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梦违科学世纪/附带故事

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光盘扫图

包含角色信息
作品序号ZCDS-0003
封面角色玛艾露贝莉·赫恩宇佐见莲子

外面

后面
后面
侧封
侧封
前面
前面(Booklet封面)
月の兎、月面探査車
――夢か現か、吉夢か、それとも悪夢なのか。
月兔、月面探测车
——是梦是现,是好梦,还是噩梦呢。
上海アリス幻樂団が奏でる、幻想的で激しい音樂集第三弾
由上海爱丽丝幻乐团奏响,幻想般激昂的音乐集第三弹

Booklet

2-3页
2-3页
4-5页
4-5页
6-7页
6-7页
8-9页
8-9页
10-11页
10-11页
12-13页
12-13页
14-15页
14-15页
Booklet封底
Booklet封底

内面与碟面

后面
后面
碟面
碟面

故事文本

故事内容

1.童祭
1.童祭
Innocent Treasures
Innocent Treasures
夢違 (ゆめたが) え、幻の朝靄 (あさもや) の世界の記憶を
(うつ) し世は、崩れゆく砂の上に
空夢 (そらゆめ) の、 (いにしえ) の幽玄の世界の歴史を
白日 (はくじつ) は、沈みゆく街に
梦违1,为幻之朝霭的世界的记忆
现世,构筑在徐徐崩塌的沙土之上
空梦,描绘着古老的幽玄世界的历史
白日,映照于逐渐沉没的城市
(夜が明ける。幻の朝靄の中で夜が明ける。
 私は幻想の世界で子供達と一緒に遊んでいたわ。
 子供達はみんな楽しそうだった。みんな笑っていた)
(黎明即将到来。在幻之朝霭中黎明即将到来。
 我在幻想的世界中和孩子们一起玩耍。
 孩子们看起来都非常快乐。大家都在欢笑)
幻か、砂上の楼閣なのか
夜明け迄、この夢、胡蝶の夢
是幻想吗,抑或空中楼阁吗
直至黎明,这场梦,蝴蝶之梦
(……こんなに笑っている子供を最後に見たのは一体いつだろう。
 聴いた事もない不思議な唄、不思議な踊り。どうやら今日は祭らしい。
 私も、いつかはこんな子供達の笑顔がある国に住みたいと思ったわ)
(……上次看到孩子像这样欢笑,究竟已是多久之前了。
 这不可思议的歌声,这不可思议的舞蹈,我从未听闻。看来今天是在举办庆典。
 将来,我也想住进孩子们能像这般欢笑的国度。)
夢違え、幻の (くれない) の屋敷の異彩を

現し世は、血の気無い石の上に

空夢の、古の美しき都のお (とぎ)

白日は、 (けが) れゆく街に
梦违1,为幻之绯红的房屋的异彩
现世,构筑在毫无血色的石块之上
空梦,描绘着古老的美丽都市的童话
白日,映照于越发肮脏的城市
2.華胥の夢
2.华胥之梦
Paradisiacal Daydream
Paradisiacal Daydream
「――そうそう、それでね。昨日はこんな夢を見たのよ」
「……って、また夢の話なのぉ?」
「だって、今日は夢の話をする為に貴方を呼んだのよ」
「——对了对了,你接着听我说,昨晚我做了这样一个梦哦」
「……诶,又要聊你做的梦吗?」
「哎呀,今天叫你来的就是为了说这个嘛」
 私の名前はマエリベリー・ハーン。この冥い街でオカルトサークルをや
っているわ。普通のオカルトサークルとは違って、私達のサークルはまと
もな霊能活動を行っていない。所謂不良サークルなんだけど……。それに
サークルって言っても、サークルメンバーは二人だけだけどね。
 我的名字叫玛艾露贝莉·赫恩。在这个冥暗的城市里参加了
一个灵异社团。和普通的灵异社团不同,我们的社团不开展正经的
灵能活动。也就是所谓的不良社团……。而且说是社团,总共也就
两名成员罢了。
「ねぇ、他人の夢の話ほど、話されて迷惑な物はないわよ?」
「我说,你大大咧咧地讲着自己的梦,可别人听着只会觉得无比麻烦哦?」
 そんな事はどうでも良いけど、実は私には凄い能力があるのよ。うちの
家系は昔から霊感はある方だったみたいだけど……。
 私は、世界中の結界、つまり境目が見えてしまうの。サークルは結界の
切れ目を探しては、別の世界に飛び込んでみるのよ。神隠しって奴かしら?
 这些事情都无所谓了,其实呢,我拥有很厉害的能力哦。不过我们家
祖上好像就有人能感应到超常之物……。
 我呢,能够看到世上的结界,也就是那些境界线。我们社团的活动内容就
是寻找结界缝隙,试着穿越到其他的世界。也就是所谓的神隐吧?
 ……禁止されてるんだけどね。
 ただ最近私は、色んな世界の夢を見るようになってきて――。
 ……虽说这类行为是被禁止的。
 不过最近,我开始梦见各种各样的世界——。
「お願い、貴方に夢の事を話してカウンセリングして貰わないと、
 どれが (うつつ) の私なのか判らなくなってしまいそうなのよ」
「拜托了,我想请你当一次心理咨询师,听我讲讲最近做的梦,
 不然我都要分不清哪个才是 (现实) 之我了」
3.上海紅茶館
3.上海红茶馆
Chinese Tea
Chinese Tea
深い緑の向こうにあった物、それは真っ赤なお屋敷だったわ。
お屋敷の周りは、深い緑色と、白く輝く湖……
なんて素敵な景観なのかしら?
こんなに赤いのに、何故か自然にとけ込んでいるわね。
この思い切った色彩は、どこか子供っぽい感じがして……私は大好きよ。
在一片深绿的尽头,有一座鲜红的宅邸。
宅邸周围,是苍翠的绿意,和闪耀银光的湖面……
多美的景色呀!
如此的鲜红,不知为何却与自然融为一体。
这样大胆的色彩,总使人感受到一股孩子气……我非常喜欢。
ちょっと寄っていってみようかしら?
突然訪れても失礼じゃないかしら?
それに目の前のお屋敷は私を受け入れてくれるかしら?
って、何、夢の中で怖じ気付いているのよ。私ったら。
要不要再靠近一点看看呢?
贸然登门会不会有失礼数呢?
况且眼前的宅邸是否欢迎我呢?
不是,怎么在梦里还要害怕啊。我也真是的
……あら、お手伝いさんが出てきたわ。
あの人に () いてみようかしら?
こんな素敵なお屋敷のご主人様に、挨拶がしたいって。
……哎呀,有一位仆人出来了。
我去向那个人问问看吧?
告诉她,我想向这个美丽宅邸的主人问个好。
4.ヴォヤージュ1969
4.Voyage1969
1969, from Cape Canaveral
1969, from Cape Canaveral
どこまで行っても同じ風景だったわ。
陽も落ちてしまって、足下もよく見えない……
不管走到哪里,都只能看到相同的风景。
太阳早已落山,脚下的路也变得难以辨认……
夜の竹林ってこんなに迷う物だったのね。
時折遠くで聞こえる不思議な鳴き声。獣なのか、それとも……。
どうしましょう?困ったわ。
このまま竹林で彷徨い続けて飢え死にしちゃうのかしら?
それとも、妖怪に喰べられちゃうのかしら?まだやり残した事色々あったんだけどなぁ。
夜色中的竹林,原来这么容易让人迷路呀。
时不时从远处传来几声不可思议的鸣叫。是野兽吗,还是……。
该要怎么办呢?麻烦了呀。
难道我会在竹林里不断彷徨直至饿死吗?
还是说,会被妖怪给吞噬掉呢?可是,我还有好多事情没有做呢。
私は、当てもなく彷徨っていたわ。
お腹がすいたら筍でも食べれば良いかなーなんて軽く思っていたし。
――そもそも夢の中だけどね。
でもね私、その時気が付いたの。天然の筍って、どういう物なのか知らなかったのよ。
合成の物しか見た事ないもの。筍は味しか知らなかったの……
我,漫无目的地彷徨着。
脑海中甚至闪过了这种念头:要是饿了的话就吃点竹笋也不错什么的。
——反正我是在梦里呢。
但是呢,就在这时我才发现,自己根本不知道天然的竹笋究竟是什么东西呀。
因为我只见到过合成的竹笋,对于它的了解,也仅限于味道……
途方に暮れて空を見上げたわ。
満天の星空だった。
初めて貴方の眼が羨ましく思えたわ。
貴方だったら、ここがどこだかすぐに判ったでしょうね。迷わなかったでしょうね。
束手无策的我抬头望了望天空。
满天繁星映入了眼帘。
这时我第一次对你的双眼感到了羡慕。
要是你的话,肯定马上就知道自己在哪了吧。肯定就不会迷路了吧。
そう思った直後だったのよ、すぐ後ろで不気味な笑い声がしたのは!
我心里刚转过这个念头,背后便突然传来一阵恐怖的笑声!
5.科学世紀の少年少女
5.科学世纪的少年少女
21th Century Boy and Girl
21th2 Century Boy and Girl
「これが、 (あか) いお屋敷で頂いたクッキーと、竹林で拾ってきた天然の筍よ」
「うん?夢の話じゃなかったの?メリー」
 さっきから私の夢の話を聴いて貰っているのは、宇佐見 (うさみ) 蓮子 (れんこ) 。二人しか
いないサークルメンバーのもう一人よ。サークル活動の殆どは彼女の行動
力から生み出されるわ。蓮子は、空を見るといま立っている場所と時間が
判るんだってさ。気持ち悪い。
「这是我在红色宅邸拿到的曲奇,这个则是在竹林里捡到的天然竹笋哦」
「咦?你刚才说的不都是梦里的事吗?梅莉」
 从刚才就一直在听我说话的这个人,叫宇佐见莲子。她是这袖珍二人社团的
另一名成员哦。我们社团的活动几乎都是由她的行动力催生的。据莲子说,她
只要看看天空就能判断当前时间与所在位置。真是诡异。
 ちなみに蓮子は私の事をメリーと呼ぶの。この国の人には私の名前は発
音しにくいらしいわ。もう私の本名も忘れてるんじゃないかしら?
 顺带一提,莲子称呼我为梅莉。对这个国家的人来说,我的名字
似乎很难发音。她不会都已经忘记了我的本名了吧?
「夢の話よ。さっきからそういってるじゃないの」
「……夢の話なのに、何でその夢の中の物が現実に出てくるの?」
「だから、貴方に相談してるのよ」
「是梦里的事呀。刚才我不是就告诉你了吗」
「……那么,为什么梦里的东西会在现实当中出现呢?」
「所以,我才来找你商量了」
 私には、何が (うつつ) で何が夢なのか判らなくなってきたの。いつも見る夢は
大抵妖怪に追われたりして終わるわ。悪夢と言えば悪夢なんだけど……。
でも夢の中の物をいつの間にか持ってたりして、もしかしたら今こうや
って話している事が夢なのかもしれない……。
 我现在,开始分不清什么 (现实) 是什么是梦了。平日那些梦大部分都
以被妖怪追逐收尾。要说是噩梦也的确是噩梦没错……。但这一次,
梦里的东西不知何时就跑到了我手上,说不定我们现在的这场交谈,
才是真正的梦……。
「教えてあげるよメリー。それはすでに筍じゃないわ。そこまで成長
したらもう堅くて食べられやしない」
  でも、悪夢を吉夢に変えられるとしたら、今の現実より……。
「天然の筍はね、美味しい時は土の下に隠れて身を守っているのよ」
「我得纠正你一点梅莉。这玩意已经不算竹笋了哦。都长成这样了,
已经硬得没法吃了」
  但是,如果噩梦能够变成美梦,那比起眼前的现实……。
「天然的竹笋啊,在味道还很鲜美时都会躲在土里来保护自己哟」
6.永夜の報い
6.永夜的报应
Imperishable Night
Imperishable Night
私は本気で走ったわ。夢の中なのにね。
何だか判らないけど、さっきの笑い声が明らかに人間じゃない気配だったんだもん。
本能が『逃げろ!』って言っていたわ。
明知自己身在梦中,我却拼命地奔跑着。
虽然不知道是什么发出了笑声,但我能感觉到,对方明显不是人类。
本能告诉我『快逃!』。
でも、竹林は微妙に傾斜が付いていて、私の平衡感覚を狂わせるの。
まっすぐ走っているつもりだったけど、本当はどうだったのかしら?
可是,竹林的地面却略有倾斜,搅乱了我的平衡感。
我觉得自己是在笔直奔跑,但事实真的如此吗?
結構走っている気がするけど、何だか見たことのある景色しか出てこない。
この竹林が無限に続いてるのか、それとも私がぐるぐると回っているのか
……どっちでも同じ事ね。
感觉已经跑了很久,可不知为何,眼前尽是似曾相识的景色。
是竹林在无限延伸吗,还是说,我一直在原地打转呢
……不过哪种都一样呀。
蓮子みたいな『客観的に見て明確な真実が存在する』という考え方は
いかにも前時代的だわ。
莲子她认为『确凿无疑的真相是客观存在的』,
但这种想法早就落后于时代了。
真実は主観の中にある。
見たことのある景色しか出てこないならば――ここはそういう所なのよ。
要我说,真相存在于主观之中。
如果眼前尽是似曾相识的景色——那就说明,这里就是这么一个地方。
だから、私は走っているの。
だって、夢というのは現の反意語なんかじゃない。
最近の常識では同意語なのよ。
夢の中だろうと、得体の知れない物からは逃げなきゃいけないの。それが真実だから。
所以,我才会奔跑。
因为,梦并不是现的反义词。
按最近的常识来说应该是同义词呢。
即使是在梦中,我们也必须躲避那些未知之物。因为这一切都是真实的。
そんな私の専攻は相対性精神学。
蓮子は超統一物理学だったわよね。最近はの研究、順調かしら?
我的专业是相对性精神学。
莲子的专业是超统一物理学来着吧。的研究3,最近进展得还顺利吗?
7.夜が降りてくる
7.夜幕降临
Evening Star
Evening Star
でも……不思議ね。
貴方みたいな前時代的な人は、夢と現を正反対な物として考える人が多いけど、
もっともっと果てしなく昔の人は、夢と現を区別していなかったと言うわ。
不过……说来很不可思议,
像你这样思想落伍的人,大多认为梦与现截然相反,
但据说在非常非常遥远的过去,人们对这二者是不做区分的。
そして今は、夢と現は区別はするけど同じ物。
現の現実と夢の現実、現の私と夢の私、それぞれが存在するわ。
而在当下看来,梦与现虽有差异,但本质上还是相同的。
现之现实和梦之现实,现之我和梦之我,都是同时存在的。
夜の胡蝶が自分か、昼間の人間が自分か……。
今の常識では、両方自分なのよ。
自己是夜色中的蝴蝶呢,还是日光下的人类呢……。
按现在的常识来说,两者都是自己哦。
随分と逃げてきた気がしたけど、全く疲れは無かったわ。
まるで空を飛んでいる様に移動していたから?私は胡蝶になっていたのかしら?
逃了这么久,我却完全没感到疲惫。
是因为我的步伐就像飞行一般轻快吗?难道我已经变成蝴蝶了吗?
でも、そんな夜のもついにゴールのテープが見えて……
不过,这场夜间的终点线总算是近在眼前了……
――私は走るのをやめた。
だって、少し先の方の竹林が、紅く光っていたんだもん。
その光は禍々しい色で、現実的な光では無かったわ。
そう貴方に判りやすく言えば……
ルビジウムの炎色反応の色が一番近いかしら?
————我停下了脚步。
因为,前方不远处的竹林,正散发着红光。
那红光的色彩阴森可怖,绝非现实中的寻常光芒。
用你容易理解的话来说就是……
那抹红色简直就像铷在发生焰色反应。
とてもじゃないけど、光る竹、なんていう代物じゃなかったわ。
私は後ろを気にしながら、そうっと光っている方を覗き見たの。
但竹子本身并没有发光,虽说我也拿不太准。
我留意着背后的动静,同时偷偷望向了发光的位置。
8.人形裁判 ~ 人の形弄びし少女
8.人偶裁判 ~ 玩弄人形的少女
Doll Master
Doll Master
ああ、私はなんていう物を見てしまったのかしら!
今では絶滅してしまった山犬だって河童だって、3DCGで見られる時代なのに……
それでも目の前にいるあんな大きな生き物は見た事がない。
天呐,我究竟看到了什么东西呀!
现在这个时代,我们可以在3DCG动画中看到早已灭绝的山犬4与河童,但是……
眼前这般庞大的生物,我却从来没有见过。
山犬より大きいのに、鼠の様な黒い生き物。眼だけが赤く光っている
……いや、兎だったかな? 目が赤かったし。
でも、その眼の付き方がおかしいの。
こう……正面に二つ付いているのよ。そう貴方の眼の様にね。
人間は大抵みんなそうだけど。
那东西比山犬还要大,通体黑色,就像是老鼠一样,唯独双眼冒着红光。
……不对,是不是兔子啊?双眼赤红的话。
但要是兔子的话,眼睛长的位置又很奇怪呢。
像这样……在正面长着两只。对就跟你的双眼一样。
大部分人类也都是这样的。
顔の大きさは人間のそれと同じくらいだったわ。
というか人間の顔だったかしら?そう言えば人間の顔だったわね。顔だったのよ。きっと。
人間の顔を持った大きな鼠、貴方、そんな獣知らない?
它的脸也和人类差不多大。
不,那好像是人类的脸吧?我记得,是长着一张人类的脸。是人脸。一定没错。
莲子,你知道有什么动物长得像只大老鼠,却又生着人类的脸吗?
――その時、大鼠は聞き覚えのある不気味な声を発したわ。
やっぱり私を追っかけていたのはこの大鼠だったのね。
でも、今は私の方を見ていない。紅い光の方を向いている。
——就在这时,大老鼠发出了我刚才听到的诡异叫声。
果然就是这只大老鼠一直在追我呀。
但是,它现在并没有往我这里看。而是向着红光的方向。
そう……周りを紅く染めていたのはその大鼠の眼じゃ無かったのよ!
なんと、不気味な大鼠は紅い光に怯えていたわ。
私はその紅く光っている方に顔を向け……
是的……将四周染成一片鲜红的根本就不是那只大老鼠的眼睛!
那只诡异的大老鼠,居然在畏惧着那红光。
我将目光移向了红光的源头……
我把脸转向了发出红光的地方……
9.夢と現の境界
9.梦境与现实的境界
Wake up Mysterious Girl
Wake up Mysterious Girl
「でね、これがその大鼠と女の子が去った後に落ちていた紙切れよ」
「ねぇ、本当に夢の話なの~?」
「你看这张纸条,大老鼠和女孩子离开之后,我在地上捡到的」
「我说,这真的是梦吗~?」
 大鼠と対峙していた紅い光の正体は、なんと女の子だったわ。その女の子が
紅く光っていたの。何で紅く光っていたかと言うと、それは一目瞭然で、女の
子はね……全身が火に包まれていたの。
 和大老鼠对峙的那团红光,原来是一个女孩。是她发出了
红色的光芒。至于她为什么会发出红光呢,原因其实一目了然,
那个女孩呢……全身都包裹着火焰。
 いや、それは正確な表現じゃあないわね。全身から火を出していた、という
方が的確かなぁ。女の子の体から深い紅色の炎が斜め上に広がって、まるで羽
を開いた鳥の様に……。
 不对,这么描述并不准确。应该说是,全身上下都在冒火。
深红色的火焰从她身体里迸发,朝着斜上方扩散开来,宛如一只
展开双翼的火鸟……。
 それはね。人の顔の付いた大鼠など比べものにならないほど、禍々しかった
わ。大鼠は、その女の子が手を挙げただけで恐れをなしてか逃げていったの。
 这不祥的身姿令我感到无比恐惧,那只长着人脸的大老鼠根本就没法
相提并论。一见女孩抬手,大老鼠就害怕得连忙逃走了。
「だぁからぁ、夢と現なんて同じ物なのよ。いっつもいっつも言ってるじゃない。
 私にしてみれば、貴方と会っている今が夢の現実かもしれないし……」
「まぁまぁ、夢の世界の話でも聴いてあげるから落ち着いて、メリー。
 結局、その女の子は何者だったの? その後どうなったの?」
「知らない。その後は、大鼠が逃げていって……女の子も去っていったわ。
 私はね、ずっと大鼠にも女の子見つからないように隠れていたの。
 大鼠を追っ払って貰ったのにどうして隠れてたの、だって? まぁ……」
「所~以说~,我不跟你讲了好多好多遍了嘛,梦与现就是相同的。
 在我看来,现在和你会面,或许才是梦之现实也说不定……」
「好了好了,我听你聊你那梦中世界还不成,你先冷静一下,梅莉。
 所以,那个女孩子到底是什么人呀? 在那之后又发生了什么呢?」
「不知道。之后大老鼠就逃走了……女孩子也离开了。
 我呢,为了不被大老鼠和女孩子发现,一直都在躲着。
 啊,你问为什么大老鼠被赶走之后我还要躲着? 这个嘛……」
 その女の子の眼をまともに見てしまったわ。大鼠にも勝るとも劣らない紅い眼――
「――あれは人間じゃあ、ないから」
 我切切实实看到了她的眼睛,红得与大老鼠不分上下——
「——因为那家伙,不是人类」
10.幻想機械
10.幻想机械
Phantom Factory
Phantom Factory
 結局、メリーは夢の世界の話をするだけして、一人で満足して帰って行った。
 私はメリーから手渡された幾つかの品を見つつ、頭の中を整理していた。メリーは夢と現は
同じ物だと言っていたが、そんな筈がない。例え昨今の相対性精神学の常識がそうだと言って
も、それはあくまでも精神の中での話であって、夢の中の物体が現実に現れてしまっては困る。
質量保存の法則が成り立たない。エントロピーはどうなるのだろう。
 私は確信していた。メリーは気が付かないうちに、実際に結界の向こうに飛んでいる。それ
を夢だと思いこんでいる。今、結界の向こうに非常に近い位置に居るのだろう。まさかメリー
が見える能力から操る能力に……なんて事は無いと思うけど。最近、真面目にサークル活動し
過ぎたかな。
 このままでは、夢の中で妖怪に喰われてしまうかも知れない。もしくは神隠しに遭うかも知
れない。メリーの想いが色んな世界に揺らいでいる。別の世界に居るときに、本人が夢ではな
いと気が付いてしまえば、もうこっちの世界には戻れなくなるかもしれない。こっちの世界を夢
だと思いこんでしまうかもしれない。本人は気が付いていないけど、非常に危うい状態にある。
 结果,梅莉说完自己的梦境见闻,就一个人满足地回去了。
 我看着梅莉交给我的那几件物品,整理着头脑中的思绪。虽然梅莉说梦与现是相同的,
但这绝无可能。就算如今的相对性精神学认为这是常识,但这毕竟也只是精神方面的问
题,梦里的物体要是能现实中出现,那可就不得了了。质量守恒定律将不再成立。熵会
变成什么样子呢。
 我敢说,梅莉实际上已经跑到了结界彼侧,只是她还没有注意到这一点,并坚信自己
身处梦中。现在,她所处的位置怕是与结界彼侧非常接近吧。难不成梅莉的能力从只能
看见结界变成了可以操控结界……应该不可能吧。估计是最近,正儿八经的社团活动搞
太多了。
 再这样下去,梅莉或许会在梦中为妖怪吞噬。又或许会遭遇神隐。她的精神正在不同
世界之间摇摆。身处其他世界时,一旦她发觉自己并不在梦中,或许就再也无法返回
这边的世界了。又或许会觉得,这边的世界才是一场梦境。虽然她本人尚未察觉,但现在
的她其实处于一个非常危险的状态。
私のカウンセリングとして考えられる手段は二つ。

これらの品を捨てて、完全に夢、幻だった思いこませる方法。
そうすれば二度と現実には夢の世界にいけなくなるだろう。夢と現は別物なのだ。

もう一つの方法は……

夢ではなく、実際に別の世界にいる事を強く意識させて、夢から眼を覚まさせる方法。
そうすれば、夢の世界で訳も判らないうちに死んだりしない。
ただ……この世界に帰れなくなる可能性もある。

メリーにはどっちが良い?私にとってはどちらが一般解?
……そんなの決まってるじゃない。
身为本次的心理咨询师,我能想出两种方法解决问题。

第一个方法是,丢掉这些东西,让她相信这一切都是梦境、都是幻觉。
如此一来,她肯定就没法再以现实之身进入梦中世界。梦与现本不相同。

另一个方法则是……

让她明确意识到,自己并没有做梦,而是来到了另一个世界,进而从梦中醒来。
如此一来,梅莉就不会稀里糊涂地死在梦中世界里。
不过……这也有可能让她再无法回到这个世界。

对梅莉来说哪个方法才更好?对我来说哪个才是通解?
……这还用想嘛,答案只有一个。
11.幽玄の槭樹
11.幽玄的枫树
Eternal Dream
Eternal Dream
「もう、いつも蓮子は呼び出しておいて時間に遅れるんだから」
「メリー、たったの3分15秒の遅刻じゃない。惜しいわね」
「惜しいって何? というか、今日は何の用かしら?」
「勿論サークル活動よ。せっかくサークルメンバー全員揃ったんだから」
「二人しか居ないけどね……ってまた何からしき所を見つけたの?」
「真是的,每次都是你叫我出来,结果自己还要迟到」
「不就迟到了3分15秒吗,梅莉。真可惜啊」
「可惜什么呀? 说起来,今天有什么事吗?」
「当然是社团活动啊。难得社团成员全体到齐嘛」
「总共不就两个人嘛……算了,所以你又找到疑似入口的地方了?」
結論は一つしかなかった。メリーが言っていた夢の世界。
美しき自然とほんのちょっぴりのミステリアス。
我只能得出一个结论——梅莉所说的梦中世界,
有着美丽自然与些许神秘。
人里離れた山奥の神社、
楽しそうにはしゃぐ子供達、
深い緑、白く輝く湖、
紅いお屋敷、木漏れ日の下でのティータイム、
迷わせるほどの広さの竹林、天然の筍、
人を狂わす満月、
人の顔を持った人ではない生き物、
そして禍々しい火の鳥――
深山之中远离人烟的神社、
欢快嬉闹的孩子们、
苍翠的绿意、闪耀银光的湖面、
红色的房子、树阴下的茶会、
让人迷路的广阔的竹林、天然的竹笋、
引人发狂的满月、
长着人脸的非人生物、
还有那不祥的火鸟——
……メリーだけが見ているなんてずるい!
……凭什么只有梅莉能看见呀!
「勿論、別の世界の入り口だったら見つけられるわよ。
 ほらこんなに手掛かりだってあるんだからね」
「手掛かりって……これは私の夢の世界の品じゃないの、蓮子」
「だから、メリーの夢の世界を探しにいくのよ。
 ねぇ、何でこの国の子供達が楽しくなさそうに見えるのか……
 メリーに判るかしら?」
「那当然,我已经找到了通往其他世界的入口。
 瞧,我手上握着这么多的线索呢」
「你说线索……这些不是我从梦中世界带回来的东西吗,莲子」
「是呀,我们要去探寻你的梦中世界。
 我说梅莉,你知道为什么……这个国家的孩子看起来都不快乐吗?」
「?」
「?」
「貴方みたいな考えの学者の所為で、
 夢と現を同じ物として見るようになったからよ。
 夢をただの脳が見せる虚像として、現実の一生理現象に組み込んだからよ。
 主観の外に信じられる客観がある。絶対的な真実がある。
 主観が真実だって?貴方の言っている事は矛盾している。その学説は間違っている。
 その証拠に貴方は主観を認めないで夢にしちゃっているじゃない。
 夢と現実は違う。だから夢を現実に変えようと努力出来る。
 だから――子供達は笑う事が出来たの。
  さぁ、眼を覚ますのよ。
  夢は現実に変わるもの。
  夢の世界を現実に変えるのよ!」
「这就是那些跟你想法相同的学者在作怪,
 使人们以为梦就等同于现,
 把梦视作了平凡无奇的生理现象,也即大脑创造的虚象。
 要知道,在我们的主观之外,存在着足以置信的客观,存在着不动如山的真相。
 什么主观便是真相呀?你这种说法是自相矛盾的,这种学说就是错的。
 其证据就是,你也在否认主观,认为自己只是在做梦。
 梦与现实是不同的。所以我们才能努力将梦变作现实。
 所以——孩子们才能欢笑啊。
  来吧,睁开你的双眼。
  梦是可以变成现实的。
  来将梦境变作现实吧!」

注释

  1. 1.0 1.1 指在做噩梦后,防止其成真。
  2. Booklet原文如此,正确英文写法应作“21st”
  3. 应当是指「弦理论」或「超弦理论」