- 欢迎来到THBWiki!如果您是第一次来到这里,请点击右上角注册一个帐户
- 有任何意见、建议、求助、反馈都可以在 讨论板 提出
- THBWiki以专业性和准确性为目标,如果你发现了任何确定的错误或疏漏,可在登录后直接进行改正
東方海恵堂 ~ Marine Benefit./宴の従者/剧情/上ノ三
< 東方海恵堂 ~ Marine Benefit. | 宴の従者 | 剧情
跳到导航
跳到搜索
< | 上ノ二 | 宴之从者 | 下ノ一 | > |
BGM: おもてと裏の門前小町 | BGM: 表与里的门前小町 |
「あーイライラするっ!!」 | 「嗨呀好气啊!」 |
頭をわしわしと掻き乱しながら、オレンジ髪の少女が憤りを吐き出していた。 | 胡乱搔着脑袋,橙发少女气道。 |
「すごいね!二人分の攻撃をぜんぶ避けたよ!?」 | 「真厉害!居然把两个人的攻击全部躲开了!?」 |
一方のいろはとか呼ばれていた子は息ひとつ乱すことなく、座り込んでいる私に笑顔を見せている。因みに二人とも攻撃をするときはやはり尾ひれが生えていた。この二人も人魚なのだろう。 | 另一边,叫做色叶的女孩子气息丝毫不乱,安坐如山,朝我露出笑容。顺便一提她们两个的攻击当然也是用尾鳍发出的。她们也是人鱼吧。 |
「あなた、人間の癖によくやるわね」 「まぁ、助けた亀につれられただけなんだけど…」 「亀?うちは亀なんて飼ってないよね?」 「え、えぇそうね…私たちの知る限りはね」 | 「区区人类,你还挺行的嘛。」 「嘛,我只是被自己救了的乌龟带过来的而已…」 「乌龟?家里没养过乌龟吧?」 「这个,确实…至少据我们所知,没有。」 |
やはりここでも亀など知らぬである。じゃあ私が乗ってきたのはなんだったのか? | 果然她们也不知道什么乌龟。那我坐着过来的到底是什么东西啊? |
「じゃあこの人は迷子?」 いろはが問いかける。 「らしいわね。ここで上の姉たちに聞ければいいけど…さすがに仕事中は無理だし…」 | 「所以她是迷路了?」 色叶问道。 「似乎是。应该找姐姐们问一下…不过工作时间又不方便…」 |
二人が思案する。そして、少し時間をおいてオレンジ髪の少女が私に答えを出した。 | 两个人思考着。过了一会儿,橙发少女向我给出了答案。 |
「とりあえず行きなさい。あなたなら死ぬことは無さそうだし。」 | 「总之你过去吧。你的话应该死不了。」 |
これ以上ないなげやりな答えだった。 | 哪有这么敷衍人的。 |
……… | ……… |
先程の二人の不自然な笑みを背中に受けて、部屋の奥のもうひとつの扉を開けて進んでいく。さっきまでの荘厳な壁紙は健在だが、圧倒的に暗い。仄かなろうそくの明かりだけが、部屋のような廊下のようなこの一帯を照らしている。奥は、見えてこない。 | 将那两人不自然的笑声抛诸身后,我打开又一扇门,向房间更深处走去。刚刚那庄严的壁纸虽然还在,但却无比阴暗。只有昏昧的烛光,照着脚下这既像房间又像走廊的地方。更远处便看不到了。 |
騙されたんじゃないがろうかとも考えたが、さっきの部屋に他に扉らしいものはなかった。いや、装飾に紛れて実は… | 虽然也想过是不是上了当,但刚刚的房间似乎也没有别的门可进。不,说不定是藏在装饰里了… |
「ん?貴方はだれ?」 | 「嗯?你是谁?」 |
「うわぁっ!!」 | 「呜哇!!」 |
いきなり背後から声がした。後ろには、腕捲りをしたカッターシャツ、紺色のスカート、そして少しだけ見え隠れするスパッツという、いかにも運動が好きそうな姿の子がいた。 | 身后突然传来声音。在我背后的,是一个穿着卷起袖子的白衬衫,藏青色的裙子,隐约露出紧身裤的,看起来颇为喜欢运动的人。 |
深海のアスリート 清川/Kiyokawa | 深海的运动员 清川/Kiyokawa |
「あ、驚いた」 | 「哈,吓到了」 |
その子は、クスッと笑ってそう言った。人の驚く様子をさも楽しげに見ている。無邪気か、小悪魔か。 | 她窃笑道。好像对别人惊吓的样子乐在其中一样。是天真还是恶魔呢。 |
「実は、迷ってしまってね。元に帰りたいが、どこへいけばいいのかと…」 「えー、ほんとに~?すぐに帰りたい人がこんな薄暗いところまで来るなかなぁ…?ねぇ黒波?」 | 「其实,我迷路了。虽然想回去,但也不知道该往哪里走…」 「哎,真的吗~?想马上回去的人,居然能走到这么黑的地方来…?是吧黑波?」 |
少女は暗闇の向こう側に呼び掛ける。すると先程まで薄暗かった廊下がゆっくりと明るくなり、向こうに人がいることが確認できるようになった。 | 少女向黑暗的另一侧说道。于是刚刚晦暗不明的走廊缓缓亮起,终于能看到对面还有一个人了。 |
「………」 | 「………」 |
危険。 | 危险。 |
明らかにそう思わせる何が1が、向こうの人物にはある。仁王立ちでこちらを見据えている黒衣の人物は、さしずめ「何人もここを通るべからず」という雰囲気をその出で立ちから放っている。 | 对面那人身上,明显有着让人嗅到危险的什么东西。屹立不动,盯着我的那个黑衣人,她的模样,就仿佛在说「无论何人不可从此通过」一般。 |
海恵堂のゲートキーパー 黒波/Kuronami | 海惠堂的守门人 黑波/Kuronami |
私がむこうの門番を見つめていると、その人物は私を上から下まで見通して一言発した。 | 在我看着对面的门卫时,门卫也从头到尾看了我一遍,道: |
「貴様、妹たちを打ち倒したのか?」 「えっ、」 | 「你打倒了我的妹妹们?」 「诶」 |
向こうの彼女の言葉に、私より先に手前の子がやおら2反応する。してない。打ち倒してなんてない。私は避けただけだ。 | 她的话反倒是让我面前的人先吃了一惊。才没有。我才没有打倒。我只是躲而已。 |
「いやぁ…別にそんなつm…」 | 「不…我没有那g…」 |
ガッ!!! | 咣!!! |
「ねぇ、妹たちを泣かせたの…?」 | 「我说,你惹我妹妹们哭了吗…?」 |
むこうの人物に向かって今まさに返答しようとしたところで、手前の少女に胸倉をわしづかみにされる。その瞬間が早すぎた上に、彼女に見向きもしていなかったがために、私の首は恐ろしい速さで彼女のほうを向いた。若干…いや、だいぶ痛い。いや、それよりも… | 正当我想向深处那人回话时,眼前的少女猛地抓住了我的衣襟。她的动作实在太快,不仅如此,她连睬都不睬我一眼,因此我的脑袋以惊人的速度朝她撞去。有点…不,相当疼。不对,比起那个… |
戦慄。 | 战栗。 |
自分を捕まえている少女から圧倒的なそれを感じた。さっきまでの悪戯で少し小悪魔的な何かが、目の前で悪魔を通り越して閻魔になったような錯覚さえ感じる。今度こそダメかもしれない… | 从抓住自己的那个少女身上,感受到了压倒性的战栗。刚刚那个恶作剧还有些觉得是小恶魔,而眼前的简直让我觉得越过恶魔,到达了阎魔的境界。这次我要栽了… |
BGM: ニゲル・テンペスタス | BGM: Nigro Tempestate |
注释
< | 上ノ二 | 宴之从者 | 下ノ一 | > |