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The Grimoire of Usami/宇佐见堇子的后记/中日对照

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< 灵梦&紫   宇佐见的魔法书   ZUN的后记 >

あとがき
后记
 いつからだろう、幼かったころは家族と行くのが好きだった花火大会も、次第に人混みと虫刺されが嫌で面倒くさく思うようになっていた。家で一人でスマホを弄っているほうが、楽しくて有意義な時間の使い方だと思うことさえあった。しかし、今回の花火大会はそんなことを思う余地はなかった。幻想郷にはシニカルな人間は少なく、みんな真剣にお祭り騒ぎと向き合っていたからなのかも知れない。
 不知从什么时候起,小时候我还很喜欢和家人一起去看的烟花大会,渐渐因为拥挤的人群和蚊虫的叮咬,开始觉得厌烦起来。有时候我甚至觉得,在家里一个人摆弄手机,相比之下能更加欢乐而有意义地利用时间。但是,这次烟花大会并未容我这样思考。可能是因为幻想乡少有愤世嫉俗的人,大家都在认真地对待节日的喧嚣。
 私のスマホに残っていた弾幕写真から始まった花火大会は、乱入者によって危険な弾幕大会へと変わってしまったが、特に怪我人も無く終了した。今思い返してみても花火大会が最後まで盛り上がったのは、乱入者とそれに対して臨機応変に対応したスタッフ達のお陰である。
 始于留在我手机里的弹幕照片的烟花大会,由于不速之客不幸成为了危险的弹幕大会,但好在大会在无人伤亡的情况下结束了。现在回想起来,烟花大会能够热烈地举办到最后,还是多亏了那些不速之客,以及随机应变地应对突发情况的工作人员们。
 本書は、最初はただの幻想郷の妖怪アルバムみたいなものを作るつもりだったのだが、結果不思議な花火大会の記録とともに、幻想郷の人間、妖怪の行動原理が如何に素晴らしいのかを記録した本になった。彼女らは常に子供みたいに花火を楽しみ、生死をかけた危険でさえ全力で自分の役割を演じ、全力で楽しんでいたのだ。現実に戻ってみると、それが如何に不自然なことなのか思い知らされる。
 本书的目的原本只是想制作一本幻想乡的妖怪相册,结果不仅记录了不可思议的烟花大会,还记下了幻想乡的人类、妖怪的行动原理有多么美好。她们一直都像小孩子一般欣赏着烟花,就算在生死关头也尽全力扮演着自己的角色,尽全力享受着一切。回到现实世界,就愈加让人意识到她们的行动是有多么地不自然。
 さて、どうでも良いことだが、やはり気になるのでここに記しておく。この花火大会の優勝者は……結局、豊聡耳神子さんでした。確かに派手で圧倒的な輝き、それに安全さもあり(更に言うと一人だけ何回も参加していた)彼女に勝る者は居なかった。というか、途中から審査もなくなってうやむやになっていたのにも関わらず、優勝に固執していたのも彼女くらいだし、その気迫に押されたところもある。まあ審査員に別の者を優勝させる勇気が無かったとも言えるが……。
 此外,虽然是件无所谓的事情,但由于我还是比较在意,就在这里记述一下。本次烟花大会的冠军……最终决定是丰聪耳神子小姐。的确,她的烟花壮丽且压倒性地耀眼,同时也顾及了安全性(更不用说她也是唯一一位参加那么多次的),无人能出其右。不如说,烟花大会从中途开始就已经没了评审的过程,能否进行到底也不可知,但只有她直到最后还执着于胜利,这种气魄令我十分震撼。不过换句话说,也是因为评委没有勇气把冠军颁给其他人……
 ちなみに最後に出てきた稀神サグメだが、いつの間にか審査員席に座っていた紫さんによると「彼女は混乱に陥った花火大会を、平和で退屈な花火大会に変える能力を持っている」らしく、万が一のために声をかけていたそうだ。幻想郷には、ニッチで使い道のない能力を持っている者もいるのだと思った次第である。
 顺便关于最后出场的稀神探女,据不知不觉间坐在评委席上的紫小姐所说,“她具有能够将陷入混乱的烟花大会变为平淡无趣的烟花大会的能力”,是她以防万一叫来的。这也令我觉得,幻想乡一些人的能力还真是小众且没有用途。
 さてさて、本書は貴重な秘封倶楽部の資料として残しておきたいと思う。正直言って、幻想郷の写真はSNSに載せてもイイネどころか、炎上すらしない。SNSで一番大切なのは共感であり、次に羨望である。秘封倶楽部の活動は、人に共感されないし、羨まれることも必要としないので、この資料が人々に広まるようなことはないだろう。しかし、一切の共感を持たれなかろうと、弾幕は私にとって紛れもなく現実なのだ。
 总之,我想将这本书留作宝贵的秘封俱乐部的资料。实话说,幻想乡的照片发在网上何止是没有人点赞,就连喷的人都没有。在社交网络上最重要的事情是共鸣,其次是羡慕。秘封俱乐部的活动既不会得到人们的共鸣,也不需要其他人的艳羡,因此这本资料应当也不会得到流传吧。然而,就算无法引起任何共鸣,弹幕对我而言,是无可争议的现实。
 秘封倶楽部初代会長 宇佐見菫子
 秘封俱乐部初代会长 宇佐见堇子
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