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東方鬼葬剣 ~ Infinite Blade Pavilion./故事背景

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故事背景

0
魔法の森を白く染めていた雪も解け、
緩やかな春の訪れも、桜の散花とともに移り変わり、

青々とした若葉が日差しとともに輝く季節も終わりを告げようとしていた。
年年歳歳花相似たり・・・・とはいうものの、
幻想郷の季節の巡りは毎年同じわけではない。

花の表情が毎年違って咲くように、秋の訪れも今年は少し違っていた。
いや、正確にはまだ秋は訪れていない。
0
将魔法之森染成一片洁白的雪渐渐融化,
姗姗来迟的春日,又随着飘落的樱花而归去。

鲜绿的嫩叶共着阳光一同明媚的季节,又慢慢来到了终点。
年年岁岁花相似……话虽如此,
幻想乡的季节变幻,却未必年年相同。

正如花的表情年年都作不同的绽放,今年的秋也来得有些不同。
不,正确地说,秋天至今还未到来。
1
暢気な巫女さん・博麗霊夢と、普通の魔法使い・霧雨魔理沙は神社の境内で
落ち葉を集めていた。
さつま芋を焼くためである。珍しく今日は地底の客人もいた。



霊夢 「おかしいわ、全然集まらない。例年通りなら境内は落ち葉でいっぱい
    なんだけど。落ち葉の神様がサボってるのかしら。
    ま、でもこれだけ見事に落ち葉がきれいさっぱり無くなると境内の
    掃除が楽でいいんだけどねぇ」

魔理沙「掃除が楽ならいいんじゃないか?
    でもこれだと焼き芋焼いたりできないな」
    だったら手間はかかるが芋焼酎に・・・・

さとり「早くしてくださいよ霊夢さん、せっかくわざわざ地霊殿から来たん
    ですから」

こいし「はやく!はやく!焼き芋楽しみ!!

魔理沙「地底でも焼き芋くらいできるだろ」

さとり「芋は地上の地面に生えてるじゃないですか」

霊夢 「まぁ、地面で焼こうが家の中で焼こうがたぶん味そんなに変わらな」


   「「さとりさまーーーーっ!!」」


死に物狂いの形相でやってきたのは地獄烏・お空と、双尾の黒猫・火車のお燐。
地霊殿の姉妹のペットである。


霊夢 「騒々しいわね」

魔理沙「何かあったのか?」


おくう・お燐「「地霊殿が・・・・乗っ取られましたーーーーーー!!
        わーーん!!」」
1
悠闲的巫女——博丽灵梦,与普通的魔法使——雾雨魔理沙,
正在神社境内收集落叶。
是为了烤地瓜。今天来了稀客,是地底的客人。



灵梦 「怪哉。怎么这么少啊。若按往年,境内应该落叶山积才对。
    难道是落叶之神怠工了吗?不过,落叶这么少,
    境内扫除倒是方便了,也算好事。」

魔理沙「扫除方便自然是好事嘛。
    不过这样一来,地瓜是烤不起来了。
    既如此,就去做麻烦一些的番薯烧酒……」

觉  「快点嘛灵梦,
    难得我们从地灵殿大老远跑过来。」

恋  「加油!加油!想吃烤地瓜!」

魔理沙「地底难道没有烤地瓜吗?」

觉  「地瓜是长在地上的地里的啊。」

灵梦 「反正,不管是露天烤还是在家里烤,味道是不会变的。」


   「「觉大人————!!」」


疯了一般地冲过来的地狱鸦——阿空,以及双尾的黑猫——火车阿燐。
是地灵殿姐妹的宠物。


灵梦 「吵什么啊。」

魔理沙「发生什么了?」


阿空&阿燐「「地灵殿……被人抢走了——————!!
       呜哇——!!」」
2
冥府、死者の住まう場所。
彼岸の住人、亡霊たちが生き生きと暮らしている場所である。


「お嬢様は気が付いているのかしら?今年の季節の巡り・・・・
 以前、私たちが起こした異変に似ている・・・?」


あの世のなかでも華やかで風雅なところ、白玉楼。
白玉楼の庭師、魂魄妖夢はお嬢様に異変を伝えようか迷っていた。
そのとき、ちょうどお嬢様がこちらに向かってきた。

妖夢 「あ、幽々子様・・・」

幽々子「妖夢。アレは最近どうかしら?」

妖夢 「え・・・?アレとは一体何でしょう?」

幽々子「あら、気が付いてないの?そんなだから庭師は愚鈍だって、
    ぼろくそに言われるのよ」


前にもぼろくそに言われたのはこのお嬢様にだったが、
どうやらお嬢様も異変には気が付いていたらしい。


妖夢 「もしかして『秋』が・・・・」

幽々子「違うわ。あなたの刀よ。そろそろ、ちゃんとした手入れをした方が
    いいかもしれない。」


妖夢の刀、楼観剣は妖怪の鍛えた刀である。大概のものはなんでも切れる
刀であったが、妖夢は手入れを怠ったことなどはなかった。


妖夢 「手入れはちゃんとしておりますが・・・・研磨とか、研ぎなおし
    ですか?」

幽々子「武器を鍛え直すといえば地下・ドワーフ・そして炉とハンマーよ。」

妖夢 「え~?どういう発想ですか!?」


毎回のことだが、いつもお嬢様は要点をはぐらかせるのだ。
何か意図があるのだろうが、今の妖夢には理解できなかった。


幽々子「これも修行の一環よ。地底にはきっと刀鍛冶の得意な妖怪がいるかも。
    ついでに腕試しに100人斬りくらいしてきなさい」

妖夢 「別に私は辻斬りでもはないんですが・・・・」

幽々子「ちゃんちゃん、バラ、チャンバラよ~」



相変わらず支離滅裂なことを言っているお嬢様だったが、
しぶしぶ妖夢は地下世界に行ってみることにした。
2
冥府。死者的住处。
彼岸的居民,亡灵们生机勃勃地生活着。


「大小姐有注意到吗?今年的季节变幻……
 和以前,我们发动异变的时候很相似……?」


彼世最美丽而风雅的场所,白玉楼。
白玉楼的庭师魂魄妖梦,正就是否要告诉大小姐异变之事而感到迷茫。
就在那时,大小姐刚好向这边走来了。

妖梦 「啊,幽幽子大人……」

幽幽子「妖梦。那个最近怎么样了?」

妖梦 「哎?……那个,是指什么呢?」

幽幽子「哎呀,没注意到吗?就因为如此,才会被人说你很迟钝,
    被贬得一文不值啊。」


之前把自己贬得一文不值的好像就是这位大小姐来着,
不过看来大小姐也注意到了异变。


妖梦 「难不成是说“秋天”……」

幽幽子「并不是。是说你的刀哦。差不多,
    也该好好做一次保养了。」


妖梦的刀,楼观剑,是妖怪所锻造的。尽管是把斩不断的东西几乎不存在的宝刀,
但妖梦也从未在保养上懈怠。


妖梦 「我一直都有好好保养啊……是说要再打磨一下,
    重新开刃吗?」

幽幽子「说到重新锻造武器呢,就是地下,矮人,火炉和铁锤了呢。」

妖梦 「哎~?这是什么想法啊?!」


和往常一样,大小姐又一次岔开了话题。
到底是有什么意图呢,妖梦现在还无法理解。


幽幽子「这也是修行的一环哦。地底下,大约肯定会有擅长锻刀的妖怪。
    顺便作为能力测试,就去砍了一百人左右再回来吧。」

妖梦 「我又不是随机砍人的辻斩……」

幽幽子「咣咣,啪啦,咣不拉1哦。」



尽管大小姐的话还是那么支离破碎,
但妖梦还是不怎么情愿地决定去地下世界一趟。
3
暦の上では秋深し、といえども現在、幻想郷の山々には秋らしさはなかった。
紅葉を奪われた景色。それは季節の巡り、命の循環の停止を意味する。
博霊霊夢と霧雨魔理沙、魂魄妖夢はただならぬ危機感を感じ取ったのであった。


かつて地霊とともに湧き出た間欠泉と大地の穴。 確かに、紅葉を乗せた風は、地の底に向けて吹き続けていた。


霊夢 「地底に吹き込んでいる紅葉の風。突然乗っ取られた地霊殿。これは
    何かあるわね」

魔理沙「しかし秋を奪った上に地霊殿まで乗っ取るとはな。空き巣にしちゃ
    被害がひどいぜ」

妖夢 「幽々子様はああ言ったけど、おそらくは地底にこの異変の原因が
    あるはず!」


3つの影は地の底を目指す―――
3
日历上虽则已是深秋,如今幻想乡的群山却丝毫不见秋意。
景色中失去了红叶。那意味着季节停止变幻,也意味着生命循环的停止。
博丽灵梦、雾雨魔理沙、魂魄妖梦,感到了深切的危机感。


过去曾伴随着地灵一起涌出的间歇泉,与大地之穴。裹挟着红叶的风,确实是向着地底吹去的。


灵梦 「向地底吹去的红叶之风。突然被抢走的地灵殿。背后必有玄机。」

魔理沙「不过秋天被夺走也就算了,居然连地灵殿都被抢了。
    这空门被闯得亏大了啊。」

妖梦 「不管幽幽子大人说什么,这场异变的原因应该就在地底!」


三道身影朝大地深处飞去——
4
地の底へと風が吹く。外界から、空から、幻想郷の山々から、人里から
紅葉を奪い、その風は茜色をまとい、地の底を目指した。
かつて白玉楼の亡霊が幻想郷中の春を集めたかのように。




――乗っ取られた地霊殿。さらに奥の、地の奥底の闇の中に、赤、朱、紅
・・・極彩色の風が躍る。
地の底に集められた「それ」を満足げに見つめ——

「彼女」の持つ刃が暗闇に煌めいた。
4
风向地底吹去。从外界,从空中,从幻想乡的群山,从人类村落,
被夺走的红叶将风裹成橘红,只朝地底前进。
正如彼时白玉楼的亡灵,收集幻想乡里的春天一样。




——被占据的地灵殿。再往深处,大地最深处的黑暗中。赤、朱、红
……颜色艳丽的风在起舞。
满足地看着被收集到地底的「它」——

「她」手持的利刃,在黑暗中放出光芒。

注释

  1. 指武士之间战斗的题材。语源来自模拟刀剑相交的拟声词,翻译为自造音译。参考维基

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