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连缘灵烈传~Reactivate majestical imperial/设定与剧情/故事背景

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連縁霊烈傳 ~ Reactivate_majestical_imperial
(c)opyright JynX


同人サークル『トリック・ノスタルジー』
代表兼奴隷[ JynX ]
2014/09/25
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ストーリーとか

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连缘灵烈传 ~ Reactivate_majestical_imperial
(c)opyright JynX


同人社团『Trick・Nostalgia』
代表兼奴隶[ JynX ]
2014/09/25
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剧情之类

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◆プロローグ

~○---闡裡神社にて---○~


 ???「起きてください! 藪雨さん!!」

 外界から遮断された国、无現里(むげんり)に鎮座する闡裡(せんり)神社。
 そこに寝泊りしている代理神主一号『鳳聯 藪雨』の一日は、
 ずいぶんと騒がしく始まった。

  藪雨「ほぇ?」

 マヌケな音を喉で奏でながら、藪雨はパチッっと目を開けた。
 すると目の前に暗黒色の髪を下にたらしながら、こちらを見下ろして
 いる幼い顔つきが空に浮かんでいた。
 
  藪雨「ん~、もー2、3年寝かせて~」
 ???「ダメです、起こしますねー」

 そう即答すると、子供のような表層の人物は
 細い腕で藪雨が包まっている布団を、藪雨まるごと宙に放り投げた。
 空を舞う布団と馬鹿は一息間を置いたあと、鈍い音と共に
 畳に不時着した。 

  藪雨「ぬぅー・・・、有無を言わせず、この惨状・・・・・
     ・・・・・ひどいジンベイちゃん」

 ちゃん付けでジンベイと呼ばれた子は、ムスッと不機嫌な顔をして
 藪雨を蹴っ飛ばした。
 
ジンベイ「さっさと起きて朝ごはん作ってくださいよ、
     玄鳥さんがお腹が減って眠くなってます」

  藪雨「あぇ~・・・ジンベイくんが作ればいいじゃない・・・」
ジンベイ「それでもいいですが・・・起こしに来た理由は他にもあります」

 ジンベイはこの間も、畳にじかに寝そべっている藪雨の横っ腹を
 蹴っ飛ばし続けていた。

  藪雨「えぇ~~・・・起きてから聞くからまたこんどね~」

 話を全く聞こうとしない藪雨の頭を強く踏みつけながら、ジンベイは
 一際張った声を出した。

ジンベイ「お客さんが来てるんです!!」
◆序章

~○---于阐里神社---○~


 ???「请快点起床!薮雨桑!!」

 镇座于与外界隔绝之国,无现里(むげんり)的阐里(せんり)神社。
 栖居于此的代理神主一号『凤联薮雨』的这天,
 是从一阵吵闹声中开始的。

  薮雨「喝啊?」

 喉咙中流淌着懒洋洋的声音,薮雨睁开了双眼。
 呈现在祂眼前的是一张垂着暗黑色头发,正俯视着自己的
 浮在空中的幼小面庞。
 
  薮雨「嗯~,再让我睡个两三年嘛~」
 ???「不行,该起床啦——」

 这看似孩童的人物一边迅速地回答,
 一边用细小的双手将被子连同薮雨一起扔向了半空。
 被子包裹着笨蛋在空中旋转了一周,
 发着沉重的声音撞在了榻榻米上。 

  薮雨「呜呜——……,真是不讲情面,这个惨状………
     ………小甚平好过分哦」

 被叫作“小”甚平的人,唰的一下变了张脸
 踢飞了薮雨。
 
  甚平「请快点起来去做早饭吧,
     玄鸟桑因为肚子太饿又快睡着了」

  薮雨「啊诶~……那甚平君去做不就好了嘛……」
  甚平「我倒是也可以做……不过来叫你起床还有其他的理由」

 甚平在说话的当口,也不忘将死赖在榻榻米上睡觉的薮雨
 当作足球一样不停向前踢着走去。

  薮雨「诶诶~~……等我睡够了再听你讲啦~」

 甚平用力地将脚踩在完全不打算听祂说话的薮雨头上,
 发出了格外响的吼声。

  甚平「是有客人来了啦!!」
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  季節はだいたい冬、外界から遮断されたこの无現里でも、
  冬将軍の覇道は衰えることなく、立冬の声を合図に軍靴を響かせ
  ずんずんと攻め入ってきた。
  しかし、動物や妖怪達の一部はすでに冬眠し、風も少なくなって
  きているので、実際には物音少なく、自然は静寂に包まれている。


  ・・・・ハズなんだが...
  どうやら今年の冬はそういうわけにもいかないようだった。
  季节基本上已是冬天,就算是在这个与外界隔离的无现里,
  冬将军1的铁蹄也毫不止息,以立冬的声音为信号重重地踏着军靴
  堂堂地进攻。
  但是,部分动物和妖怪们已经冬眠,风也变弱下来,
  实际上,冬天是个万籁俱寂,自然被静寂包裹的季节。


  ………本该是如此...
  看来今年的冬天和以往并不一样。
  闡裡神社のとある和室にて、そこに鎮座しますコタツには、
  二人の人物が向かいあって体を温めていた。

  一人は代理神主二号、『燕楽 玄鳥』である。
  いつ寝てるのかもいつ起きてるのかもよく分からないこの白黒は。
  コタツに体を突っ込みながらみかんの皮をしゃぶっていた。
  
  玄鳥「・・・っで、それがどうしたって?」

  天才は問うた。
  だがそれはコタツの反対側に入っている人物に対してではなく、
  開け放たれた襖の先の縁側にいる緑色の尻尾に向けてであった。
  そのぬるぬるの尻尾は何本も重なり合い、うねうねと蠢いていた。

 ???「どうしたではない、お前らの生業は異変解決だろ?」

  尻尾が喋りだした。

  玄鳥「お金が一銭も入らないのに生業ってのは~、
     ちょっと都合が良すぎないか?」

  みかんの皮の山を眺めながら、玄鳥は言った。
  よく見るとこのみかんの皮、ずいぶん干からびれていた。
  どうやら数日前からずっとここにおいてあったものらしい。

 ???「金銭が発生するようなものでもないしな、我慢しろ」

  尻尾のクセにまた喋りはじめた。

  玄鳥「それは置いといて、なんでわざわざお前がここに来てまで
     あたし達を促すんだい? オロチ~ンく~ん」

  変な呼び名で呼ばれ、尻尾は一際大きな動きをしたと思ったら、
  影からヒトの姿が現れた。
  
  尻尾の持ち主であるこの人物、『徒雲 八尾呂智』は、振り向くと
  不機嫌そうな顔つきで玄鳥を見た。

八尾呂智「こんな状態を放置しているお前らに腹が立ったからだ!」
  在阐里神社的某个和室中的被炉里,
  有两个面对面的人正在取暖。

  一位是代理神主二号,『燕楽玄鸟』。
  这个黑白色的家伙不知道什么时候就会突然睡着或醒来。
  祂将整个身子塞在被炉里,口中嚼着橘子皮。
  
  玄鸟「……那又怎么样啊?」

  天才发问了。
  但是这并不是对被炉另一侧那人的问题,
  而是问向敞开的拉门前方,处于縁侧2的大尾巴。
  那黏糊糊的大尾巴好几条重叠在一起,扭来扭去蠢蠢欲动着。

 ???「什么怎样不怎样的,你们的工作是解决异变吧?」

  大尾巴开口了。

  玄鸟「哪有一分钱都赚不到的工作啊~,
     你想得也太天真了吧?」

  玄鸟看着橘子皮堆成的小山说道。
  仔细一看,这橘子皮已经风干得很厉害了。
  看来是好几天以前就已经堆在这里的了。

 ???「这种事也没法生财吧,忍一忍呗」

  大尾巴又恬不知耻地开口了。

  玄鸟「这件事先不管,你为什么特地跑到这里来
     敦促我们呀?大蛇~君~」

  一听到这奇怪的称呼,大尾巴猛地一抖,
  尾巴后转过一个人来。
  
  身为大尾巴之主的这个人物,『徒云八尾吕智』,
  回头用忿忿然的表情看着玄鸟。

八尾吕智「因为我对事不关己的你们实在是忍无可忍了!」
  无現里の冬は静かなものだ・・・・例年通りだったら。

  しかし今年は違った。
  雪化粧を済ませた景色が示唆するとおり、
  時折雪が降る天候ではあったが、その雪よりも存在感があるものが
  そこらじゅうの空中を漂っていた。

  それはズバリ!

八尾呂智「なんだこの幽霊どもは!?」
  玄鳥「知らんがなぁ・・・」

  闡裡神社の庭には、至る所に幽霊が蔓延っており、
  自由気ままに消えては現れ、現れては消えていた。
  時たま消え入りそうなくらい薄い奇声で合唱しているのだが、
  不思議と大して不快にならない音だった。

八尾呂智「目障りだというのもあるが、熱を奪うのが何より厄介だ
     こいつらのせいで、例年よりもずっと寒い立冬だ」
  玄鳥「霊がたくさんいるってことは、
     いっぱい誰か死んだってことじゃねーの?」
八尾呂智「ほぅ、なるほど・・・それでその原因は?」
  玄鳥「大方、人里で大量虐殺事件でも起こったんだろう、
     俺にゃーかんけーない話だがねー」

 物騒な事をサラッと言いながら、玄鳥はしゃぶっていたみかんを
 噛み千切って、ゆっくり咀嚼し始めた。

八尾呂智「随分と想像力が欠如しているようだな」
  玄鳥「いまお前がなんで冬眠してないのかを考えてたんでね、
     そっちに想像力を割かれた」
八尾呂智「今年は冬眠する気はない、だからこそこんなに寒いと困るんだ」
 ???「八尾呂智さんは寒がりじゃかーねー」

 突然コタツの反対側から妙な言語が聞こえてきた。
 八尾呂智は音の発信源に顔を向け、またしても不機嫌そうな顔をした。

  玄鳥「穴惑いもほどほどにな~、蛇なんだから」
八尾呂智「やかましい、それに宿禰、何故そんなところでくつろいでいる?」

 宿禰と呼ばれたその人物は、頭に重そうな帽子を被り、
 反対側のコタツで玄鳥の足を自分の足でつつきながら、
 一緒にみかんの皮をしゃぶっていた。

  宿禰「だって、暖かいにゅ~、寒いの嫌いだぎょ~」 
  玄鳥「邪魔だから出て行け」

 玄鳥はバッサリと容赦なく切り捨てたが、宿禰はそれを完全に右耳から
 左耳に聞き流していた。

八尾呂智「はぁ、この神社の主がそう言うんだから、そろそろ御暇するぞ」
  宿禰「えぇ!! もうですかーぃ!? まだ何にも食べてないにょに!」

 その時、パタパタという足音が近づいてきたかと思ったら、
 縁側とは反対の襖が突然開いた。

  藪雨「あ、オロチンさんにハニワちゃんだ!」

 藪雨が眠気眼を擦りながら入ってきた。

八尾呂智「面倒なのが増えたな」
  宿禰「あはは~、面倒だってさ藪雨にゃ~」  
  玄鳥「"増えた"ってのが味噌だな」

 藪雨はそれぞれの掛け合いを聞きながら、
 襖を閉めるとすぐさまコタツに座り込み、足を突っ込んだ。
 もはや生足のスクランブル交差点と化したコタツ内では、
 自分の領土を広げるためにそれぞれが水面下で戦略をめぐらせていた。

  藪雨「・・・・狭い」
  玄鳥「後から来たお前がそれを言うのはおかしい」
  宿禰「狭いぎゃ~」
  玄鳥「招かれざる客であるお前がそれを言うのもおかしい」

 三人は互いににらみ合い、コタツの中で死闘を繰り広げていた。

 その滑稽な様をはたから見ていた八尾呂智は、はぁ、っとため息をすると、
 短く「置いていくぞ」とだけ言い、縁側から立ち退き、歩き去っていった。

 宿禰はそれを見て慌てて立ち上がり、置いてかないじぇぇ~~
 っとかなんとか言いながらそれを追いかけていった。
  无现里的冬天是十分寂静的………往年都是这样。

  但是今年不一样。
  仿佛受了化好白雪妆的自然景色的唆使一般,
  偶尔也会有下雪的时候,但是有一样比雪更有存在感的东西
  在各处的空中漂浮着。

  那东西正是!

八尾吕智「这群幽灵是怎么回事!?」
  玄鸟「我也不知道啊・・・」

  阐里神社的庭园里,到处曼延着幽灵,
  它们随心所欲地消而复现,现而复消。
  时而用小得快要听不见的奇声发出合唱,
  那歌声听来不可思议,也并不扰人。

八尾吕智「碍眼倒也挺碍眼的,但更糟的是它们会夺走热量
     正是因为它们,这个立冬才会比以往都要冷」
  玄鸟「有这么多灵魂,
     是因为有好多人死掉了吧?」
八尾吕智「嗬,这样啊……那又是什么原因?」
  玄鸟「高达八成是人类村庄发生了什么连环杀人案吧,
     不过那也和我无关啦」

 玄鸟一边轻快地说着危险的话,一边咬碎口中的橘子皮,
 开始慢慢咀嚼。

八尾吕智「看来我在想象力上远不如你啊」
  玄鸟「不过我一去想你怎么还不冬眠,
     就觉得自己想象力还蛮匮乏的」
八尾吕智「今年不打算冬眠,所以这么冷我会很困扰的」
 ???「毕竟八尾吕智桑很怕冷呢——」

 突然,被炉的另一侧传来了奇妙的声音。
 八尾吕智看向声源,露出了有所不喜的神情。

  玄鸟「真是狡蛇三窟啊~,收点神通吧」
八尾吕智「别贫嘴,还有宿祢,为什么睡在那种地方?」

 被称作宿祢的人物,头上顶着一顶很重的帽子,
 用自己的脚扑腾着被炉另一侧伸来的玄鸟的脚,
 一起嚼着橘子皮。

  宿祢「你看,很暖和嘛~,我不喜欢寒冷呀~」
  玄鸟「别碍事,滚出去」

 玄鸟毫不留情地下达了驱逐令,
 宿祢却对此左耳进右耳出。

八尾吕智「呵,既然神社之主都这么说了,那我们便不再叨扰了」
  宿祢「咦!!要回去了吗!?我还什么都没吃呢!」

 这时,突然传来了啪嗒啪嗒由远及近的脚步声,
 缘侧另一边的拉门被打开了。

  薮雨「啊,是大蛇亲和小埴轮呀!」

 薮雨揉着惺忪睡眼走了进来。

八尾吕智「麻烦的人又多了一个」
  宿祢「啊哈哈~,薮雨是个小麻烦喵~」
  玄鸟「“多了一个”这个说法真微妙啊」

 薮雨一边听着众人的拌嘴,
 一边关上拉门,瞬间坐到被炉旁,将双足捅入其中。
 被炉里已经化为裸足的战场,
 每一双脚都为着扩张领地进行着紧锣密鼓的水下战略。

  薮雨「………好挤」
  玄鸟「后来的不要这么说,很怪啊」
  宿祢「好挤呀~」
  玄鸟「这话从不速之客嘴里说出来也很怪」

 三人相互对峙着,在被炉里展开死斗。

 八尾吕智看着众人的滑稽样,叹了一口气,
 说了一句「我不管你了哦」,从縁侧站起身离去。

 宿祢见状,连忙钻出被炉,一边大喊着:不要丢下我耶~~
 一边追了上去。
 ようやく神社内は静かになった・・・・・幽霊の奇声を除けば。

  藪雨「それで、八尾呂智さんたちは何しに来たの?」
  玄鳥「なんでも新しいコンニャクの作り方を発見したんだとさ」
  藪雨「へぇ~、大して凄くな~い!」

 息を吐くように嘘を吐く玄鳥の言葉に間髪いれずに素直に反応する藪雨

  玄鳥「まぁ差し入れも持ってこない奴の話なんて知らんけどな」
  藪雨「そりゃそうだね~」


ジンベイ「へぇ・・・・それじゃあ」

 少し遅れて部屋に入ってきたジンベイは、
 いつの間にか玄鳥の後ろに立っていた。

 玄鳥は全身から冷や汗が吹き出て、血の気が引いていくのを実感し、
 噛んでいたみかんの皮を口からだらーんとこぼした。


ジンベイ「私が何で最近怒っているのかは、知ってますか?」



 結局、異変解決してこいと、
 二人して神社から蹴り出されるハメになりました。
 神社内终于寂静下来…………只剩下幽灵的奇声。

  薮雨「那么,八尾吕智桑祂们是来干啥的?」
  玄鸟「祂说是发现了一种最新的魔芋制法」
  薮雨「嘿~,好厉~害啊!」

 薮雨天真地回答着撒谎如呼气一样稀松平常的玄鸟。

  玄鸟「不过连见面礼都不懂得带的家伙说的话我才懒得听呢」
  薮雨「说得是呢~」


  甚平「嗬………那么」

 稍稍迟些进入房间的甚平,
 不知何时已经站在玄鸟身后。

 玄鸟全身开始流出冷汗,仿佛气血都被抽走一般,
 口中的橘子皮也掉在地上。


  甚平「你知道,我为什么最近总是发火吗?」



 结果,为了解决异变,
 两个人被从神社里踢出去了。
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※---------------------------------※
~○---闡裡神社参道脇の茂みにて---○~

 鵐黒巫鳥はご機嫌だった。
 人里に行った時、とある用事が出来た為、辺りを散策しているうちに
 普段の道から随分離れていた。
 しかし足取りは軽く、落ち葉や小枝を踏み折りながら
 草むらを掻き分けていくと、今度は石畳を敷き詰めた道に出た。

 黒巫鳥「ここは・・・参道か、気がつかないうちに結構歩いたようだ」

 闡裡神社参道、あの神社の参道は妙に気味が悪い。

 今この瞬間もそうだ、あたりは雪面であるにも関わらず、
 全くと言っていいほど石畳には雪が積もってなかった。
 この地平線の先まで行っても終わりがあるとは思えないほど長い参道を
 除雪する奴がいるとは思えない。

 ―――まるで雪自身が避けるように降り積もったみたいだ。

 ナンセンスな事ではあったが、そう考えてしまうほど、
 どこかヒトを寄せ付けない参道であった。

 そんなことを考えながら草むらから参道に出ようとすると、、
 目の前・・・の上空を二つの影が素早く横切っていくのが見えた。
 しかしハッキリとその姿を捉える前に影は遠く彼方に消えてしまった。

 その影の正体を考えながら参道に出てみると、
 今度は見知った顔にばったり出会った。

 蛇穴丸「げぇ、いつかの悪党」

 いつぞやの蛇だった。

 黒巫鳥「顔を覚えられてるとはね、売名が効いてるのかな?」
 蛇穴丸「こんなところで何してるんだ? 詐欺か? 恐喝か?」
 黒巫鳥「酷い言われようだ」
 蛇穴丸「どうせ真実なんだろ? 図星なんだろ?」
 黒巫鳥「どうやらキミとはゆっくり話して誤解を解く必要がありそうだ」
 蛇穴丸「・・・えっ?」

 目の前にいる人間の表情が不気味に微笑んでいるのを見て、
 蛇穴丸は本能的に危険を感じたようだ。

 黒巫鳥「例の八岐大蛇もどきを尾行してたんだろ?」
 蛇穴丸「うっ...」

 ―――当たりなのか・・・
 先ほど見えた影とその直後に現れた蛇穴丸から推測したハッタリだったのだが、
 どうやらド真ん中のストライクボールだったようだ。

 黒巫鳥「知ってるかな? 私は口が軽いことで有名なんだ」

 ついでに嘘を付くのも得意だ。

 蛇穴丸「・・・口止めに何をさせる気だ...?」

 どうやら効果は覿面のようだ。
 ―――真面目な奴ほど、扱いやすい。
 こいつは頬赤や蒿雀より使い勝手が良さそうだ。

 黒巫鳥「いや、大したことじゃない、最近妙に霊が多いだろ?
     それを集めるのを手伝ってくれないかな?」

 蛇穴丸「・・・・・」
~○---阐里神社参道旁的树丛中---○~

 鹀黑巫鸟心情不错。
 去人类村庄的路上,为了某件要事,祂散着步
 偏离了以往要走的道路。
 祂脚步轻盈,一边踩着落叶和树枝
 一边拨开灌木丛,发现眼前出现了一条石阶路。

 黑巫鸟「这里是……参道啊,不自觉地走到这里来了」

 阐里神社参道,这个神社的参道有点诡异。

 现在这个瞬间也是,其他地方都覆盖着白雪,
 但这石阶上可以说是一点雪都没有。
 无法想象会有什么人
 给这长得能延伸到地平线另一端去的参道除雪。

 ———简直就像是白雪本身在躲避着这条参道。

 这并不能说明什么,但是越这么想,
 就越觉得这条参道在拒人于千里之外。

 祂一边想着这些,一边打算踏上参道的瞬间,
 眼前……的上空,被两个影子快速隔断。
 但是在能看清之前,那个影子已经消失于遥远天际了。

 祂一边估计着那个影子的真身一边走上参道,
 与一张熟悉的面孔不期而遇。

 蛇穴丸「咳,曾几何时的坏蛋」

 是之前的那条蛇。

 黑巫鸟「竟然还记得我的样子啊,是扬名生效了吧?」
 蛇穴丸「你到这来干什么?欺诈?恐吓?」
 黑巫鸟「别说得那么过分嘛」
 蛇穴丸「反正就是这个意思吧?被我说中了吧?」
 黑巫鸟「看来我有必要和你好好谈谈解除一下误会」
 蛇穴丸「……诶?」

 看到眼前的人类露出诡异的微笑,
 蛇穴丸本能地感到了危险。

 黑巫鸟「你有在跟踪那个低配八岐大蛇吧?」
 蛇穴丸「呜...」

 ———猜中了啊……
 虽然只是根据先前看见的身影和紧随其后出现的蛇穴丸随口推测的,
 看来是打了个直球全垒。

 黑巫鸟「你知道吗?我可是有名的大嘴巴哦」

 并且撒谎也很擅长。

 蛇穴丸「……你是要封口费...?」

 看来很见效啊。
 ———越是一根筋的家伙,越是屡试不爽。
 看来这家伙比颊赤和蒿雀还要好使唤。

 黑巫鸟「不,也不是什么大事,最近灵魂突然变多了吧?
     你能不能帮我一起收集呢?」

 蛇穴丸「…………」
 蛇穴丸は無言で了承せざるを得なかった。

 こうして黒巫鳥は現在進行中の用事を手軽に済ませる方法を獲得した。
 一人の妖怪の犠牲のもと...

 蛇穴丸「・・・その手に持ってる看板はそれと関係あるのか?」

 蛇穴丸は黒巫鳥の右手に握られている
 ・・・っというより担がれてる物体に目をやった。

 黒巫鳥「するどいな、人里に行ったときに偶然見かけたんだが、
     何を隠そうコイツが霊を集める理由さ」

 その看板には、

 【霊魂、買い取ります。 まとまった数が集まり次第、御連絡を。
                       通信番号:XXXX-XXXX】

 っと記されていた。

 蛇穴丸「・・・なんじゃこりゃ?」
 黒巫鳥「見ての通り、売れるらしいんだ、これが」
 蛇穴丸「怪しい限りだな・・・」 
 黒巫鳥「だが金をうば.....もらう大義名分はこれでできた」
 蛇穴丸「お前が外聞を気にしてるとは初めて知ったよ」

 しかし自分には選択肢はないようだ、この悪党に従うしかない・・・
 蛇穴丸は大変な不名誉を感じながら、自らの過去の不覚も悔やんでいた。
 しかし、一つ気になったこともあった。

 蛇穴丸「ところで、なんで看板まで持ってきたんだ?
     番号を控えるならメモでもとればいいだろ」

 それを聞きながら、黒巫鳥は持っていた看板を近くの茂みにポイッと投げ捨てた。

 黒巫鳥「番号の暗記なんて猿でもできる」
 蛇穴丸「ほあ? じゃあなんだ、例の赤いのと青いのに見せるためか?」
 黒巫鳥「口で伝えるなんて犬でもできる」
 蛇穴丸「じゃあ・・・なん・・・で・・・?」

 蛇穴丸は思った。
 黒巫鳥の顔にこの時浮かんだ笑みほど、
 この者の性格を如実に表すものはないだろう、っと
 そして同時に戦慄した。


 黒巫鳥「ライバルは少ないほうがいいだろ?」


 こうして、大した交友もないハズの二人は手を組むことになったが、
 少なくとも片方は不本意な今回の旅では、果たしていかなる被害者が誕生の産声を
 ・・・・もとい悲鳴をあげるのだろうか...
 それは黒巫鳥のみが知っているのかもしれない。
 蛇穴丸以沉默表示了答允。

 黑巫鸟便如此轻松地为现在进行中的要事获得了一位得力助手。
 以一位妖怪的牺牲为基础...

 蛇穴丸「……和你手里拿着的广告牌有关吗?」

 蛇穴丸看向黑巫鸟右手握著
 ……不如说是扛着,的那个物件。

 黑巫鸟「真是聪敏,我在去人类村庄路上偶然看到的,
     这人收集灵魂似乎有什么隐情」

 广告牌上写着:

 【正在收购灵魂。量大从优,详情请垂询:
                       联系号码:XXXX-XXXX】

 的字样。

 蛇穴丸「……这啥啊?」
 黑巫鸟「如你所见,这东西是可以卖的」
 蛇穴丸「真是怪上天了……」
 黑巫鸟「不过这么一来就有正当理由去抢.....去赚钱了」
 蛇穴丸「我头一回知道你是喜欢有意说漏嘴的」

 但是自己似乎没有什么选择权,只能听从这个坏蛋的了……
 蛇穴丸感到沉重的负罪感,后悔着自己先前的大意。
 不过有一点让祂很在意。

 蛇穴丸「话说,为什么连广告牌都拔下来了?
     要记号码的话写张纸条不就好了」

 听到这,黑巫鸟把拿着的广告牌往附近的树丛里嘭地一丢。

 黑巫鸟「背个电话号码这种事猴子也能做到」
 蛇穴丸「啥?那到底是为啥,为了给那俩红的和蓝的看吗?」
 黑巫鸟「讲给祂们听这种事狗也能做到」
 蛇穴丸「那……为……啥……?」

 蛇穴丸想到了。
 黑巫鸟的脸上浮现出笑容,
 恐怕没有比这更能如实表现这人性格的东西吧,
 这令祂浑身一颤。


 黑巫鸟「竞争对手总是越少越好吧?」


 就这样,本应毫无交集的二人联起手来,
 踏上了至少有一方毫不情愿的旅行,究竟会产生多少被害者的啼哭
 ………不如说是悲鸣呢...
 这大概只能问黑巫鸟了。

注释

  1. 冬将军的称呼源自俄国,俄罗斯的冬天相当寒冷,历史上许多侵略者——拿破仑、希特勒都败于天气的严寒,所以俄罗斯人亲切将严寒称为“冬将军”。
  2. 一种传统日式建筑结构,指日本房屋面向院子的外侧部分架空的一条木质走廊。

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