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夢幻で无い世界【表】 ~連縁无現里~/附带故事

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  • 本页面内容为连缘音乐CD无关梦幻的世界【表】的附带故事的原文与翻译。
音が聞こえる
無機質で、冷たく、重く
それなのに優しく、どこか懐かしい音・・・・
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枕木の上に並べられたレール、
その繋ぎ目を列車が過ぎる時に発生する車両の振動と空気の振動
--  --  --  --
この振動が便利なのだ

子守唄のように心地よく、一定の周期で体を揺らし、耳を優しくなでる
時を埋め、時を刻み、時を告げる・・・
実に便利な振動だ

そっと目を伏せながらこの振動に身も心もゆだね
自らの理に想像の翼を広げるもよし、他人の理に思いを馳せるもよし
私はこの自由な時間が好きなのだ
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しかし、個室の対面の席に鎮座まします少女は、私とは少し違う趣向のようだ
席から乗り出し膝立ちの状態で窓に手を付け、外の流れていく景色を眺めている
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時刻は正午を過ぎていた
「ところでハル」
私は対面の少女に話しかける
「そろそろ昼食にでもする?」
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少し間を置いてから、こちらに顔を向けた少女の表情は
凛とした顔つきで意思の強さがうかがえるが、
どこかのっぺりとしており、感情の読み取れないものだった
「後で食べる」
それだけ言うとまた窓の外の景色に顔を向けてしまった
听得见声音
              无机质、冰冷、沉重
                                   尽管如此,却也是温柔的、令人怀念的声音・・
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在枕木上排列的轨道,
那接缝会在列车通过时产生车辆的振动与空气的振动
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这个振动就是便利

摇篮曲一样舒适,以一定周期摇晃着身体,温柔地抚摸耳朵
填补时间,铭刻时间,告知时间・・・
实在是便利的振动

轻轻闭上眼睛的话,无论身心都会为振动所振动
既可以把自己的“理”展开想象之翼,也可以在别人的“理”上进行畅想
我喜欢这自由的时间
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不过,单间对面座位上镇座着的少女,和我有着稍稍不一样的趣向
将身子探出座位,跪坐着把手放在窗户上,眺望着外面的景色
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时间已经过了中午
  「话说,小巴」
我和坐在对面的少女搭话
  「差不多该吃午饭了吧?」
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过了一小会儿,少女把脸转向这边
凛然的脸上可以看出其意志坚强,
但不知怎么回事,我无法读懂她的感情
  「待会儿再吃」
只是这么一说就又把脸转向窗外的景色了
先ほどまで乗っていた列車の中でも同じことを言っていた
私がお腹が減ってるのもあるが、それ以上に彼女はきちんと食べたほうがいい・・・
「んー、次の列車には食堂車があろから、せっかくならそこで食べるのもいいかもね」
気を使ってることを悟られないように、何気なく会話を合わせる
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振動が二人の沈黙を埋める
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「まだあまりお腹減ってないし」
窓に顔を向けたまま、そう彼女は言葉を漏らした
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振動が時を刻む
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「・・・・・あとでちゃんと食べるわよ」
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小さくそう呟く彼女の言葉を聞いて、私は目を伏せながら少しだけ口が緩んだ
彼女を連れてきてよかった
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そう思える旅にしたい
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─────振動が時を告げる
先前乘坐的列车上她也那么说过
虽说我肚子也饿了,但她好好吃一顿的话会更好些吧・・・
  「嗯,下一班列车里有餐车,买点吃的倒也不错」
为了不让对方察觉自己的费心,无意间说着话
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振动填补着二人的沉默
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  「还没有那么饿呢」
脸依旧是对着窗户,她那样说出了话
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振动将时间铭刻
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  「・・・・・・一会儿我会好好吃一顿的」
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听到她小声的嘟哝时,我低下眼睛稍稍放松了下嘴巴
把她带来真是太好了
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真想就这么一直旅行下去
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─────振动将时间告知
9.終わりなき始まり
9.没有结束的开始
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「あなたの探偵事務所では、捜査対象の情報の共有や整理とかはしないの?」
私の問いかけに対して、彼女はようやく感惜を見せた、
いわゆる怪訝な面持ちというやつだ
「今回の場合、する必要あるの?」
まぁたしかに
「・・・ないかもね」
なぜなら・・・
「『燕楽玄鳥』にっいては私もあなたもある程度詳しく知ってるからね」
彼女の言うとおりだ
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燕楽玄鳥を含めた数人が失踪してからおよそ一年が経過する

行方知らずになることは以前にも何度かあったが、
一年間もの永い期間は私の知る限りでは初めてのことであり、
同時にそれは燕楽玄鳥が定めた”期限”でもあった
私はその後の処理を、今からしに行くわけだ
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「正直、あなたのおかげで助かったわ」

??
!!?
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  「在你的侦探事务所里,不会共享和整理搜查对象的信息吗?」
为回答我的问题,她终于表现出了一些感情
那是被称之为惊讶的神色
  「这次的情况,也有那种必要吗?」
嘛啊,的确
  「・・・或许没必要呢」
因为・・・
  「『燕乐玄鸟』你我在一定程度上都很了解」
正如她所说
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距离包括燕乐玄鸟在内的数人失踪已经过去大约一年了

之前也发生过好几次不知去向的事情,
但一年的漫长时光是我所知的第一次,
同时这也是燕乐玄鸟所定的”期限”
现在开始,我正是去做那之后的处理
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  「老实说,这次可多亏你帮了大忙」

??
!!?
お礼!?
この子が!??
何の!!??

焼肉おごった時も! 車で迎えに行った時も!!
事務手続きを手伝った時も!!!
一言たりともお礼を言わなかったこの子が!?

驚く私を気にとめず、彼女は言葉を続ける
「関係者がいたほうが施設内を歩きやすいから」

・・・・・・
あぁ、そういうやつ

「どーいたしまして」
あからさまに不機嫌な顔をしてみせたけど、
その顔を見せたい相手はすでに窓の外へ視線を移していた
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失踪した者の中には私の身内もいる

とはいえ、おそらく博士や黒巫鳥も一緒にいるだろうし
私のような姉がいなくともあの子たちなら逞しく生きていけるだろう

・・・・私は薄情な姉だろうか?
ふと、あいつらの顔が頭にうかび、やがて白煙の中に消えていった

─────振動は時を刻み続ける
致谢!?
这个孩子!??
为何!!??

请客吃烧肉的时候没有! 开车去迎接的时候没有!!
帮忙办理事务手续的时候也是没有!!!
连个道谢的话都不说的这孩子怎么!?

没有理会我的惊讶,她接着说道
  「和相关人员在设施内走动会比较方便」

・・・・・・
啊啊,那样的家伙啊

  「不客气」
我露出了一副不高兴的表情,
但该看那张脸的人已经把目光移到了窗外
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失踪者中也有我的亲人

虽说如此,恐怕祂们也很可能和博士或黑巫鸟在一起
就算没有我这么个姐姐,那些孩子也能坚强地活下去吧

・・・・我是个薄情的姐姐吗?
突然,那些家伙的面孔浮现在脑海,又立刻消失在了一股白烟中

─────振动会持续铭刻着时间
10.仮想平行次元 ~ Another dimenTion
10.假想平行次元 ~ Another dimenTion
    「しかし列車というのは時間がかかるわね」
ここのところ無口だった彼女が自ら話題を切り出してきたことに多少驚いた
最近乗り物に乗ることが多くて疲れているのだろうか?
少し心配しつつも私は答えた
「これでも乗り物の中では速い部類のほうよ」
「どうせなら光のように速くなれればいいのに」
また突飛なことを言いだした
一応科学を学んでいた者として一般論を述べておこう
「物体は光の速度を超えることはできない」
「らしいわね」
それぐらい知っていますよ、っとでも言いたそう顔だが私は補足を続けた
「実際、人類史においてFTL(超光速)技術は実証されたことはないし、
タキオン(超光速で動く粒子)も仮説だけで確認されてない」
私は雄弁に語った

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「・・・詳しいことは分かんないけど、理論的にも不可能って聞いたことがあるわよ」
少し間を置いた後、やれやれといった冷めた目をしながら彼女は私に話を合わせてくれた
「どうかしらね?理論なんて生モノだし、
【理論的に不可能】と【絶対に不可能】とは同義ではないしね」
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「科学者らしからぬ発言ね」
一呼吸おいてから彼女はそう言った

私はその言葉を幾度も聞き続けてきた
そして同じ回数だけこう答えている
  「但是列车花的时间可不少呢」
一直以来沉默寡言的她主动提出话题多多少少让我有点吃惊
最近坐了那么多交通工具已经坐累了吗?
稍稍有那么点担心,但我还是回答了
  「即使如此在交通工具里也算跑得快的了哦」
  「总之如果像光那么快就好了」
又说了些离奇的话
作为学过科学的人,先谈一下一般论好了
  「物体是不可能超越光的速度的」
  「似乎是那么回事呢」
虽然我知道你似乎想说“我知道那么多”,但我还是继续补充了下去
  「实际上,人类历史上FTL(超光速)的技术还没有实际证实,
      连超光子(超光速移动的粒子)也都只有假说而没有被证实」
我雄辩地说

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  「・・・详细情况我也不懂,但听说理论上也不可能」
过了一会儿后,对我冷眼相待的她回了我句话
  「真的那样吗?理论毕竟是活的东西,
      【理论上不可能】与【绝对不可能】可不是同义的」
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  「真不像是科学家的发言啊」
歇了口气之后,她才那么说着

这句话我听了好几遍了
然后以相同的回答作答相同的次数
    「科学を信じていないからこそ科学を研究する
この世に最も科学を信じてない者のことを『科学者』って言うのよ
それに言っておくけど私たちは『科学者』ではないわよ」
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・・・・・おそらく私いま、さぞ得意げな顔をしているのだろう
彼女がうんざりしたような目でこちらを見ている
「はいはい」
そう言うと再び視線を窓の外へ移してしまった
やはり科学に対してあまり興味はないようだ
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「超高速の物質は実は存在している、と言ったらどう思う?」
私の呟きに、彼女はまた視線をこちらに戻した
「きっと発見されたことがないって言ってたじゃない」
「されてないわよ、けど存在はしてるのよ」
面倒くさい、っとでも言いたげな表情だ
「貴方は科学者じゃなくて哲学者だってことがよーくわかったわ」
「哲学者じゃなくて『酌む者』ね、『象牙の杯を酌む者』」
彼女は再びうんざりした目をこちらに向ける
「・・・・結局、同じようなものね」
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「どっちもよく分からないことを言うもの」
そう言って彼女は窓の外へプイっと顔を向けた
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対岸は遠い、か
  「正因为我不信科学所以才去研究科学
      这个世界上最不相信科学的人正是被称为『科学家』的人
      实话告诉你,我们可不是什么『科学家』」
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・・・・・恐怕我现在,肯定是满脸得意吧
她用厌烦的眼光看向这边
  「是是是」
只是这么一说就又把脸转向窗外了
果然对科学没多少兴趣啊
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  「如果说超高速物质真的存在的话,你会怎么想?」
在我的低声嘟哝中,她又把视线挪回我这里
  「你不是说还没有被发现吗」
  「确实没发现,但可能存在」
她的表情吐露着“真是麻烦”这几个字
  「我知道了,你不是科学家而是哲学家」
  「不是哲学家而是『斟酌家』呢,『象牙之杯的斟酌家』」
她又将厌倦的目光投向我这边
  「....结果,还是一样的啊」
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  「净是说些听不懂的话」
她那样说着,猛地一下把脸转向窗外
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对岸那样的远,吗
11.象牙の杯 ~ Cup of Eibon
11.象牙之杯 ~ Cup of Eibon
    「・・・・・なによ、その『象牙の杯』って」
知的の探求心に目醒めつつあるのか、
それとも調査のために仕方なく知識を仕入れておきたいのか
視線は窓の外に向けたままだが、彼女は話を続けた

どちらにしろこれは前進・・・っと言っていいかな?
私はしめしめと思いながら彼女の問いに答えた
「世界の髄が根付く叡智の泉、その底に溜まる深淵を酌む杯のことよ」


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—————列車の振動が時の経過を告げる.

これ・・・・・はやってしまったかな?
対岸の彼女は心底うんざりした顔をしながら吐き捨てるように言葉を出した
「あなたに聞いた私が馬鹿だった」
やはりか

「わかったわかった、もっとわかりやすく言うわよー」
あまり期待してなさそうな顔だが、彼女は椅子に座りなおし腕組みをして言った

「よろしく」
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  「・・・・・什么啊,那个『象牙之杯』」
渐渐被知识的探求心给唤醒了吗,
还是说因为调查没有办法所以不得不去积累知识吗,
视线一直看向窗外,她继续说着话

不管怎么说这是一步前进・・・这么说可以吗?
心中十分高兴的我回答了她的问题
  「这是扎根于世界之髓的睿智之泉中,盛着其底部积存的深渊的杯子」

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—————列车的振动告知了时间的流逝.

这个・・・・・我说的太过头了吗?
对岸的她一脸厌烦的吐出一句话
  「问你那个问题真是我的错误」
果然吗

  「我明白了我明白了,我会说得更通俗易懂一些的」
摆出一副不怎么期待的表情,她坐直在椅子上抱着胳膊说

  「请吧」
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    「・・・・・つまるところ人類は世界の仕組みなんて、なにひとつ
分かっちゃいないのよね
この世界全体を海とするなら、人類が知るのはその内のひと滴だけ」
専門分野のことだったので、私の舌は滑らかだった
「世界は広いわねー」
彼女は疲れた顔をして、簡単に端的の最低限の感想を述べた
夢中になって少々喋りすぎてしまったかもしれない
「けど"未知"の仕組みが分からなくても、それを利用することは可能
そういった未知(ブラックボックス)を解明することを目的とした団体を
象牙の杯を『酌む者』(Thinker in the Eibon) と呼ぶの」
「やっと答えが出た」
彼女は深くため息をついて言った

そうか、そういえばそういう質問だった
忘れてた・・・
語源についても解説しようと思っていたが、これ以上深追いするのは止めておこう
「あ〜、ちなみにその象牙の杯ってのはマグカップみたいは形らしいわよ」
何の話をすればいいか分からなくなり、咄嗟にどうでもいい事を話ってしまう
「なんでそんな概念的なものの見た目が具体的に分かるのよ?」
「それはね、見た事がある人がいるからよ」
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「へー」
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誰が? とは聞かないか

おそらくその答えを感づいてのことだろう
あからさまに興味なさそうな返事をする

 ・・・この話はこの辺りにしておこうか
  「・・・・・归根结底对于世界的结构什么的
      人类简直是一无所知
      如果整个世界是一片大海,人类的所知也只是其中的一滴水」
这种专业领域的事情,令我口中话语滔滔不绝起来
  「世界真大呢ー」
她摆着一副疲惫的脸,最简单地表达了最微弱的感想
我或许是入了迷,说得太多了点
  「但是"未知"的结构尽管并不清楚,却也有可能利用之
     以将未知(black box)给弄清楚为目的的团体
     被称呼为象牙之杯的『斟酌家』(Thinker in Eibon) 」
  「可算是得到答案了」
她深叹一口气,说道

这样啊,原来是那样的询问啊
我给忘了・・・
虽说还想就词源进行解说,但还是不要再深究的比较好
  「啊〜,顺带一提象牙之杯似乎是个马克杯的形状哦」
不知道该说些什么好,顺口就说了些无关紧要的话
  「为什么那种概念上的东西能具体知道外貌如何呢?」
  「那个呢,有见过的人哟」
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  「嗬ー」
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不打算问个“谁见过啊?”吗

恐怕已经察觉到了那个答案吧
她直白的做了个不感兴趣的回话

・・・这个话题就先到此为止吧
12.■|ack◆0x・uG
12.■|ack◆0x・uG
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「けどブラックボックスって危険そうよね」
話を戻しつつも、彼女は会話を続けた
私はすかさず反論する

「試行回数を重ねれば安全性も確保できるわ、
それにそもそも絶対的な安全なんてものはこの世に存在しないしね
リスクがなければ進むことはできないわ」
「別に進まなくてもいい気がするけどねぇ、私は今のままの生活で十分だわ」

彼女も続けて反論した
典型的な科学否定派の考え方だ

「『今のまま』といっても、現状維持をするのにも多大な技術や知識が必要になるものよ
【鏡の国のアリス】の赤の女王も言っていたでしょ?
《It takes all the running you can do, to keep in the same place.》
ってね」

「・・・・・」
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彼女は何も言わず、プイッと横を向くと
肘をついてまた窓の外を眺めだした
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  「但是black boxes看起来很危险啊」
捡回了原先的话题,她接着对话
我毫不迟疑地反驳

  「重复进行试验就能确保安全性,
     而且在这世上根本就没有绝对的安全
     没有风险就没有进步」
  「没有什么进步倒也没什么关系,我现在这样的生活就足够了」

她也接着反驳了
典型的科学否定派的思考方法

  「虽说是『现在这样』,维持现状也需要很多的技术和知识
      【爱丽丝镜中奇遇记】中的红皇后不也这么说过吗?
      《It takes all the running you can do, to keep in the same place.》」


「.....」
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她什么都没说,猛地转身扭向一边
拄着胳膊肘又向窗外眺望去
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・・・しまったな、また黙り込んでしまった
少し言葉が過ぎたかもしれない
彼女は嫌いな話題に付き合ってくれているというのに...
私は大人げないな
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しかし考えてみればこの旅は彼女にとってかなり酷だ
今回の調査対象は有史以来最高の天才『燕楽玄鳥』
博士を調べるためには、どうしても数多で高度な技術に
直面しなければならないだろう
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この旅は彼女にどのような影響を与えるだろうか?

いや、そもそもこの旅にこの子が付いてきたこと自体、
彼女がすでに変わりつつある証拠なのだろう
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・・・糟了,又陷入沉默中了
或许说的确实是太过了
让她和我讨论一个她讨厌的话题・・・
我可真不像个大人的样子
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但是仔细一想,这次旅行对她来说可以说是相当苛刻了
这次的调查对象是有史以来第一的天才『燕乐玄鸟』
为了调查博士,恐怕无论如何都必须
面对那么多高深的技术吧
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这个旅行会对她有什么影响呢?

不,进行这个旅行的本来就是这个孩子自己,
这就是她正在发生着变化的证据吧
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    対岸の彼女は窓の外の景観を眺め続けている

その黒い眼の虹彩には哀愁が淀んでいるように私には見えた


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彼女との会話は途切れたが、少しは距離が縮まったように思える

会話がなくとも気まずくはなかった
振動が時を埋めてくれるからだ

この振動が便利なのだ

沈黙も苦にならない
そこにあるだけで情緒を演出してくれる

とかく科学者というのは情緒がない、純でないと言われるが、私はそうではない
それが私が科学者ではないということの証明だろう
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    对面的她继续眺望着窗外的景色

我看到了那黑色眼瞳的彩虹上似乎沉淀着哀愁

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虽然和她的对话中断了,但还是觉得稍稍拉近了些距离

就算没有对话也不会觉得尴尬
振动可以将时间填补

这个振动就是便利

沉默着也没什么痛苦
只要在那里就能将情绪表现

总有人说科学家没有情绪,不纯洁,但我却并非如此
那就是我不是科学家的证明吧
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    列車は私達を乗せて揺れる


この振動が便利なのだ

子守唄のように身体を揺らし、心地よりリズムで眠気を誘う
このまま永遠にこの揺れに身を委ねていたくなる



さて、どれだけ時が経っただろうか・・・・



私が時を忘れても
振動は時を刻み見続ける

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─────振動が時を告げる





そろそろ降りる仕度を始めるとしよう
    列车载着我们摇晃着


这个振动就是便利

摇篮曲一样摇晃着身体,打着比心情更加诱发睡意的节奏
真想就这样永远置身于摇晃之中



现在,过了多长时间了呢・・・・



就算我忘记了时间
振动也会持续铭刻时间的流逝

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─────振动将时间告知





差不多该收拾收拾下车了