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東方海恵堂 ~ Marine Benefit./宴の従者/剧情/下ノ一

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BGM: 龍宮歓待の帳の奥
BGM: 龙宫款待罗帐深
ガバッ!!
砰!!
 ようやく弾幕がおさまったと・・・ひと段落つくまもなく私の体は勢いよく押し倒された。そして目の前には幼げながらも人を殺す・・・いや、人を"喰らう"ことを微塵もためらわないような少女の表情があった。
 弹幕终于停了…近乎同时,我也累倒在地。而眼前的少女,尽管幼小,却是一副可以毫不犹豫地杀人…不,“吃人”的表情。
「ねぇ妹たちいじめた?もしかして泣かせたの?怪我とかさせた?まさか大ケガとかさせてないよね?もしそうなら今ここで私が食べ…」
「你欺负我家妹妹了?我家妹妹们不会哭了吧?受伤了没?我家妹妹们不会受重伤了吧?既然如此,我就吃…」
「清川やめてやれ。普通の人間に私たちを傷つけることはできない。妹たちも、恐らく今の様に攻撃を避けられただけだろう」
「清川,住口。普通人类怎么可能伤到我们。她估计也是像刚才那样,躲过妹妹们的攻击的。」
 門の前の人が、私に馬乗りになる彼女に諭す。あわや少女ならざる恐ろしいまでの怪力で首を一捻りされそうになろうとしたところで、私は少女に対して激しく頷いた。
 站在门前的人对骑在我身上的人教训道。眼看着就要被她那一点也不像少女的怪力拧掉头颅,我激烈地冲她点着头。
「そ………そうなんだ…まぁ、確かにさっきからずっと避けてばかりだったね」
「对………对哦…确实,刚刚一直只会躲避呢。」
 大筋で納得しただろう少女が私から離れる。離れる間際の表情に少し安らいでかわいらしい女の子らしさが垣間見えたが、先の一コマを思い返してすぐにそんな移り気は失せた。
 大概明白过来是怎么回事的少女放开了我。放开我的时候,她的表情稍缓,仿佛有了几分女孩子气;但一想到刚刚的情景,我很快就把这种动摇抛诸脑后。
「ごめんね。私、妹たちが喧嘩してたり怪我したりすると見境なくなっちゃうのよ。けど、どうしてあなたはここに来たの?」
「对不起。我都没去看看妹妹们到底有没有打起来、受了伤。不过,为什么你会来这里?」
 落ち着いた少女から、疑問が投げ掛けられる。やはり私の存在は誰も理解してはいないようだ
 冷静下来的少女向我疑问道。果然没人能懂我为什么在这里……
「あぁ、それなんだけど…亀に連れられてここに来たのに誰も歓迎しないし"カエレ!"としか言われないし、挙げ句うちには亀などいないって…」
「啊,这是因为…我被乌龟载着来到这里,却没人欢迎,只嚷着“回去!”,到最后甚至连乌龟都是子虚乌有的…」
「へぇ」
「確かに亀という話は私も聞かないな」
「黒波が知らないなら私も知らないねー」
「嚯」
「确实,我也没听说过什么乌龟。」
「黑波不知道我当然也不知道啦。」
 門番二人が思案する。やはり亀の事は知らないようだ。何だ、私は亀のような何に乗っていたんだ?
 两位门卫思考着。果然也不知道乌龟的事啊。怎么回事,我是坐了某种像是乌龟一样的东西来的吗?
「…で、まぁ歓迎はいいから早く帰ろうかとここまで案内されてきたんだ」
「そっかぁ…姉様達なら知ってるかな?」
「しかし、私の一存ではここは開けれんぞ」
「…然后我就说也不必欢迎了,赶快回去吧。然后她们让我到这里来。」
「原来如此…姐姐们或许知道?」
「不过,我自己可没法打开这扇门。」
 二人が先に通すか否かと話し合っていると、二人が寄りかかっていた門が内側から開かれて、中から女の子が現れた。
 两人正商量着让不让我过去的时候,她们靠着的那扇门,从里面打开了,出现了一个女孩子。
「それなら私がお通ししましょう」
「那就由我放行吧。」
 扉の奥から金髪なびく新たな少女。こちらにいる二人に比べて背もそこそこ高く、私とやや近い。彼女が顔をのぞかせると、二人の門番は背筋を伸ばして新たな1
 又一位少女,金发飘扬,从门里走了出来。和这边的两位比起来略高些许,跟我差不多高。悄悄看看她的脸色,两个人都挺起腰来。
「あっ!金流姉さん」
「金流様。今はもてなしの最中では?」
「今は休憩中、外がなにやら騒がしいとお客様からの言葉がありましたので。お客様、ここからは私(わたくし)がご案内しますわ」
「啊!金流姐姐!」
「金流大人。现在不是正在待客吗?」
「现在正休息。客人说外面好像很吵。客人,往后由我来为您引路。」
海恵堂ミスティ・カレン
金流/Kinryu
海惠堂神秘可怜
金流/Kinryu
 丁寧な物言いの彼女は門番にそう言って、私を扉の奥に手招きした。案内されるがままに門の奥に入ろうとしたとき、後ろに立っていた二人の表情が苦々しかったのをわずかに知覚した。
 彬彬有礼的她向门卫解释一句后,从门里向我招招手。被她引着进去的时候,我有些感觉,后面的两人表情颇为不悦。
 扉の奥はあわただしかった。静かではあるが今まで以上に妖精がせわしなく飛び交っている。
 门内颇为混乱。虽然安静,却有比之前加在一起都多的妖精匆忙地飞过。
「この通路には衣装部屋と台所と化粧室とその他諸々が詰め込まれております。そのために少々騒がしいことになっていますので・・・」
「这条路上连着服装间、厨房、化妆室等等地方。因此会有些热闹…」
 そう言って苦笑いを浮かべる。つまりここがこの竜宮城のバックヤードというわけだ。そんなことを思っていると、彼女がこちらを向き直って深々と一礼をした。
 她边说边露出苦笑。换句话说,这里就是龙宫城的后庭吧。就在我这么想的时候,她回身向我深深一揖。
「妹たちが申し訳ありませんでした。私はこの海恵堂の従者の4番目…金流と言います」
「妹妹们的事真是对不住。我是这海惠堂排行第四的从者…金流。」
 ここに来て初めての自己紹介だった。そして今までの彼女の"妹"にあたる者たちの紹介もついでにしてくれた。
 自从我来到这里,这还是第一次有人向我自我介绍。然后,她又向我介绍了刚刚那些她的“妹妹”们。
「とりあえず、元の地上に帰る手続きを姉さんたちと行いましょう。手違いでこちらにいらしたのでしたらさぞご迷惑をおかけしたことと…」
「总之,要回到地上的手续,就去找姐姐们吧。出了差错来到这边,一定给您添了不少麻烦…」
 彼女は恭しく謝辞を述べた。今までの不遜な応対のせいで、今の彼女がとても良心的に見える。私はそんな騒がしくも敬意を持った対応にどこかほだされかけていた・・・しかし、私の前に立っている金流さんが不自然にニコニコしているのに気がついて、その緩んだ空気は不穏をはらみながら晴れていった。
 她恭敬地道歉。拜之前众人那不逊的态度所赐,眼前的她真可谓是良心了。这种虽然有些乱糟糟,却又内含敬意的话,让我有些缚手缚脚…然而,注意到站在我面前的金流嘴角不自然的微笑,这种平和的气氛消失了,换以缓缓酝酿着的危险味道。
「ところで…妹たちの攻撃を全て避けるだけでここまで来たのですよね?」
「另外…您是躲开了妹妹们全部攻击来到这里的,对吧?」
「…はい」
「…是的。」
「で、休憩もしたし、もう体力大丈夫”よね?"」
「而您也休息过了,体力已经没问题“了吧?”」
「…いいえ」
「…并不是。」
「つまり、私は興味深い人間を私は一人占めできるってことよねっ!」
「总之,我可以独占这个超有趣的人类了对吧!」
「何を言っているのかわかりません」
「根本不懂你在说什么。」
 金流さんは笑っている。それは柔らかな微みではなく、とても無邪気でにんまりとしている。さっきまでのやさしさのこぼれる笑みではなく、何かを・・・そう、"新しい玩具"を見つけた子どものような・・・そんな笑顔だった。またか、またか。しかもいつのまにか口調も変わっている。
 金流笑了。并不是柔和的微笑,而是天真且得意;并非刚刚那洋溢着温柔的笑容,而是…没错,如同发现了“新玩具”的孩子那样…那样的笑。又来吗,又来吗。而且不知何时她连口气都变了。
「だったらアタシの弾も是非避けてみてよ!だーいじょうぶ死にはしないからさっ!」
「所以你也躲躲我的弹幕看吧!放心,死是死不了的!」
 さっきまでの敬虔な態度から一変して馴れ馴れしい言葉遣い、今までのよそ行きとは打って変わって快活な表情。何よりも、今までで一番自然な身体の動き。これがさっきまでお客様を案内していた金流さんの本当の姿なのだろう。そして、彼女がタン!と空に跳ね上がると同時に彼女を取り囲む複数の球体を目の当たりにした。どうやら私はまた死に物狂いで逃げなければならないようだ。
 刚刚那恭敬的态度如今变成了直白无礼的腔调,表情也是和刚刚截然不同,快活无比。最重要的是,身体的动作比刚刚自然多了。这才是刚刚还在为客人领路的金流真正的样子吧。接着,她腾地跳在空中,身边出现了很多个球体。看来我只好拼死挣命了。
「さっ!アタシの弾幕も、よ~く眼に焼き付けてねっ!」
「来吧!我的弹幕,你也好好~记在心里!」
BGM: ミスティ・カレンな深海棲女
BGM: 神秘而可怜的深海栖女

注释

  1. 当为赘文
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