石化するぞと脅したら、振り 　　返った妻が本当に石化してしまった。 　　大天使たる自分の言葉には、霊的な力が大いに宿る事を自覚していな 　　かった。 　　生前のジャネットに啓示を与えて英雄に仕立て上げたら、敵軍に捉え 　　られて処刑されてしまった事もある。 　　戦勝の喜びに我を忘れ、引き際をジャネットに教えるのを怠っていた。 　　この事の負い目があり、魂を救済した今も、ミシェルはジャネットに 　　頭が上がらない時がある。 　　魔王と天使の世界終末の戦いが記された重大な預言書がある。 　　７つもの厳重な封印が施されたこの本は、封印を解き放つと、中に書 　　かれた世界終焉の時が来るという恐ろしい物だった。 　　人間に封印が解ける訳がない。 　　ミシェルは本の管理を、人間達に任せておいた。 　　彼らはこれを恐れて教会の地下深くに封印し続け、やがて預言書は、 　　忘れ去られて幻想郷に流れ着いた。 　　しかもメリーシェパードに拾われてあっさり封印が解かれ、幻想郷で 　　世界終焉が始まった。 　　これまで些細なうっかりは全て神のお目こぼしを得て来たが、今回ば 　　かりはバレたらタダではすまない。 　　叱責を恐れたミシェルは、口の堅いジャネット以下、幾らかの天使を 　　引き連れて幻想郷へ駆け付けた。 　○６面中ボス　許さない神の子 　　東風谷　早苗（こちや　さなえ） 　　Kochiya Sanae 　　種族：人間（現人神） 　　能力：奇跡を起こす程度の能力 　　妖怪の山にある守矢神社に住む巫女さん。 　　最近異変解決が少し楽しくなって来た。 　　突如として山に現れたけしからん連中、これは異変の匂いがするわ！ 　　意気揚々と赤くて黒い奴と青くて白い奴に勝負を挑んだが、現人神と 　　神の壁はあまりにも高かった。 　　星神である天香香背男命が荒ぶっているのは何故か？ 　　そんな神を降ろせるのは一人しか思い付かないし、そんな神に悪戯を 　　仕掛けそうなのも一人。ああ、もしかしたら湖に館を構える悪魔達の 　　仕業では？ 　　彼女が苦し紛れに推理を巡らす、その目の前を、運の悪い人間が通り 　　かかった。 　　かくして最後の戦いを目前に控えたその人間は、大切なボムを１つ使 　　わざるを得なくなってしまったのである。 　○６面ボス　総てを赦した神の子 　　イシュア・ナザレヌス 　　Iesua Nazarenus 　　種族：聖人 　　能力：水をワインに変える程度の能力 　　仏陀と並び、世界で最も有名な聖人。 　　正確には人の子であり、神ヤハウェの子。 　　弟子の裏切りに遭い、一度は磔にされ死亡するも、三日後に蘇ったと 　　いう伝説は、もはやキリスト教を信仰しておらずとも、誰もが知って 　　いる話だろう。 　　だが新約聖書におけるこの花形エピソードの真実を知る人間は、今と 　　なっては最早誰も居ない。 　　神の子である彼女だが、磔刑の際にあまりの苦痛に、神を呪う言葉を 　　口にしてしまった。 　　「神よ、神よ、なぜ私をお見捨てになったのですか」 　　信仰が力となる。 　　この仕組みは今も昔も、幻想郷も西の国も変わらない。 　　神を疑ったならば、神への信仰によって約束されている聖人の能力は 　　失われてしまう。 　　本来であれば、磔となった後、奇跡によってイシュアは聖なるものと 　　して復活する筈であったが、ただの人の子となった彼女に、最早奇跡 　　を起こす力は無かった。彼女は十字架上で苦しみ抜いて絶命した。 　　そもそも弟子の裏切りは、ヤハウェに一矢報いんとする無々夢により 　　仕組まれた物だった。 　　意に反する、しかも最悪の結末を迎え、正気を取り戻した弟子は深い 　　後悔と自責の念に苛まれていた。 　　彼は安置された師の遺体を、人目につかぬよう持ち出した。 　　何故か？ 　　遺体が消えたならば、イシュアの｢復活｣の噂が広まるからだ。 　　人の噂が信仰の力に、奇跡を起こす力に変わるからだ。 　　かくして、イシュアは三日後に辛くも神の子として蘇るに至る。 　　彼女は真っ先に、この弟子を赦す為に駆けた。 　　――弟子は、既に自ら首を吊った後だった。 　　彼の魂は神には救済されず、無々夢に囚われてしまっていた。 　　しかも悪い事に、その無々夢は、再び世界の何処かへ姿を隠してしま 　　った。 　　やがて世界の宗教へと育つイシュアの教えは実にシンプルである。 　　文字にしてたった2文字――「赦し」だ。 　　どんな綺麗事で飾った人間も、誰もが目を背けたくなるような過去や 　　現在を抱えて生きている。 　　誰もが人を赦せば、誰もが苦しみから解き放たれる。 　　だからまず、私が全力で「貴方」を赦そう――。 　　彼女の言葉は、苦しみを抱えて生きる人々を包む愛に溢れていた。 　　幻想郷に落ちた星を、預言に記された最終戦争の合図と勘違いした事 　　で、甕星無々夢は隠していた力を解き放ち、空の明けの明星は異常な 　　輝きを放つ。これによりイシュアは、魔王の所在を遂に察知する事が 　　出来た。 　　彼女が幻想郷に降臨したのは、決して無々夢と戦う為ではない。 　　全てを赦す為だった。 　　神の怒りを恐れるミシェルも。 　　魂を囚われ、苦しみ続けているであろう弟子も。 　　神との和解の切欠を完全に失っている哀れな魔王さえも。 　　もう苦しまなくて良いよ、と、たった一言を伝えたい。 　　ただそれだけだった。 　　人の子の総ての苦しみを赦す聖人は 　　そして自らが赦される事を望んでいた。 　○エキストラボス　冥府の薄幸薄荷 　　エルフィンミント 　　Elfin Mint 　　種族：妖精（エルフ） 　　能力：落ち着かせる程度の能力 　　イシュア伝説の舞台となった西の国からさらに北の地に伝わる昔話。 　　ある時、女神の怒りに触れて、醜い雑草に姿を変えられてしまった 　　とある妖精の物語――。 　　最早信仰を失い、消えて行くのみと思われた彼女に、救いの手を差し 　　伸べた者が居た。それは、実に意外な人物であった。 　　「死」を操る、恐ろしい冥府の神ハデス。 　　後世の創作ではしばしば悪の大魔王として描かれる冥王。 　　彼は、雑草と化した妖精を哀れみ、良い香りと薬効を持つ可憐な花に 　　変えてやった。 　　誰もが恐れる死の王、しかしその素顔は、誰よりも緑と生命を愛する 　　優しい神様であった。 　　妖精の花は、冥王の手によって明るく豊かな地上へと移され、その良 　　い香りで人々からの人気を集める事となった。 　　数千年の時が流れ、ギリシャの神々もまた八百万神と同様、信仰獲得 　　に苦しむ時代がやって来る。 　　しかし冥王には嬉しい偶然があった。 　　当時たまたま発見された「太陽系第９の惑星」に、人間達は彼の名を 　　冠したのである。 　　この星を依代とすれば、信仰を回復する事が出来る。 　　冥王は地下の冥府から、星の海の彼方へと宮殿を引っ越す事にした。 　　――「彼女」は、再会を望んでいた。 　　「花」は、長い時を経て人の形となり、かつて妖精だった頃と同様か 　　それ以上の力を身につけていた。 　　膨大な種子を風に乗せて世界中に子孫を広めたのも、交配を繰り返し 　　人間に好かれる芳香を無数に生み出したのも、全ては一つの目的の為。 　　そして、ようやく自由に動けるようになった彼女が向かった冥府には 　　すでに冥王の姿は無かった。 　　「――忘れられたく――ない」 　　数十年の後、惑星ではなくなった「第９の惑星」は「幻と実体の境界」　　 　　に引き寄せられ幻想郷に落下し、まったく偶然時を同じくして、光と 　　闇の壮大な戦いが始まる。 　　落ちた星を追いかけて幻想郷にやって来た「彼女」はまだ知らない。 　　火事で燃えてしまう前、冥王星の地表は「彼女」と同じ花で満たされ 　　ていた事など――。 　　良い香りで古くから親しまれるその花に人間達が与えた名前 　　それは「ミント」 　　「彼女」の名と同じ事が偶然か否かは、今となっては知る由も無い。

------------------------------------------------------------------- ○东方邪星章　～ The Last Comer. 　角色介绍与剧透 　　　　　　　　东方邪星章制作组　剧本负责人　親須ミルカ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 2012/06/18 ==================================================================== ■０．设定的目录 ==================================================================== 　■１．Extra Story 　■２．角色设定 ＊从这里开始，对结局之后的故事有着强烈的剧透 　放弃通关的人，或者怎么样都好的人才请继续看下去 　　　　　　　　　　　从此开始、一光年 　　　　　　　　　　　　　　↓ ==================================================================== ■１．Extra Story ==================================================================== 　博丽神社。 　勉强逃过了邪星异变之灾的樱花，如今大多已花朵残败而新发嫩叶，无声却 有力地传达着春日终结的消息。 　灵梦与魔理沙，还有咲夜与蕾米莉亚4人，正为那说不定是今春最后的赏花 而兴高采烈着。 　　灵梦　　「和平啊～，超————和平的说」 　　魔理沙　「啊啊确实很和平，虽然刚刚在想这群家伙跟那个新来的吸血鬼 　　　　　　　到底干了什么好事」 　　蕾米莉亚「哼，到底是谁敢在如此令人心情愉悦的春天发动异变这种东西呢」 　阳伞下的蕾米莉亚一边揉着惺忪的睡眼一边答道。 　实在难以想象这是身负红魔馆恶魔领袖头衔的她所作出来的丑态。 　连平时直立不动负责拿着阳伞的咲夜，都明显地在忍着偶尔那一个大大的懒 腰。 　　咲夜　「不过可琳小姐的身体比大小姐还要弱。虽然现在已经冷静下来了， 　　　　　　那时候该怎么办呢……」 　　魔理沙「说到冷静的话……我们这样真的好吗？感觉有点过于冷静了啊」 　　灵梦　「是这样吗？ 说到春天确实给人那种感觉。不过好像真的，总觉得 　　　　　　和平得傻了，像是忘掉了什么的样子……」 　忽然，一阵仿若初春般的疾风，袭击了4人。 　使残樱纷扬撒落的同时，不知从何处落下漆黑的碎片，飘落在魔理沙的白色 围裙上。 　拾起来一看，那大概是前几天由于陨石坠落而燃烧，碳化了的木片吧，这样 的想法浮上她的心头。 　　灵梦　「啊，对了。说起来那群异教的家伙虽然解决了，最后那个陨石 　　　　　　到底是什么东西呢」 　　魔理沙「啊啊，这么说来在途中调查的方向转变了所以忘记了」 　　咲夜　「落下陨石又污染了水体的真的是那本预言书吗。不过，如果是那 　　　　　　样的话，陨石落在森林里感觉有点奇怪呢」 　　无无梦「虽然已经说过了，这可不是本尊所为。本尊已经为不给幻想乡添 　　　　　　麻烦而克制自己的力量了」 　什么时候开始在的呢。灵梦的背后，坐在赛钱箱上的魔王·瓮星无无梦正痛 饮着美酒。 　与和式装束十分相称的魔王，见到灵梦惊讶的反应只是微微一笑，随后似乎 很满足地消失了踪影。 　　蕾米莉亚「那，不是路西法又是谁干的？ 感觉天使那边绝不可能干出那 　　　　　　　种事」 　她们总算察觉到异变的全貌还没有明朗这件事的严重性。 　就算说是因为春天，到底为什么所有人到现在为止，面对陨石所造成的灾害 痕迹还能如此冷静呢。 　迅速做好准备，三人几乎不约而同地向森林飞去。 　之后只有迷茫的蕾米莉亚留在原地。 ==================================================================== ■２．角色设定 ==================================================================== -------------------------------------------------------------------- ◇玩家操纵角色 -------------------------------------------------------------------- 　○太阳的巫女 　　博丽　灵梦（はくれい　れいむ） 　　Hakurei Reimu 　　种族：人类 　　能力：在空中飞翔程度的能力 　　回回登场的巫女小姐。博丽神社的巫女小姐。 　　她总是借天照大神的神力来镇压破晓明星。 　　如果象征夜的星辰在白天闪耀，幻想乡的暗之存在——妖怪，力量就会变强。 　　不过对于以妖怪退治为生的巫女而言，这倒也不是什么坏事。 　　很久不见的像是个异变的异变，漂亮地解决掉，让所有人见识见识 　　博丽巫女的厉害。 　　里面只有雨水和灰尘的赛钱箱，足以成为让她动真格的源动力 　　了。 　○星空的魔法使 　　雾雨　魔理沙（きりさめ　まりさ） 　　Kirisame Marisa 　　种族：人类 　　能力：使用魔法程度的能力 　　住在幻想乡的普通的魔法使。有收集癖。 　　破晓明星发出强烈的光芒，这对魔理沙来说并不算什么大事。 　　比起那个，离自己触手可及的地方掉下来了陨石，才对珍品收藏家 　　产生了强烈的吸引力。 　　与外界隔绝的幻想乡，对求知欲旺盛的她来说， 　　外面世界时不时过来的东西有如神赐。 　　就算这是能动摇幻想乡的巨大异变也一样。 　○满月的女仆长 　　十六夜　咲夜（いざよい　さくや） 　　Izayoi Sakuya 　　种族：人类 　　能力：操纵时间程度的能力 　　红魔馆的潇洒从者。 　　依照主人蕾米莉亚的命令，做起了许久不做的异变解决工作。 　　对活在夜之黑暗中的蕾米莉亚来说，破晓明星的光芒是值得欢迎的东西。 　　因此她命令咲夜，去阻止想要夺回光与昼的世界的巫女等人。 　　好了伤疤就忘了那啥啥啊。 　　虽然咲夜心里这么想，但还是保持沉默。 　　不管这些，异变的真相也是必须找出的。 　　因为这场异变，未必一定会给幻想乡带来黑暗。 　　对于拥有操纵时间能力的她来说，只有未来发生的事情是无从得知的。 -------------------------------------------------------------------- ◇敌方角色 -------------------------------------------------------------------- 　○１面BOSS　快乐的林中牧人 　　玛莉雪佛德 　　Marry Shepherd 　　种族：妖精 　　能力：数羊程度的能力 　　这是博丽大结界即将成立，大量的异国文化与外国人，急速涌入这个国 　　家时候的故事。 　　有一个外国人，以毛毯的需求性向当朝大臣积极进谏，让这个国家首次 　　开始生产羊毛。 　　但不久，在当时的政治混乱中，那个大臣被暗杀了。 　　羊毛牧场也不知不觉地被人遗忘，进入了幻想乡。 　　妖精·玛莉雪佛德可以说是这牧场与羊的具现。 　　她在魔法森林的一角过着与羊嬉戏的和平生活，想着总有一天要以羊毛 　　制品大赚一笔。 　　然后这次的异变开始了。 　○２面Boss　掠过夜雾的黑影 　　可琳·夏利特 　　Corin Charite 　　种族：吸血鬼 　　能力：不吸血程度的能力 　　应该还记得红魔馆之主和她所引发的红雾异变吧。 　　可琳·夏利特是她的同族，也就是说最强级别的恶魔——吸血鬼。 　　……但是，在同族中也是最年轻的她，诞生于正在废除吸血这种古旧血 　　腥同类相食行为的时代。 　　也许是顺应时代潮流，可琳很讨厌吸食人血的行为，结果就有了风一吹 　　就倒的虚弱体质。 　　这样的她当然无法在外界存续下去……于是拜托蕾米莉亚，来到了幻想 　　乡。 　　然而谁能预料到，她会遇到这次异变与巫女她们。 　○３面Boss　观察星夜的预言者 　　皮雅希缇·帕斯卡尔 　　Phiased Pescar 　　种族：魔法使 　　能力：观看星象即能得知未来程度的能力 　　擅长通过观测天体运行来预知未来，被称为“占星术”的魔科学的魔法 　　使。 　　讲到她的种族“魔法使”的话，比起某红魔馆的魔女、某人形师以及某 　　僧侣，她可是远在她们之前的前辈。 　　外面世界的古文书中，也有着似乎是她的人物事迹的记载。 　　可是最近的外界，用灯光和烟雾污染了星空的人类何其多！ 　　因此而忧郁的她，悄然地搬到了幻想乡的山间，建造了一座观测所。 　　有关这次坠落的陨石，她好像迅速便了解了它的含义，但…… 　○４面Boss　背德的星帝 　　瓮星 无无梦（みかぼし　むむむ） 　　Mikaboshi Mumumu 　　种族：星神 　　能力：导向终焉程度的能力 　　破晓明星=金星之神天香香背男命。 　　它的真面目就是瓮星无无梦。 　　不，准确说，无论是「天香香背男命」还是「瓮星无无梦」都不是能表 　　示她本质的称呼。 　　她另有真名。她的真面目是八百万神的力量无法比及的，来自遥远大海 　　对面的异教的星神。 　　那个地方的一般叫法是“路西法”或“撒旦”。 　　恐怕是全世界最有名，同时也最强大的邪恶之神吧。 　　世界各地并不缺少她身为邪恶之神的恐怖传说。 　　虽说如此，这几千年来没有一个人见过她的样子，为什么呢？ 　　这是当然的，因为她一直都在辗转各地隐藏身份。 　　和外界不通往来，而且还接受了自己的金星神·天香香背男这一假身份 　　的幻想乡，对她而言格外舒适，近年来她传说中那般残酷的一面已经 　　相当淡薄了。 　　然而，即使是世界最强的邪神，不靠人们的信仰也无法生存。 　　为了保全残暴魔王的形象，她不时地去外界做一些不能在这里详述的惨 　　无人道之事。 　　然后为了「将会到来之时」，确认她的力量仍未衰弱。 　　说实话，就这样在幻想乡做一名默默无闻的星神，和平地生活下去，她 　　也不是没想过。 　　然而她尚有终其一日不得不赌上彼此存在战斗的对手存在着。 　○５面中Boss　不使弓的弓箭手 　　珍妮特·奥康捷 　　Janet Arc'Angelo 　　种族：天使（原本是人类） 　　能力：应援程度的能力 　　她是被称作“天使”，侍奉西国之神耶和华的灵体般的存在。 　　原本是个人类女孩，不过死后灵魂被她现在的上司米歇尔遴选出来， 　　作为天使重生了。现正作为她的下属享受着第二人生（？）。 　　由于米歇尔嫌麻烦，她手下的天使军团在某种程度上交由珍妮特代理指 　　挥。珍妮特本人似乎想不起生前的光辉事迹。 　○５面Boss　最近似神的存在 　　米歇尔·桑坦捷 　　Michel Sant'Angelo 　　种族：大天使 　　能力：降下启示程度的能力 　　珍妮特的上司，天使之中最高位的天使长。 　　允许接近主神耶和华的极少数天使之一，神授予她的剑，不能斩开的东 　　西几乎没有。 　　然后这位有着光辉事迹的少女，出人意料，竟是魔王·瓮星无无梦的妹妹。 　　在神话时代，早年间带领天使侍奉神事的是无无梦。 　　但她却因为琐事与神大吵特吵了一场，并宣言报复离开天堂。 　　失去了在当时被称为路西法的她，相当于失去了三分之一的天使。 　　当选择无无梦的继任者时，发现无论是实力还是领导能力都几乎没有 　　天使能够与之媲美。 　　艰难的选择后，无无梦的妹妹、同时也是神的忠实仆人的米歇尔·桑坦捷 　　被挑中了。 　　虽然她相比姐姐而言力量差了些，不过这样也方便令支持无无梦的天使 　　信服。 　　神的支配体制，变得像磐石一样坚固不摧——本应。 　　但可惜米歇尔相当糊涂。 　　为了帮助某个善良的家庭离开将被烧毁的城市，她给予了他们避难警告。 　　她威胁他们，不能回头看，否则会变成石头。结果这家的妻子回头看了， 　　真的变成了石头。 　　米歇尔忘记了，大天使的话寄宿着巨大的精神灵力。 　　另一次，她给了生前的珍妮特启示，若她成为英雄，就将被敌军捉获处 　　刑。 　　结果她沉浸在胜利的喜悦之中，忘了告诉珍妮特该隐退的时机。 　　为此她相当内疚。就算是珍妮特的灵魂已被拯救了的现在，她也无法在 　　珍妮特面前抬起头来。 　　有一本记载着魔王与天使战斗的世界末日的重要的预言书。 　　这本书中的七道强力封印解开之日，正是书中所写的可怕末日来临之时。 　　人类是不可能解开封印的。 　　米歇尔将书交给了人类，让其管理。 　　因为害怕这本书，他们将它深深地封印在教堂地下，不久这本书就被 　　遗忘而进入了幻想乡。 　　然后，玛莉雪佛德捡到了这本书，并轻松地解开了它的封印，世界末日 　　就这样在幻想乡开始了。 　　到现在为止，神都是睁一只眼闭一只眼地来看米歇尔所犯下的轻微错误 　　的，但这次这件事，被发现的话无论怎样都会完蛋的。 　　害怕被斥责的米歇尔，带着珍妮特等几个嘴巴很牢的天使去了幻想乡。 　○６面中Boss　不赦世人的神之子 　　东风谷　早苗（こちや　さなえ） 　　Kochiya Sanae 　　种族：人类（现人神） 　　能力：引发奇迹程度的能力 　　住在妖怪山上的守矢神社里的巫女小姐。 　　最近有点喜欢上了解决异变。 　　在山上突然出现了一帮蛮不讲理的人，其中充满了异变的味道！ 　　虽然意气风发地向红黑色的人和蓝白色的人发起挑战，但现人神和神间 　　的差距果然还是太大了一些。 　　身为星神的天香香背男命暴动是为何故？ 　　能召来那种神的不作第二人想。能对那种神发动恶作剧的也不作第二人 　　想。对了，莫非是住在湖畔馆里的恶魔们干的吗？ 　　她纠结了一会儿推理，结果眼前就有运气不好的人类路过了。 　　既然这样那个即将面临最后战斗的人类，非让你消耗掉一个Bomb不可 　　啊。 　○６面Boss　宽恕一切的神之子 　　伊书亚·拿撒勒努斯 　　Iesua Nazarenus 　　种族：圣人 　　能力：将水变成葡萄酒程度的能力 　　与佛陀齐名的，世界上最有名的圣人。 　　准确来讲既是人类之子，也是神·耶和华之子。 　　遭到了弟子的背叛，一度被钉死在十字架上，却在三天之后复活了的传 　　说，就算是不信仰基督教的人，也没有谁不知道吧。 　　但是，了解出自新约圣经的这个有名故事背后真相的人，如今却已经没 　　有了。 　　作为神之子的她，最后在遭受十字架之刑的时候因为太过痛苦，脱口讲 　　出了咒骂神的话语。 　　「我的神，我的神，为什么离弃我？」 　　信仰即是力量。 　　这个事实在过去或现在，幻想乡或西之国，都是不变的。 　　是的，怀疑神的话，就会失去因对神信仰而许下的圣人的能力。 　　本来的话，在回归尘土之后，伊书亚应受神迹复活成为圣者，但在变成 　　普通的人之子的那一刻，她便失去了带来奇迹的力量。 　　她就这么在十字架上受尽痛苦而死。 　　说起弟子的背叛，原是由想向耶和华报一箭之仇的无无梦一手策划的。 　　违背了自己的意志，更甚的是迎来了最坏的结局，恢复理智时，弟子被 　　深深的懊悔与自责所折磨。 　　他避开众人的眼目，把已经安置好的导师的遗体悄悄带了出来。 　　为什么呢？ 　　遗体消失了的话，伊书亚「复活」的消息就会传开。 　　人们的传言将变作信仰，信仰将化作奇迹之力。 　　这样一来，伊书亚三天后勉强以神之子的身份复活了。 　　她首先要去宽恕她的弟子。 　　——可弟子已经上吊自杀了。 　　他的灵魂没有被神所拯救，还被无无梦囚禁了起来。 　　更糟的是，无无梦又藏到了世界上不知哪个地方。 　　最终成为了世界性宗教的伊书亚的教诲，其实是极其简单的。 　　写出来仅仅两字——「宽恕」。 　　不管用什么样的漂亮话来掩饰也一样，人类无论是谁都有着不愿面对的 　　过去或现在。 　　如果所有人能宽恕他人的话，所有人就都能从痛苦中得到解脱。 　　所以首先，我会尽全力地宽恕「你」——。 　　她的话语，充满了包裹着生活在痛苦之中的人们的慈爱。 　　坠入幻想乡的星星，被误解为预言当中最终之战的信号，于是瓮星无无 　　梦解放了自己隐藏的实力，空中破晓明星异常地闪亮。 　　据此，伊书亚终于找到了魔王之所在。 　　她降临到了幻想乡，目的并不是与无无梦战斗。 　　她的目的是宽恕一切。 　　害怕上帝之怒的米歇尔， 　　魂魄被囚禁，仍在遭受苦难的弟子， 　　甚至是完全失去了与神和解机会的可怜的魔王。 　　不必再受苦了，她只是想说这句话而已。 　　只是这样而已。 　　宽恕了所有人子之苦的圣人， 　　盼望着能够迎来对自己的宽恕。 　○Extra Boss　冥府的薄祚薄荷 　　艾尔芬敏特 　　Elfin Mint 　　种族：妖精(Elf) 　　能力：使人冷静程度的能力 　　这是在比伊书亚传说发生的西之国更北处流传的传说。 　　因某日触动了女神之怒而变为丑陋杂草的妖精的故事—— 　　在即将失去所有信仰，自认为只剩消失一途之时，有一只十分意外的援 　　手伸向了她。 　　操纵死亡的，恐怖的冥府之神哈迪斯。 　　后世创作中常被描写作邪恶大魔王的冥王。 　　他怜悯变成了杂草的妖精，便把她变成了有着芬芳与药效的美丽花朵。 　　谁都害怕的死之王，其实私底下是比谁都爱绿色与生命的温柔的神。 　　妖精的花被冥王带到了明亮富饶的地面，由于其芳香很快地从人群中收 　　集到了人气。 　　数千年之后，希腊诸神与八百万神同样都难以收集信仰的时代到来了。 　　但某个令冥王非常高兴的偶然出现了。 　　人类给当时新发现的「太阳系第九大行星」冠上了他的名号。 　　依靠这个星球的话，就能够恢复信仰。 　　于是冥王将据点从地下的冥府，搬到了星之海彼方的宫殿。 　　——「她」，期望着与他再会。 　　「花」，经过了长久的时间，变为人形。虽然与身为妖精时外貌相同， 　　但她已比从前强上了许多。 　　让无数种子乘着风飞到全世界以传播后代，不断地自我交配，生出无数 　　人类所喜爱的芳香，都是为了一个最终目的。 　　然后，终于能自由行动的她前往了冥府，但那里已没有冥王的身影了。 　　「不想——被忘记——」 　　几十年后，被剥夺了行星资格的「第九大行星」被吸入了「幻想与实体的境界」， 　　落入了幻想乡。完全偶然的是，光与暗之间的壮大战斗与此同时开始了。 　　追随着落下的星星来到幻想乡的「她」还不知道。 　　冥王星的表面在被火焰烧尽之前，开满了与「她」同名的花朵—— 　　自古以来，那朵人类喜爱的、气味芬芳的花， 　　人们叫它「Mint」（薄荷）。 　　这名字与「她」的名字一样，偶然与否，至今无人知道。